【目次】
・【中性洗剤】とは?
・中性洗剤の選び方
・中性洗剤の使い方
・中性洗剤の活用方法【掃除編】
・中性洗剤の活用方法【洗濯編】
・中性洗剤を使用する上で気を付けたいこと
【中性洗剤】とは?
「中性」の性質を持つ洗剤
洗剤は一般的に「酸性」「中性」「アルカリ性」の3種類に分けることができます。この中で刺激が最も弱いのが中性洗剤です。
洗浄力はさほど強くないものの、酸性の汚れとアルカリ性の汚れを中和しながら落とすのが特徴。また、手肌への刺激が少なく扱いやすいのも魅力です。
日常的に使用することができる
中性洗剤のpH値(水素イオン指数)は6~8。洗浄力が強くなるにつれpH値は上がりますが、中性洗剤は洗浄力が強すぎないため手にやさしく、日常的に使いやすい洗剤だといわれています。
・キッチン
・浴室
・トイレ
・壁
・床
…etc.
あらゆる場所に使用可能な万能洗剤で、日々の掃除で手軽に利用できるので、スプレーボトルで常備しておくと非常に便利です。
また、中性洗剤はアイテムを傷めにくいため、まず中性洗剤で掃除した後、残った強い汚れを酸性やアルカリ性などの洗剤で落とす、という掃除方法もおすすめです。
その落ちない汚れ、洗剤の選択ミスかも? 中性・アルカリ性・酸性洗剤と相性の良い汚れは…
中性洗剤の選び方
種類で選ぶ
種類の多い中性洗剤は、目的に合わせて選んでみてください。
・食器用
ほぼ毎日使用するものなので、できるだけ手肌にやさしく食器を傷つけないアイテムを選びましょう。
・掃除用
こちらも食器用と同じく、手を使って掃除することが多いため手肌にやさしいものがおすすめです。
・お風呂用・トイレ用
部屋掃除とは違い、お風呂やトイレは汚れの種類が異なります。そのためお風呂用・トイレ用など、専用の製品を使用し汚れを落としましょう。
香りのあり・なしで選ぶ
中性洗剤は、柑橘系やフローラル系の香りがついているものから無香料のものまであります。香りが苦手な人は無香料タイプや香りが控えめなものを選ぶといいでしょう。
洗剤のタイプで選ぶ
液体やスプレーなど中性洗剤はタイプもさまざま。使う場所やものに合わせて適切なものを選びましょう。
・液体タイプ
水に溶けやすくすすぎ残しが気にならない液体タイプは、食器や洗濯におすすめ。節水や時短にもなります。
・スプレータイプ
ピンポイントで使用できるため部分使いをしたいときにおすすめ。洗剤の無駄遣いを防ぐことが可能。
中性洗剤の使い方
原液のまま使う
水で洗い流すことができる場所の掃除なら、原液のまま使用することが可能です。
たとえばお風呂場やキッチンシンク、便器の中など。食器を洗うときも原液で使って問題ないといわれています。
薄めて使う
水で洗い流せない場所を掃除する際は、原液を薄めて使うのが推奨されています。ぬるま湯をいれたバケツの中に中性洗剤を数滴加え、そこに雑巾を浸して固く絞ればOK。
洗剤は過剰にいれると泡立ちがよくなりすぎるため、適度な量に抑え、拭き掃除をしたあとは洗剤が残らないよう水拭きをしましょう。
中性洗剤の活用方法【掃除編】
ガス台の油や焦げ付きを落とす
キッチンのガス台の油や焦げ付き汚れを落とすとき、中性洗剤は役立ちます。
\How to/
台所用の中性洗剤を、油や焦げ付きの汚れにかけて放置。頑固な汚れにはラップをかけてその上からドライヤーで温めるのも効果的です。
放置している間は、皿洗いなど時間を有効的に活用しましょう。
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レンジフード・換気扇の掃除に
掃除が大変だというイメージが強いレンジフードですが、正しいやり方さえ知っていれば誰でも簡単にきれいにできます。
≪用意するもの≫
・すべり止め効果のある厚手の手袋
・台所用中性洗剤またはレンジフード専用洗剤
・やわらかいブラシまたはスポンジ
・大きめのごみ袋
\How to/
・事前準備
掃除を始める前に、まずは電源プラグを抜くかブレーカーを切ります。また、必ず厚手ですべり止め効果のある手袋を着用しましょう。
・フードの掃除
例:深型(ブーツ型)
台所用の中性洗剤を溶かしたぬるま湯に、薄めの布(タオルなど)を浸したらレンジフードを拭きます。
・フィルターの掃除
1. 先にフィルターを外します。レンジフードの種類によって取り外せる部分が変わるので、事前に必ず取扱説明書などでチェックしておきましょう。
2. 大きめのごみ袋に、台所用の中性洗剤を溶かしたぬるま湯をいれたら、取り外したフィルターを浸します。
3. やわらかいブラシもしくはスポンジを使い、フィルターの目に対し斜め15度くらいであてブラッシングします。金属製のたわしやスポンジの固い面でゴシゴシ洗わないように注意しましょう。
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キッチンシンクの水垢や油汚れに
水垢や油汚れ、石けんカスでくすんだシンクにも中性洗剤はおすすめです。
\How to/
スプレータイプの中性洗剤を使用し、シンク全体に行きわたらせるようにスポンジで伸ばし、その後洗い流しましょう。最後に水気をふき取れば、水垢が付きにくくきれいに仕上がります。
▲before
▲after
浴室床の掃除に
黒ずみ・汚れがすぐに溜まってしまう浴室の床にも、中性洗剤は効果があります。
\How to/
スプレーをしてブラシで軽くこすったら、お湯でサッと流しましょう。
▲before
▲after
洗面化粧台の掃除に
すぐに水垢や石けんカスがついてしまう洗面化粧台にも中性洗剤は使えます。
\How to/
スプレータイプの中性洗剤を吹きかけ、1分ほど放置。最後に乾いた布で水気をふき取りましょう。
▲before
▲after
中性洗剤の活用方法【洗濯編】
グローブのお手入れに
ゴルフなどで使用する人口皮革のグローブを洗うときにも、中性洗剤は活用できます。
\How to/
1. 温かいお湯(温度30~35度くらい)を張ります。
2. 中性洗剤を使いやさしく揉み洗いしましょう。
3. 汚れが取れたら、タオルドライします。
4. 最後は陰干しでグローブを乾かして完了です。
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服についた油溶性のシミに
オリーブオイルやナンプラー、チョコレート、ファンデーションなど油を含んだ汚れを落とすときにも中性洗剤は便利。
\How to/
食器用の中性洗剤を歯ブラシに付け、シミに浸透させます。シミが落ちたらそのまま洗濯しましょう。
ただし除菌タイプの台所洗剤は、色落ちする可能性があるので注意が必要です。
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中性洗剤を使用する上で気を付けたいこと
壁紙や無塗装の家具に使うのはNG
中性洗剤は壁紙や無塗装の家具などに使用するのは避けましょう。シミになる可能性があります。
こういった部分に使用する場合は、いきなり汚れに中性洗剤をつけるのではなく、薄めた中性洗剤を目立たないところで試し問題がないかどうか事前にチェックしましょう。
頑固な汚れは落とせないことも
頑固な油汚れや鍋の焦げ付きなどは、中性洗剤では落とし切れない可能性があります。
その場合は、熱湯につけ置きして汚れを落としやすくしたり、酸性・アルカリ性の洗剤と併用したりして対応しましょう。