【目次】
・【大人ニキビの原因】皮脂のせいだけではない
・【頬ニキビの特徴】皮脂過剰に注意！
・【頬ニキビの対処法】生活習慣～スキンケアまで
・【顔面のニキビを克服！】スキンケアのおすすめを紹介
【大人ニキビの原因】皮脂のせいだけではない
【1】ニキビの原因は年代によって違う
教えてくれたのは… 成田亜希子先生
［一般内科医。日本内科学会・日本感染症学会・日本公衆衛生学会所属］
10～20代のニキビの原因
ニキビは、思春期～20代頃までによく見られる皮膚症状。「皮脂の過剰分泌による毛穴の詰まり」が原因と言えます。
30代のニキビの原因
一般的に30代以降によく見られる皮膚トラブルは吹き出物。同じく毛穴の詰まりによって起こる症状ではあるものの、皮膚のターンオーバー（新陳代謝）の乱れが原因です。
40代～のニキビの原因
40代を迎えた女性は、閉経に向けて徐々に女性ホルモンが減少。女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌が減少すると肌が乾燥して固くなり、さらに毛穴が詰まりやすくなることで吹き出物ができやすくなります。
最近では、吹き出物のことを「大人ニキビ」と表現されるようになりました。
【2】ニキビができやすい場所
10～20代のニキビ
おでこや鼻周りなど、皮脂の分泌が多い部位にできやすいのが特徴です。
30代以降の大人ニキビ
頬や顎・口まわりなど、比較的乾燥しやすい部位にできやすいのが特徴です。
「吹き出物を防ぐためにも、30代を過ぎたら保湿ケアを怠らず、肌のターンオーバーを整えるような規則正しい生活を心がけましょう」（成田亜希子先生）
【3】生理前のニキビ
「女性の場合、顔にニキビができやすいのは、メイク汚れなどで毛穴が詰まりやすいからです。また、女性ホルモンの一種であるプロゲステロンの作用によって、皮脂の分泌が多くなるためです。
プロゲステロンは生理前に多く分泌されるホルモン。生理前に肌が荒れやすいのはこのプロゲステロンの影響ともいわれています」（成田亜希子先生）
【頬ニキビの特徴】皮脂過剰に注意！
【1】頬ニキビは女性ホルモンの影響？
「女性ホルモンは、思春期をピークに徐々に分泌量が少なくなっていきます。女性ホルモンのエストロゲンには、肌の状態を整えて潤いをキープする作用があるため、20代後半～30代にかけては、肌の乾燥トラブルが始まりやすい時期と言えます。
特に頬は乾燥しやすい部位。肌が乾燥した状態が続くと、肌を守るために余分な皮脂の分泌が促されます。
皮膚表面の角質層の構造を乱し、皮膚の硬化を引き起こす肌の乾燥。その結果、毛穴が硬く細くなり、詰まりやすい構造になってしまうのです。
頬は年齢を重ねるごとに毛穴が開きやすくなります。ファンデーションなどの化粧品が毛穴を詰まらせることも少なくありません」（成田亜希子先生）
【2】アクネ菌の異常増殖がニキビに
「皮脂や垢などの老廃物やメイクの汚れなどで毛穴が詰まると、その内部でアクネ菌が異常増殖します。
ニキビができる条件は「毛穴の汚れや詰まり」と「アクネ菌の存在」。アクネ菌は皮膚の常在菌ですが、皮脂などの「タンパク質」を餌にして異常増殖すると、毛穴内に炎症を引き起こします。
比較的皮脂の分泌が少ない頬でも毛穴が開きやすく、ファンデーションやチークなどのメイク汚れが詰まることがあります。メイク汚れにも「たんぱく質」が含まれているため、ニキビの原因になることも」（成田亜希子先生）
【頬ニキビの対処法】生活習慣～スキンケアまで
【1】生活習慣を見直してニキビを防ぐ
大人女子が皮脂過剰になるのは、なにが原因？
＼教えてくれたのは…／
美容化学者：かずのすけ先生
［著書『オトナ女子のための美肌図鑑』（ワニブックス）好評発売中］
〈皮脂過剰になる原因〉
1. 油の多い食事
