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この記事のサマリー
・正しい読み方は「ふぶんりつ」で、暗黙のうちに了解しあっている決まりを意味します。
・類語には「暗黙の了解」、対義語には「明文化」があります。
・英語では「unwritten rule」などと表現します。
「不文律」という言葉を正しく使いこなせていますか? ビジネスシーンやスポーツの世界、あるいは日常の人間関係においても、明文化されていない「暗黙のルール」は存在します。
本記事では、「不文律」の正確な意味はもちろん、類語や対義語、さらには英語表現まで徹底解説していきます。知的な大人の教養として、周囲と差がつく「不文律」の知識をアップデートしていきましょう。
「不文律」の読み方や意味、由来を知る!
「不文律」という言葉は、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。まずは、言葉の根幹となる定義について確認していきます。
「不文律」の読み方と意味
「不文律」は、「ふぶんりつ」と読みます。「ふもんりつ」と誤読する人も多いため、注意しましょう。
意味は、「暗黙のうちに了解しあっている決まり」のことです。
辞書では次のように説明されていますよ。
ふぶん‐りつ【不文律】
1 「不文法」に同じ。⇔成文律。
2 互いに心の中で了解し合っているきまり。「干渉しないのがわが家の―だ」
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「不文法」とは?
「不文律」をより深く理解するために、その同義語である「不文法(ふぶんほう)」という概念についても触れておきましょう。不文法とは、文章という形では書かれていない法のことを指します。
具体的には、以下のようなものが含まれます。
・慣習法: 慣習に基づき社会通念として成立している法。
・判例法: 裁判所の判決の積み重ねが法的な準拠となるもの。
条理や自然法: 物事の筋道や、人間として当然守るべき理法。
日本は「成文法」であり、慣習法などの不文法は例外的、補助的な地位を占めるにすぎません。
一方、イギリスの法体系は主として判例法に立脚しており、不文法主義だといわれています。
参考:『日本大百科全書』(小学館)

「不文律」の使い方は? 例文とともに紹介
言葉の意味を理解したら、次は実践的な使い方をマスターしましょう。「不文律」は、特定の組織や集団の中で長年守られてきた「暗黙のルール」を表現する際に最適です。
会議では新人が先に発言しないのが不文律になっていた。
明文化されてはいませんが、立場や慣例によって行動が制限されている状況を示しています。良し悪しに関係なく使える表現です。
営業部では、先輩より先に帰らないのが不文律だ。
規則ではなく慣習として根付いた決まりごとを指します。「不文律」は組織や集団の内部で成立しやすい言葉です。
祝いの席で過去の失敗話を持ち出さないのは、不文律のようなものだ。
法律や規則ではないものの、配慮として共有されている暗黙の了解を表しています。「マナー」よりも少し強い響きを感じさせますね。

「不文律」の類語や言い換え表現、対義語、英語表現は?
語彙力をさらに高めるために、関連語についても整理しておきましょう。
《類語》暗黙の了解
口に出さずとも認めていることを表します。
《類語》原則
多くの場合、共通に適用される基本的な決まりのことを指します。
《対義語》明文化(めいぶんか)
はっきりと文章で書き表すことを意味します。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
英語表現
「不文律」を英語で表す場合は、“unwritten law”や“unwritten rule”とします。
例文:“It’s an unwritten rule in our office.”
(それは私たちのオフィスの不文律です。)
また、双方が了解している状態を指す場合は “tacit agreement”(暗黙の了解)という表現も使われますよ。
参考:『プログレッシブ和英中辞典』(小学館)

「不文律」に関するFAQ
ここでは、「不文律」に関するよくある疑問と回答をまとめました。参考にしてください。
Q1:「不文律」の読み方は「ふもんりつ」でも正解ですか?
A1:いいえ、正しくは「ふぶんりつ」です。
Q2:類語には何がありますか?
A2:「暗黙の了解」などが挙げられます。
Q3:野球などのスポーツで使われる「不文律」には何がありますか?
A3:大量リード時の盗塁禁止などが有名です。
最後に
「不文律」は、文章として明文化されていないものの、暗黙の了解として守られている決まりごとを指す言葉です。法律や規則のように明確な根拠が見えにくい分、気づかないうちに周囲との認識差が生まれやすい点も特徴といえます。
特に職場や組織では、不文律が円滑な運営を支えることもあれば、息苦しさや理不尽さにつながることもあります。だからこそ、「何が当たり前とされているのか」を言葉として確認する姿勢が大切ですね。
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