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BEAUTY

2021.12.24

顔の美肌菌を増やす方法って? 菌ケア専門家が解説するスキンケア

肌トラブル解決をサポートする美肌菌(表皮ブドウ球菌)を解説。毎日のスキンケアについて、菌ケア専門家のKINS・下川穣さんに教えていただきました。

ニキビや乾燥など、肌トラブルは“美肌菌“で解決! 菌ケアでトラブルが起きにくい肌へ。

菌ケア専門家であり、総合的な菌ケアサービスを展開する、株式会社KINSの代表取締役・下川穣さんの著書「腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる」が好評発売中。

前回は、菌ケアをはじめるための基本の「き」をお届けしました。今回は、多くの人がお悩みの肌トラブルに関する菌ケアを紹介したいと思います。

▲『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる(幻冬舎)』¥1,540(税込)

肌トラブルと菌について

(c)Shutterstock.com

乾燥やニキビなど肌トラブルと長い付き合いをされている方も多いのではないでしょうか。中々解決しない肌トラブルは、実は“菌”が関わっています。

最近では清潔志向が高まり「除菌、殺菌」と、菌をなくすことに注目されがちですが、私たちを取り巻く常在細菌はおよそ1,000兆個と言われており、常にヒトと菌は共存して生きてきた長い歴史があります。菌がいることは当たり前と言っても過言ではありません。

菌を上手くコントロールすることは、人間が本来持っている素晴らしい免疫力や抵抗力を取り戻すカギ。たくさんの美容情報の中で、自分に合うスキンケアがわからず、迷子になっている方、そのお悩みは「菌ケア」で解決できるかもしれません。

美肌菌(表皮ブドウ球菌)とは?

(c)Shutterstock.com

「表皮ブドウ球菌」という名前に聞き馴染みがある方は少ないかと思います。これは、ニキビや乾燥などの肌荒れと深い関係があります。巷で多く取り上げられている「美肌菌」の主役ともいえるのが「表皮ブドウ球菌」で、私たちの顔に10億個も存在する常在菌の1つです。

なぜ「美肌菌」と呼ばれるようになったか説明しましょう。

「表皮ブドウ球菌」は、汗や皮脂をエサに、グリセリンや脂肪酸を作り出す働きがあります。グリセリンは「天然の保湿成分」とも言われ、肌に潤いを与えてバリア機能を保つ効果があります。

また脂肪酸は肌を弱酸性に保ち、抗菌ペプチドを作り出すことで、肌荒れやアトピーの原因になる「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぎます。

このように、表皮ブドウ球菌は肌の潤いやバリア機能に関わっていることから、「美肌菌」と呼ばれているのです。

美肌菌(表皮ブドウ球菌)を増やす方法

(c)Shutterstock.com

肌トラブルの解決のために「表皮ブドウ球菌」が大切なことはわかっても、どうすればいいのでしょうか? カギを握るのは、毎日の習慣です! 気をつけるべき3つのポイントを紹介します。

◆洗いすぎ/使いすぎを控える

肌スキンケアでやりがちなのは「やりすぎてしまう」こと! 過度な洗顔や化粧品の使用は、美肌菌を殺してしまっていたり、そのエサとなる皮脂を奪いすぎてしまっていたりすることが考えられます。

洗顔に関しては、ぬるま湯で肌に優しい洗顔料を夜のみ使用することを心がけましょう。またスキンケアやメイクアップに用いる化粧品も、極力シンプルを意識してみてください。

◆適度な運動をして汗をかく

美肌菌を育てるために欠かせない存在なのが「汗」。いつもは嫌われがちな汗が表皮ブドウ球菌の大好物なのです。美肌菌は皮脂や汗をエサにして増殖するため、定期的な運動はかなり重要です。

ストレッチやヨガ・ウオーキングなど毎日30分でも体を動かす習慣をつけることを強くお勧めします! 日光下で行うとセロトニンの分泌も促せて一石二鳥ですよ。

◆表皮ブドウ球菌のことを考えた化粧品を選ぶ

美肌菌のためにはスキンケアアイテムはなるべくシンプルなものを選びましょう。菌の観点から成分に注目して化粧品を選ぶことも大切ですが、なかなか難しいかと思います。ですから、まずは今使っている化粧品を1つでも減らしてみることから始めてみましょう。

スキンケアステップはたくさん手間をかけたほうが良いと思っている方も多いのではないでしょうか?

化粧品の多くには界面活性剤や防腐剤が含まれていますから、使えば使うほど菌バランスにとっては刺激になってしまうかもしれません。菌のことを考えたら、できるだけシンプルなステップでスキンケアをすませてみてください。

* * *

この3つのポイントを毎日の生活に取り入れ、美肌菌の状態を健やかに保ちましょう。菌ケアで理想の肌を手に入れませんか?

TOP画像/(c)Shutterstock.com

教えてくれたのは… 菌ケア専門家 下川穣

1985年4月1日生まれ 福岡県北九州市小倉出身。
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。

Instagram:@yutaka411985@yourkins_official

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