2. 睡眠不足
3. ストレスによる男性ホルモンの増加
4. 油分の多いスキンケア
【2】ニキビができたら正しく保湿することが大切
ニキビの主な原因は皮脂過剰ですが、だからといって肌を乾燥させるのはNG！ 肌が乾燥すると、それを補おうと皮脂が分泌されるのでニキビには逆効果に。正しく保湿しましょう。
〈POINT〉
オイルは単なる「保護剤」です。保湿ができるのは油分ではなく「水分」。特にニキビは油分が原因なので、オイルフリーの保湿剤（化粧水・ジェルなど）が最適です。
また、ニキビは毛穴が炎症している状態なので、抗炎症配合のものがおすすめです。
【3】ニキビ肌解説のカギ「美肌菌」とは？
教えてくれたのは… 下川穣先生
［菌ケア専門家。クリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている］
ニキビや乾燥などの肌荒れと深い関係がある「表皮ブドウ球菌」。私たちの顔に10億個も存在する常在菌の1つです。
「表皮ブドウ球菌」は、汗や皮脂をエサに、グリセリンや脂肪酸を作り出す働きがあります。
グリセリンの働き
「天然の保湿成分」とも言われ、肌に潤いを与えてバリア機能を保ちます。
脂肪酸の働き
肌を弱酸性に保ち、抗菌ペプチドを作り出すことで肌荒れやアトピーの原因になる「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぎます。
表皮ブドウ球菌は、肌の潤いやバリア機能に関わっていることから「美肌菌」と呼ばれています。
【4】美肌菌（表皮ブドウ球菌）を増やす方法
肌トラブルの解決のためには「表皮ブドウ球菌」が大切。でも、どうすればいいのでしょうか？ 毎日の習慣で気をつけるべき3つのポイントを紹介します。
1. “洗顔のやりすぎ”を控える
過度な洗顔や化粧品の使用は美肌菌を殺してしまったり、そのエサとなる皮脂を奪いすぎてしまうことも。
2. 適度な運動をして汗をかく
美肌菌は皮脂や汗をエサにして増殖するため、定期的な運動はかなり重要です。
3. 表皮ブドウ球菌のことを考えた化粧品を選ぶ
スキンケアアイテムはなるべくシンプルなものを選びましょう。化粧品の多くには界面活性剤や防腐剤が含まれており、使えば使うほど菌バランスにとっては刺激になってしまうことも。
【顔面のニキビを克服！】スキンケアのおすすめを紹介
■顔面にできた200個ものニキビ
美容好きアラサー男子が自信を持ってお伝え！ 200個近くあった顔のニキビを克服した体験から、そのときの対処法などを紹介します。
まずは食事の見直し・ジム通いで適度な運動・質の良い睡眠。寝具の買い替え・1日2リットルの水を飲み半身浴。ついには美容クリニックでのフォトフェイシャルまで！
生活改善のおかげで痩せはしたものの肌荒れは改善されず、良いと言われるスキンケアをひたすらトライしていきました。
しかし、ニキビができたと同時に肌が敏感になったためか、今まであまり化粧品を使ったことがなかったからか、高級な化粧水や美容液であっても、ピリピリと染みてしまうものも。
■ニキビ肌が覚えておくべき3ヶ条
敏感肌で乾燥肌、さらにニキビがちだった僕はそれまで保湿の「保」の字にも縁がありませんでした。ニキビ大量発生を経て「保湿って大切なんだな～」と身をもって実感！
その前に、覚えておきたい3ヶ条がこちら！
1. 量はケチらずたっぷりと
どんなに良い化粧品を購入しても量をケチってしまったら効果半減！ ブランドが推奨する1回の量をしっかり使うことが美肌への近道です。
2. 首までが顔です
首の肌質がきれいだと、顔の肌質もよりきれいに見えることに気づきました。首まで丁寧なスキンケアを心がけています。
3. しみっしみに染みこませる
