【30歳・元カレへの未練を断ち切れずに結婚した女性】
美憂さん(仮名)は、元カレである田辺さん(仮名)に一方的にフラれたあとに交際をした男性と出会ってからわずか3ヶ月でスピード婚。周囲にも祝福され幸せな新婚生活を送っていましたが、元カレから連絡がきたことを発端に不倫の道へと進んでしまいました。
「元カレとは3年半交際して、その元カレから『好きな人ができた』と言われていきなりフラれたんです。そのとき私は結婚願望が強かったので、元カレと結婚したかったけれど『美憂との結婚はない』とも言われて、あっさりとお別れしてしまいました。
その後、友達の紹介で知り合った夫とスピード婚しましたが、夫はスペック的にも申し分なくむしろ私にはもったいないくらいの“いい人”。恋人時代も結婚してからも夫は私のことをとても大事にしてくれました。
それなのに、元カレの田辺くんから『会おう』とLINEが届いたときに、私は迷うこともなく田辺くんと会い、その日のうちにカラダの関係まで持ってしまったんです」
「なんで結婚したん?」としつこく尋ねてくる元カレにまた未練が…
「田辺くんは私が結婚したことを知っていて、それから何度も『なんで俺が戻ってきたのに、結婚なんてしたん?』と言われました。会う回数が増えるごとに私もそんな田辺くんへの未練が深まってしまって…。気づけば私の頭の中は夫のことよりも田辺くんのことを考えている時間が増え、家にいても田辺くんからの連絡を待ちわびるようになっていました」
元カレに心を奪われてしまった美憂さんは夫から夜の生活を求められても応じることができず、夫婦仲はだんだんと冷え切っていったそう。そしてあるとき夫から「最近、様子がおかしいんじゃないか」と問われ、美憂さんは不倫を夫に打ち明けます。
許してくれると思ったのに… 夫は激怒
「今思えば本当にバカだったと思うのですが、夫はそれまで私のことをとても大事にしてくれたので、本当のことを言えば許してくれるかもしれないと思い私は夫に自分から不倫のことを打ち明けてしまいました。
ところが夫は、私の話を聞くなり大激怒。私から夫には、“夫のことはとても大事に思っているけれど、結婚前から好きだった相手から言い寄られて悩んでいるし苦しい。どうしたらいいかわからない”と素直に伝えましたが、夫は『信じられない』『ありえない』と言うばかりで、私を冷たい目で見るだけ。その数日後には『今回のことはさすがに許せそうにないから、少し時間がほしい』と言って、夫は実家に帰ってしまいました」
それから数ヶ月。現在は弁護士を入れて離婚の話し合いをしているという美憂さん。連絡をとってきた元カレに離婚協議のことを話すと「は? 俺を巻き込まないでくれよな!」と言い残し、姿を消したそうです。
「田辺くんというダメ男に引っかかったのがそもそもの間違いだったと今は思います。一度は田辺くんと別れて幸せを手にしたはずなのに、また田辺くんと会ってその幸せも壊れてしまいました。今から後悔しても遅いけれど、なぜ結婚していたのに田辺くんと会ってしまったのか…。自分でも魔が差したとしか思えません。人生の大事なものを失おうとしている今、過去の自分がしてきたことが本当に悔しいです」
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。