菌ケアをはじめるための基本の「き」
菌ケア専門家であり、総合的な菌ケアサービスを展開する株式会社KINSの代表取締役を務める下川穣さんの著書「腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる」から健康に役立つ菌ケアについて教えていただきました。
▲『腸活にも、美肌にも、ダイエットにも! 菌ケアで美しくなる(幻冬舎)』¥1,540(税込)
身体と菌の関係について
身体は1,000兆個ともいわれる常在菌に取り巻かれており、お肌の状態や体調には菌のバランスが密接に関係しています。
中々改善しないお肌や身体の不調は、実は常在菌のバランスが原因である可能性があります。これから菌ケアとして身体の中と外から働きかける常在菌との付き合い方を紹介します。
菌ケアの主役は「腸」
腸は摂った栄養を小腸で消化吸収し、大腸が不要な老廃物を便として排出する、とても重要な臓器。腸はだ液、皮脂、血液などを通して全身のあらゆる臓器とつながり、影響を与えています。
腸の不調が肌や体調などあらゆる影響を与えるため、菌ケアでは腸が重要です。
菌ケア三ヶ条とは?
菌ケアをはじめるには、具体的にどうしたら良いでしょうか? 毎日の生活に取り入れやすい菌ケアを三ヶ条にして紹介します。
◆1. 菌を取り入れる
体に住む菌に影響を与える方法として、外から菌を取り入れることが有効です。
摂るべき食材:納豆、味噌汁、ぬか漬けのどれかを毎日
◆2. 菌を育てる
どれだけ菌がたくさんいても菌のエサになるものを与えないと、有益な成分は作られません。その上、エサがなくなると菌はその数をどんどん減らしていくため、菌の栄養になる成分を取り入れていくことが重要です。
摂るべき食材:玄米(不溶性食物繊維)、海藻類・きのこ類・果物など(水溶性食物繊維)、豆類・イモ類など(難消化性でんぷん)、バナナ・玉ねぎなど(難消化性オリゴ糖)
◆3. 菌の邪魔をしない
「悪玉菌を増やす」ような行為や「善玉菌にダメージを与える」行為をなるべく抑えることが大事です。
避けるべきこと:ストレス、赤身肉の食べすぎ、抗生物質の長期乱用
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菌ケアを意識した生活を続けて、体内やお肌の菌バランスを整え、健やかな毎日を過ごしましょう。
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教えてくれたのは… 菌ケア専門家 下川 穣
1985年4月1日生まれ 福岡県北九州市小倉出身。
岡山大学歯学部を卒業後、都内医療法人の理事長(任期4年3ヶ月)を務める。3年のクリニック経営を中心に、2,500名以上の慢性疾患に対する根本治療を目指した生活習慣改善指導を行っている。医療法人時代に、菌を取り入れることによって体質改善した原体験をきっかけに菌ケアによる根本治療の可能性を感じ、2018年12月に株式会社KINSを創立。現在、代表取締役を務める。
Instagram:@yutaka411985/@yourkins_official