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2022.03.22

「お送りいたします」は正しい敬語? 間違った使い方や類語、英語表現を紹介

ビジネスシーンでは欠かせない「送る」という言葉。「送る」の正しい敬語は、「お送りいたします」なのでしょうか? 正しい敬語や、相手によって変わる使い方、別の表現方法を解説! さらに、間違った使い方や類語、英語表現など、例文を用いながら分かりやすく紹介します!

「お送りいたします」は正しい敬語?

突然ふと「今使っている敬語は正しい使い方なのだろうか?」と不安になった経験、ありませんか? 「お送りいたします」も正しい敬語か間違った使い方なのか混乱しやすい言葉です。

「お送りいたします」は正しい使い方

結論から言うと、「お送りいたします」は正しい敬語です。違和感を覚える理由は、「お送り」の部分にあると考えられます。

「布団」や、「豆腐」の先頭に「お」をつけると丁寧な印象になりますよね。この時の「お」は、敬語をつくる接頭語といいます。「お送りいたします」の「送る」という自分が主体の動作に、接頭語の「お」をつけているため、自分に敬語を使っているようで違和感を覚えるのです。

また、「いたします」は、動詞「する」の謙譲語になります。接頭語「お」と謙譲語「いたします」を組み合わせたのが「お送りいたします」なのです。

「お送りいたします」の使い分け

(c)Shutterstock.com

「お送りいたします」は、正しい敬語として、ビジネスシーンでも使うことができます。そして、場面や相手によって使い方を変えることで、より洗練された丁寧な印象を与えることができるのです。

相手によって使い方を変える

同僚や知人であれば、「お送りいたします」ではなく「送ります」の方がカジュアルで馴染みやすいですよね。会社の上司であれば、「お送りします」や「お送りいたします」がベター。

さらに、取引先の方や、お客様であれば「お送りいたします」の他にも「お送り申し上げます」を使うと、より丁寧な印象になります。

「お送りいたします」の別の表現とは?

「お送りいたします」の別の表現として、「送らせていただきます」があります。

「送らせていただく」は、ビジネスシーンでも使うことができますが、使う際には注意が必要になります。なぜなら、目上の方に対して「させてもらう」ということは、勝手に送るというニュアンスを含むため、失礼に聞こえる可能性があるからです。したがって、「送らせていただきます」を使うときは、送る許可を得ている場合にしましょう。

間違いやすい使い方

(c)Shutterstock.com

先に「送らせていただきます」を紹介しましたが、「送らせていただきます」と間違えやすいのが、「送らさせていただきます」です。どこが間違いか分かりますか?

実は、「送らさせていただきます」の「さ」は不要なのです。「見られる」を「見れる」と間違って使う「ら抜き言葉」は有名ですが、「送らさせていただきます」の「さ」は「さ入れ言葉」といいます。「ら抜き言葉」は間違っているのだから「さ」も入れたほうが正しそう! と思われがちですが、これは間違いなので注意しましょう。

難しいのは、「させていただく」という正しい敬語表現も存在しているということです。「送らせていただく」の場合は、そこに含まれません。

「お送りいたします」を用いた例文

(c)Shutterstock.com

「お送りいたします」に関する正しい使い方が分かったところで、具体的な例文を一緒に見ていきましょう。実際にビジネスシーンで役立つと思うのでぜひ参考にしてくださいね。

1;「請求書をお送りいたしますので、ご査収ください」

「ご査収ください」は、ビジネスシーンにおいてよく使われる表現です。「査収」とは、「送った物や書類に間違いがないかどうかをしっかり確認してから受け取ってください」という意味で使われます。

2:「すぐにメールで資料を送らせていただきます」

「送らせていただきます」は、メールや請求書などを送る時に比較的使われやすい言葉です。他にも、履歴書などこちら側の情報を伝える場合に使うことがあります。

3:「会社から駅まで距離があるため、車でお送りいたします」

「お送りいたします」は、物や資料だけでなく、人も使うことができます。「お送りいたします」の代わりに「送らせていただきます」を使うことも可能です。

「お送りいたします」の類語とは?

(c)Shutterstock.com

「お送りいたします」は、物や資料といった情報、人に対してオールマイティに使うことができますが、特定の物を送るときに使える類語もあります。

1:送付させていただきます

「送付」は、「そうふ」と読み、物や書類を添付して送り届けるという意味です。その「送付」に、謙譲語の「させていただく」をつけた敬語表現が「送付させていただきます」になります。主に、メールやファックス、請求書を送る際に使われることの多い表現です。

「本日の会議内容をまとめた資料を送付させていただきます」というように使います。

2:ご一緒させていただきます

「お送りいたします」は、人を送る際にも用いられる表現です。しかし、人を送る際には、「ご一緒させていただきます」という表現を使うと非常に丁寧な印象になります。

例えば、「駅までの道が煩雑ですので、私もご一緒させていただきます」というように使うことが可能です。「ご一緒させていただきます」と言うことで、「送ってあげる」というニュアンスが薄まり、相手の申し訳ない気持ちを和らげることができます。

「お送りいたします」の英語表現

英語での表現方法もレクチャーします。簡単な英語で伝えることができるので、覚えておいて損はありません!

1:「I sent you that documents of the other day」

「送る」という動詞は、英語での「send」にあたります。「sent」は「send」の過去形なので、「I sent you the documents of the other day」で、「先日の資料をお送りしました」という意味です。

2:「I will attach that invoice by email」

「attach」は、「添付・送付する」という意味を持っています。「invoice」が「請求書」なので、この例文の直訳は「私はその請求書をメールに送付します」です。

最後に

大人になっても敬語は難しいですよね。丁寧な対応を心がけたつもりが、間違った敬語で台無しにしてしまうことも。

特に今回は、「送らせていただきます」と「送らさせていただきます」が難しかったかと思います。今まで「送らさせていただきます」の方を使っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また分からなくなってしまった場合は、この記事を読み直してみてください。繰り返し読むことで定着していきますし、言い換え表現なども身につけることができます。

ぜひ正しい敬語を身につけて、ビジネスシーンで活かしていきましょう!

TOP画像/(c)Shutterstock.com


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