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2023.11.13

「氏神」ってどんな神様? 自分が住んでいる地域の氏神の調べ方や参拝方法、産土神との違いなど

「氏神(うじがみ)」とは、自分が住んでいる土地を守る神様のこと。「氏神」のいる神社を「氏神神社」と呼びます。そこで今回は、「氏神」の意味や産土神との違い、自分の「氏神」の調べ方、正しい参拝方法などを紹介します。

「氏神」とは?

「氏神」という言葉を聞いたことがあっても、どんな神様なのかわからないという人も多いのでは?

「氏神」は、尊敬と親しみを込めて「氏神様」とも呼ばれ、実はとても身近な神様なのです。そこで今回は「氏神」の意味や歴史、「産土神」との違い、自分の「氏神」の調べ方などを紹介します。

(c)Shutterstock.com

意味

「氏神(うじがみ)」とは、「自分が住んでいる土地を守る神様」のこと。本来は文字通り、血縁関係である氏族が祀った神様のことで、一族の祖先やゆかりのある神様のことを指しました。

例えば、中臣氏の天児屋命(あまのこやねのみこと)、三輪氏の大物主神などが有名です。つまり「氏神」は、血の繋がった一族が共に信仰していた神様だったのです。

ところが中世以降になると、血縁よりも地縁的な関係が濃くなり、氏神の周辺に住む人々は全員「氏子(うじこ)」と呼ばれるように。そして、もともとは別の存在であった、土地や造営物を守る「鎮守神(ちんじゅがみ)」や、生まれた土地の守り神である「産土神(うぶすながみ)」と混同されるようになったのです。

現在では、「氏神」は住んでいる地域の神様であり、自分がその氏族でなくてもその神社の氏子であると考えられています。

産土神との違いは?

「産土神」とは、「自分が生まれた土地を守る神様」のこと。その人を一生守護すると考えられています。かつては、生涯を通じて同じ土地に住む人が多かったので、「氏神」と「産土神」は同じであることが一般的でした。しかし、人の行き来が頻繁に行われる現代では、両者が別々であるケースがほとんどのようです。

鎮守神との違いは?

「鎮守神」とは、国や地域などの土地や、城・寺院などの造営物を守護する神様です。「鎮守神」を祀る神社は「鎮守社」と呼ばれ、その周囲にある森のことは「鎮守の森」と名付けられています。「鎮守」には、その土地を鎮め、守ることをいう意味があるので、争いで敗れた者の祟りや疫病などを鎮める目的もあったとされています。「産土神」と同じく現在では「氏神」と同一視されていることが多いようです。

自分の「氏神」の調べ方

本来の「氏神」は、一族にゆかりのある神様のことなので、引越しをしても変わることはありません。しかし、「今自分が住んでいる土地をお守りしている神様」という意味合いが強い現代では、引越し先の「氏神」にお参りをしたいという方もいるのでは? ここでは、自分が住む地域の「氏神神社」の調べ方を紹介します。

(c)Shutterstock.com

インターネットで調べる

各都道府県には、神社に関わる業務を行う神社庁があります。中には、「氏神神社」を検索できるサイトを開設しているところもありますので、調べてみてはいかがでしょうか?

地図で探してみる

Googleマップなどの地図アプリで、自宅周辺の神社を検索してみるのも一つの方法です。ただし、必ずしも自宅から一番近い神社が「氏神」とは限りません。中には氏子を持たない神社もあり、意外にも自宅から離れた場所が「氏神神社」ということもあります。気になる場合は、直接神社に問い合わせることが確実です。

近くの神社に聞いてみる

引越し先の「氏神」を知りたい場合は、一番近くにある神社に足を運び聞いてみてはいかがでしょうか。もし、自分の住んでいる地域の名前が出てくれば、その神社が「氏神神社」であることがすぐにわかるはずです。

「氏神神社」と「崇敬神社」の違いとは?

日本の神社は大きく分けると、「氏神神社」と「崇敬(すうけい)神社」に分けられます。

「氏神神社」は先述の通り、一族の祖先や土地の神様をお祀りしている神社のこと。一方「崇敬神社」は、個人的に信仰する神社を指します。

身近なものでは、健康祈願や安産祈願、合格祈願をしに行く神社と考えていいでしょう。「崇敬神社」を信仰している人のことを「崇敬者」と呼び、神社の維持や強化活動を行う会もあります。血縁や地縁が関係ないところが「氏神神社」との違いです。

神社の正しい参拝方法

「氏神神社」も、他の神社と参拝方法は同じです。正しい参拝方法を覚えて、日頃守ってくださっている「氏神様」に感謝を伝えてみてはいかがでしょうか?

(c)Shutterstock.com

鳥居をくぐる前に一礼をする

鳥居は、人間の世界と神様の世界を分ける境界線。ここより先は神聖な領域であることを示しています。鳥居の前にきたら、足を止めて一礼してからくぐりましょう。参拝を終えて帰る時も、向き直って一礼するのがマナーです。

参道の真ん中は正中(せいちゅう)と呼ばれ、神様の通り道と言われています。真ん中を避けて、その神社の基準に従い、左右どちらかに寄って歩きましょう。

手水舎で、手や口を清める

参道を歩き拝殿に近づくと、手水舎(ちょうずや)があります。ここで、手や口をすすぎ清めてから神様にお参りしましょう。ちなみに、柄杓で手を洗う順序にも作法があります。手水舎の近くに正しいやり方が掲示されている場所も多いため、チェックしておきましょう。

鈴を鳴らし、お賽銭を納める

賽銭箱の前に進んだら、鈴を鳴らし神様に参拝したことを知らせします。鈴の音色にも、参拝者の心を払い清めるという意味があるそうです。心を整えたら、お賽銭をそっと箱に入れましょう。

お参りは二礼二拍手一礼

二例二拍手一礼では、心を込めて二回深くお辞儀をし、二回柏手を打ちます。そして、「いつもありがとうございます」などという感謝の気持ちを伝えましょう。そして、住所と名前を心の中で神様に伝えて一礼します。初詣であれば、一年無事に過ごせた感謝の気持ちを伝えるといいでしょう。

最後に

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自分の一族や住んでいる土地を守ってくれる「氏神」。私たちの毎日の暮らしを見守ってくださる最も身近な神様です。もし、自分の「氏神神社」をみつけたら、朝の気持ちのいい時間に出かけてみたり、何か頑張りたい時に足を運んでみたりするとパワーがもらえるかもしれませんね。

日頃から参拝して「氏神様」との結びつきを深めてみてはいかがでしょうか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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