英語で「hit the books」ってどんな意味?
「顔が広い」や、「息を呑む」など、日本でも日常的に使われている慣用句(イディオム)。慣用句としての意味を知っていれば会話が成立しますが、知らなかったらどうでしょうか?
実は英語にも、日本語に匹敵するくらいたくさんのイディオムがあります。そして私たちがそれを知らずに直訳してしまうと、知らず知らずのうちに話が食い違っていた…… なんてことも。
前回は「kill time」の意味についてご紹介しましたが、今回ピックアップするのはこのフレーズ!
「hit the books」
直訳すると「本を打つ(たたく)」。バットかなにかでボール代わりに本を打っているところを想像してしまいますが…… それでは意味が通じませんよね!
ではどんな意味かわかりますか?
正解は「猛勉強する」という意味!
「hit the books」はアメリカでよく使われるカジュアルな表現ですが、意味は、「一生懸命勉強する(猛勉強する)」。
勉強するというと、「study」という単語を思い浮かべる人も多いと思いますが、「hit the books」のほうが必死な印象を受けます。studyを使うなら、「study hard」とニュアンスが近いです。
【例文】
「The exam is near, so I have to hit the books.」(試験が近いから必死に勉強しなきゃ。)
ちなみにこの「hit the~」という形は、他にもこんな使い方もします!
【例】
・hit the sack:寝る(床につく)
・hit the bottle:酔っぱらう
またすこし話がそれてしまいますが、実は「book」には、多様な意味があります。たとえば、「close the books」というと、「books」に帳簿という意味があるので、文字通り「帳簿を締める」ということになります。
一方で、「close the book」は「(話を)終わりにする」「(~に)けりをつける」という意味になるのです。
このように単数形か複数形かで意味が変わってくる単語については、また次回にでもお話したいと思います!
こちらの問題もチェック!
間違えやすい! 英語で「どう思う?」はなんていう?
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。