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2024.03.05

「懐に入る」の意味とは? うまい人の特徴や、そのポイントを解説

「懐に入る」という言葉を知っていますか? 「自分では使ったことがないけれど、意味はなんとなく知っている…」という人が多いのではないでしょうか。本記事では「懐に入る」の意味と、「懐に入る」ための方法をご紹介します。

「懐に入る」とは?

(C)AdobeStock

「懐」とは、<ふところ>と読み、「懐に入る」は、<ふところにはいる>です。意味は幾つかあるので、順番に説明します。

◆懐の意味

1:衣服を着たときの、胸のあたりの内側の部分。懐中。「受け取った金を―にしまう」
2:前に出した両腕と胸とで囲まれる空間。「横綱の―に入り込む」
3:周りを山などに囲まれた奥深い場所。「山の―を切り開く」
4:外界から隔てられた安心できる場所。「親の―で不自由なく育つ」「大自然の―に抱かれる」
5:物の内部。内幕。「敵の―に飛び込む」
6:持っている金。所持金。「他人の―をあてにする」「―と相談する」
7:胸の内の考え。胸中。「―を見透かす」
(小学館 デジタル大辞泉より)

懐とは胸のあたりの内側の部分を言い、着物を着ていたころには、そこに財布を入れていました。このことから、「懐に入る」という言葉には、「お金を自分のものにする」という意味があります。

また、人に使う場合には、「相手に気に入られるようにつながりをもつ様子」をいいます。「懐に入る」のがうまい人というのは、人当たりがいい人ということになります。

「懐に入る」のに長けているのはいいことですが、気をつけなければならないのは、嫌味として使われることもあるという点です。「あなたは、懐に入るのが本当にうまいね」と言われた場合、状況によっては、「うまくとりいったね」と嫌味を言われている場合もあるのです。

「懐に入る」のがうまい人に見られる特徴

(c)AdobeStock

では、「懐に入る」のがうまい人とは、どんな人なのでしょうか? 営業など、職種によっては、「懐に入る」のがうまいと、仕事がうまくいく場合もありますよ。

愛想がいい

「懐に入る」のがうまい人は、基本的に愛想がいい人が多いです。この特徴は、男女問わずみられます。

仕事でも友人関係でも、恋愛でも、無愛想な人といい関係を築くのは難しいですよね。いつもニコニコしている人のほうが好かれやすのは言うまでもありません。

真面目で一生懸命

たとえ苦手なことであっても、うまく事が運んでいなくても、懸命に取り組んでいる人をみると、助けてあげたくなるものです。

「懐に入る」のがうまい人は、いつも一生懸命で真面目。そんな様子に、多くの人が共感してくれるのです。

プライドが高くない

「懐に入る」のがうまい人は、プライドが低いわけではありませんが、高くないのが特徴です。誰かが手を差し伸べたら、すぐに助けてもらう素直さがあるのです。

同じ一生懸命な人でも、プライドが高いと「自分でやります!」と、つい人を遠ざけてしまうもの。そうなると、なかなか良好な人間関係を築くことができません。

甘え上手

先ほどのプライドの高さにも少し関係がありますが、「懐に入る」のがうまい人は、甘えるのがとても上手です。甘えるのが得意でない人は、人にものを頼む時にかしこまってしまい、それが悪く作用して相手に威圧感を与えたりするものです。「懐に入る」のがうまい人は、「これ、ちょっとお願いしてもいいですか?」とさらりと笑顔で言えてしまうのです。

そのように頼まれると、すんなり受けてしまうもの。そうやって協力しあっているあいだに、仲間意識が芽生えてくるのかもしれません。

空気が読める

そして、「懐に入る」のがうまい人は、空気を的確に、しかも瞬時に読めるのも大きな特徴です。場の雰囲気を読むことに関しては、得意な人が多い傾向にあります。

また、場の雰囲気だけでなく、人との距離感をつかむこともとっても上手。人にはそれぞれ快適な距離(物理的にも精神的にも)があります。それを読まずに会話をしたり、お願いをしたりすることは、人の心の中に土足で踏み込むようなことをしている場合があるのです。

「懐に入る」のがうまい人は、そのようなことをしません。それも意図的にではなく、自然にできる人こそが、「懐に入る」のがうまい人と言えるでしょう。

「懐に入る」のがうまい人になる方法

(c)AdobeStock

「懐に入る」のがうまいということは、良好な人間関係を上手に構築でき、それが自分にとっていい方向に働くのです。

大人になってからも人間関係で悩むことはあります。「懐に入る」のが上手なら、それに越したことはないのですが、どうすれば「懐に入る」のがうまくなるのでしょうか。

懐に入るのがうまい人になる方法
  1. 自分から心を開く
  2. 相手との共通点を探してみる
  3. ほめる

自分から心を開く

こちらが心を閉ざしているのに、相手が自分に対して心を開いてくれることはほとんどありません。心を開いて欲しければ、まず自分から心を開きましょう。

心を開くとは、言い換えれば、素直になるということでもあります。困ったら「助けて欲しい」、会いたいと思えば「会いたい」と、自分の気持ちを素直に表現しましょう。注意したいのは、押し付けにならないようにすること。相手の立場に立って考え、何か伝える時には「よかったら」と前置きを。

「よかったら、会えないかな」「お時間があれば、ちょっと助けてもらえませんか」というように、相手を気遣う言葉を付け足したうえで、自分の気持ちを伝えてみましょう。

相手との共通点を探してみる

共通点の多い人とは、仲良くなりやすい傾向にあります。なので、人と話をする時に、共通点を見つけることを少し意識してみましょう。

難しく考える必要はありません。「あ、そのスカート、きれいな色ですね。私も好きです」や、「コーヒー、お好きなんですか。私も結構好きで、家では豆から挽いて淹れてるんですよ」といった感じでOK。

注意したいのは、ネガティブな内容にしないこと。「本当にしんどいですよね〜」「これってなんだか無意味ですよね」などというような内容だと、同意されても前向きになれません。

ほめる

共通点を上手に見つけられるようになったら、相手を褒めてみましょう。ポイントは、相手が褒められたいと思っていることを褒めること。たとえば、その人が自信を持っているところや、頑張ったことなどがいいでしょう。

「いつも堂々としていて素敵ですね」「その資料、すごく完成度高いですよね」というように。気をつけたいのは、褒めたあとに「わたしなんて…」とネガティブな内容を付け加えないこと。それをつけてしまうと、せっかく褒めたのに、結果としてあなたの話になってしまいます。褒めるときは、褒め言葉だけで十分です。

心を開いて良好な人間関係を

「懐に入る」のがうまい人になる方法を3つ紹介しました。この方法は、男女問わず使えて、同僚や上司など年齢も問いません。

仲良くなりたい、いい関係を築きたいと思っている相手がいたら、ぜひ今から実践してみてください。少なくとも悪い気はしませんし、徐々にいい関係が育まれていくはずです。

TOP画像/(c)AdobeStock

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