【目次】
・【ホルモンバランス】が乱れることでの影響
・【ストレスの原因】も肌荒れの状態もさまざま
・【経験者の声】私が気をつけていること
・【スキンケア】敏感な女性の肌におすすめ
【ホルモンバランス】が乱れることでの影響
【1】女性に影響をおよぼす“子宮環境”
教えてくれたのは… 杉山力一先生
(杉山産婦人科グループ3院の理事長。医学博士)
脳・卵巣と連携しており、とても繊細に環境が保たれている子宮。その子宮の環境をコントロールしているのは卵巣から分泌される女性ホルモンで、卵巣に女性ホルモンを分泌するよう司令するのが脳です。これらの連携がうまく結びついていないと、ホルモンバランスの乱れが生じます。
【2】ホルモンバランスが乱れるとどうなる?
・肌荒れ
・むくみ
・イライラ
・生理不順
・不妊 など
【3】ホルモンバランスが乱れる原因
「近年の女性は特に、冷え・長時間のデスクワーク・不規則な生活・食生活の偏りや欧米化・睡眠不足などにより、子宮環境が悪化していると言われています。また、そのことにより脳・卵巣・子宮に悪影響が出てしまうのです」(杉山力一先生)
【4】女性ホルモンとストレス
「女性ホルモンのバランスが整うことで、カラダ・ココロ・お肌・ボディラインすべてのより良い変化が期待できます。しかし、ストレスで脳が疲労すると卵巣にホルモン分泌の指令を出すことができなくなるため、分泌が機能しなくなるのです」(杉山力一先生)
ストレスを解消するためには、身体がなにに反応を起こしているのか『原因』を知ることも大切です。
【ストレスの原因】も肌荒れの状態もさまざま
【1】便秘がちな場合
「肌荒れや心身の不調など、健康によくない影響をおよぼす便秘。便となって排出されるはずの老廃物・毒素・不要な栄養成分が腸の中に蓄積されたままになると、どのような影響が表れるのでしょうか?
・肌の皮膚表面に老廃物が浮かび、くすみや肌荒れにつながる
・自律神経の乱れにより、ストレスを感じやすくなる
・お腹まわりに余計な贅肉がつきやすくなる
・カラダ全体が重く感じ、ストレスを感じやすくなる
・胃腸の疲れやもたれを感じやすくなる
・悪玉菌の発生で体臭や口臭が強くなる
・いきみによる切れ痔や、いぼ痔ができやすくなる
… など、さまざまな不調の原因につながる可能性があります」(杉山力一先生)
【2】肌荒れの場所や色で確認
教えてくれたのは… 大木さと子さん
(国際中医薬膳師)
東洋医学では、肌荒れが生じる場所によって内臓の不調を判断することがあります。ストレスによる肌荒れを確認しましょう。
≪鼻の下・アゴ~首の肌荒れ≫
この場所の肌荒れはホルモンバランスの乱れを疑います。睡眠不足・食生活の偏り・不規則な生活など、生活習慣が乱れていないかの確認を。
≪こめかみや生え際の肌荒れ≫
主にストレスからくる精神不安定や、肝機能の低下による症状の場合があります。
≪黄色い吹き出物≫
“滞り”の信号。便秘だったり、血がドロドロの状態になっていることも。
【3】しっかり眠れない場合
寝付けない・眠りが浅いなど、睡眠不足によるストレスや肌荒れが起きている場合の対策を紹介します。
教えてくれたのは… 赤澤純代先生
(金沢医科大学総合内科 准教授/金沢医科大学病院 集学的医療部 女性総合医療センター 副センター長)
忙しい人ほど、湯船につからずシャワーで済ませがち。シャワーが睡眠障害につながってしまうケースもあるので、ストレスや不調を抱えている・冷えに悩んでいる人は、身体をあたためて血流をうながすことが大切です。
人は体温が下がったタイミングで眠りにつくのですが、もともとの体温が低いとそれ以上は下げることが出来ないため、「冷えで眠れない」という状態になりやすいのです。
寝る前は体を温めて、睡眠しやすい状態に整えましょう。
【経験者の声】私が気をつけていること
【1】飲み物を変えました
「肌荒れがひどいときは、仕事のストレスや睡眠不足からエナジードリンクを2日に1本は飲んでいたのですが、今振り返ると砂糖たっぷりの冷たい炭酸飲料なんて本当に美容に悪い…。
それを今は温かく美容に良いお茶に変えて習慣化しているおかげで、肌の夏疲れも無く乾燥・日焼けと無縁な状態を保つことができています。
抗酸化作用があり、ポリフェノール・ビタミンC・ミネラル類が豊富な『白茶』がお気に入り」(Oggi読者モデル:大枝千鶴さん)
【2】心と体のことを考えました
ボディメイクやインナーケアなど、美に関することへストイックに取り組むようになったきっかけは?
「私の場合は、完全に“負”のモチベーションからです(笑)。学生時代にストレスや生活の乱れなどから、ひどい肌荒れに悩まされてしまったことがあって。鏡を見るたびに落ち込むし、この先ずっと治らなかったらどうしよう… という不安で、当時は押しつぶされそうでした。
『もう二度とあの時の気持ちを味わいたくない!』という強い負のモチベーションから、根本的に肌荒れを治すために食事・睡眠・運動・ストレスケアをストイックに追究するようになりました」(Oggi専属読者モデル 賀来みな美さん)
就寝前にアロマを焚きながら、ゆっくりストレッチやヨガをしたり。休日は大好きな香りと一緒に、一日中家にこもってドラマや映画・バラエティ番組などの動画を鑑賞したり。家にいるときでも、身体を冷やさない対策をしっかりしています」(賀来さん)
【スキンケア】敏感な女性の肌におすすめ
肌が乾燥して肌のバリア機能が低下するなど、外部からの刺激から肌を守れなくなってかゆみを起こすことも。うるおいを保つために毎日のスキンケアも大切です。
【1】ディセンシア|ディセンシー エッセンス
睡眠不足などにより肌が敏感に傾く状態に着目。独自技術のバスケットウィーブ®処方(角層細胞同士を接着させている因子の分解を促進し、細胞間にセラミドなどが行きわたる健康的な角層構造へ導く処方)を採用。敏感肌にもおすすめです。
≪レビュー≫
「オイルを包み込んだテクスチャーで、肌に塗った瞬間になじんでベタつかずにしっとり感が続くところがいい。ほうれい線やシミなど、気になる部分にも効果が期待できそう」(ライター:岸田雅子さん)
【2】WRAY|サイクルバランスセラム
リズムの乱れによってくり返す大人の肌荒れ・不安定な肌のゆらぎを防ぎ、使うほど柔らかく健やかな肌に。