化粧水は毛穴に浸透するよう時間をかけてハンドプレスします。二度づけ～三度づけで肌の奥まで水分をギューンと浸透させるイメージです。
【1】ロート製薬｜メンソレータム アクネス25［第2類医薬品］
本来は、ニキビの気になる箇所にスポットで塗るクリーム。保湿クリームがわりに全顔に使用していました。ニキビが改善した今でも常時ストックしている、僕にとってお守りのようなアイテムです。薬局で手軽に買えるところも高ポイント！
■「ゆらぎそうだな」と感じる日の3アイテム
左から
【2】勇心酒造｜ライースリペア インナーモイスチュアローションNo.11［医薬部外品］（Step1）
【3】アユーラ｜リズムコンセントレートα（Step2）
【4】勇心酒造｜ライースリペア インナーモイスチュアクリームNo.11［医薬部外品］（Step3）
勇心酒造さんのライースリペアシリーズも、僕にとっては「あると安心」なアイテムです。特に残業つづきで寝不足＆ストレス過多、ファストフードの食べ過ぎなどで「そろそろ肌がゆらぎそうだな」と感じる日は、ライースリペアの化粧水とクリームで肌を育み、リズムコンセントレートを併用。“追いニキビ”も防いでくれます！
■「乾燥が気になる日」の保水5アイテム
乾燥でしっかり補水したい日には、ブースター＆さらっとした化粧水を肌にごくごくと飲ませるイメージ。
左から
【5】ファミュ｜ファミュ ルミエール ヴァイタルC（Step1）
【6】ファミュ｜ローズ ソフトナー（Step2）
【7】ラ ロッシュ ポゼ｜トレリアン 薬用モイスチャーローション［医薬部外品］（Step3）
【8】ラ ロッシュ ポゼ｜トレリアン ULT DAセラム（Step4）
【9】イミュノ｜アドバンスド グロウクリーム（Step5）
化粧水の浸透力を格段にアップしてくれて香りも最高なファミュのブースター。ファミュは2種類を使いわけていて、特に毛穴が気になる時はルミエール ヴァイタルCがおすすめです。
敏感肌の味方、ラ ロッシュ ポゼの化粧水はもう何本リピートしたかわかりません。同ブランドのウルトラセラムも、バリア機能をサポートして乾燥＆肌荒れに確かな効果を実感！
そして、オーガニックコスメ・イミュノのクリームは仕上がりが本当にふっくら＆もっちり。翌日のコンディションが良好に。
【10】リサージ｜メン スキンメインテナイザー I
「もうなにもしたくない」日のオールインワン美容液！
長年コラーゲン研究を続けるリサージさんのメンズライン。通称「スキメン」と呼ばれている名品美容液です。これ一本でしっかり保湿してくれるので、忙しくてスキンケアが億劫な日はスキメンを二度づけして終わり◎。
■海で日焼けしてしまったときの3アイテム
【11】ラ ロッシュ ポゼ｜ターマルウォーター（Step1）
【12】メディヒール｜3 ミニッツ マスク：カーマイド with ティーツリー（Step2）
【13】大塚製薬｜オロナインH軟膏［第2類医薬品］（Step3）
僕はサーフィンが趣味で、日焼けしてしまった時は、とにかく肌に刺激を与えないアフターケアを意識します。顔に直接触れずに済む、スプレータイプの化粧水をたっぷり使用。乾燥しないよう何度も繰り返し噴射します。
ラ ロシュ ポゼのターマルウォーターは勢いがとにかく気持ちいいので、職場のデスクでもよく使っています。
早めの対処が大事な日焼け肌は、メディヒールの緑のパックをしながら帰り道を運転。個人的には、メディヒールのパックは焼けた肌に一番しっとり優しく染み込んでくれる印象です。
そして、最後の仕上げはオロナイン軟膏。軽いやけどにも効果があるので、要は火傷である日焼けにはもってこい！
このように、その日の肌コンディションに合わせてスキンケアすることがポイントです。
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