【目次】
・【ツボとは?】刺激の仕方も確認
・【ストレス】気分が上がらないときに
・【むくみ・だるさ】ツボを押して流す!
・【温灸】ペットボトルを使ったやり方
・【便利なグッズ】指を使わずツボをほぐせる
【ツボとは?】刺激の仕方も確認
■東洋医学の「気」
教えてくれたのは… 影森佳代子さん
(鍼灸師・心理カウンセラー。著書『パニック障害 大丈夫! かならずよくなる』(河出書房新社)好評発売中)
東洋医学には「気」という生命エネルギーの概念があり、不安感が高まるなど神経が緊張すると、気が下から上に上昇する「気逆」が起こるととらえられています。この気の通り道を「経絡(けいらく)」といい、この経絡上にあって気の流れを調整しているのが「経穴(けいけつ)」、いわゆるツボです。
■ツボの刺激のやり方
“ツボ押し”と言っても刺激の仕方は“押す”以外にもあります。いろいろと試しながら、自分にとってやりやすい方法・気持ちいい方法を取り入れましょう。
【1】押す
ツボの位置を指で圧を加える方法です。力任せに強く押すのではなく、“イタ気持ちいい”程度が目安。息を吐きながら5秒ほど押して、力を抜く。これを数回繰り返しましょう。指で押しにくい場合は、ツボ押しグッズを使うのもおすすめ。
【2】揉む
指や手の平全体でツボを揉みほぐす方法です。円を描くようにマッサージしましょう。
【3】温める
お灸など、肌を温めてツボに刺激を与える方法です。温かさとともにリラックス感が高まります。
【ストレス】気分が上がらないときに
■自律神経にアプローチ
“ツボ押し”というと、肩こりや腰痛をほぐすイメージがありますが、ツボの刺激は心の不調をケアするのにもおすすめなんです。
ストレスを感じているときは、足の甲にある「足臨泣(あしりんきゅう)」というツボが、気分を落ち着かせてくれます。「外関」という手首のツボと合わせて刺激するとより効果的。
▲[足臨泣]足の甲の薬指と小指の骨が交わるところのくぼみ。
▲[外関]手首の甲側のシワの中心からヒジに向かって指3本分の位置。
【むくみ・だるさ】ツボを押して流す!
【1】デスクワークなどでのむくみに
血液の循環が悪くなると、脚は冷えてむくんでしまいます。むくみは放っておくと慢性化しやすいので、こまめにツボ押しをしましょう。
≪ツボ押しのやり方≫
▲足首→ふくらはぎにかけて、ぐっと両手でつかんで押し上げていきます。
▲指全体で足をつまむようにして押し上げましょう。
▲足の裏側を両手の親指を使って押し上げます。
▲最後に、骨盤のすぐ下(足の付け根)を30秒間押します。イスに座りながらおこなうと押しやすい。
※1日3回程度が理想。
【2】体が重い・だるいときに
体内の巡りが悪いのか、身体がだるかったりニキビができやすかったり。季節の変わり目など、調子が優れないときにおすすめのツボ押しです。
≪ツボ押しのやり方≫
足の外側、ヒザ下のくぼみから指4本分下にある『足の三里』というツボを、いた気持ちいい程度の強さで押し揉みましょう。
※両足のツボ1回6秒、繰り返して10回ずつ刺激を。
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【温灸】ペットボトルを使ったやり方
■手軽な温灸でほっと一息
はじめに、ツボを温めてほぐす手軽な『ペットボトル温灸』の作り方を紹介します。
1. ホット用ペットボトルを用意します。
2. 水道水を1/3程度入れます。
3. 熱湯を2/3程度加えます。
※だいたい70~80度くらいになればOK!
【1】冷えが気になるときに
土踏まずのやや上(指を曲げるとへこむ部分)にあるツボ『湧泉』。腰まで温めるツボとされ、冷えのほか肌荒れやむくみが気になる人にも試してほしいツボです。
≪刺激のやり方≫
ツボ周辺をペットボトルで押し当て、「熱っ!」と感じたら離し、再度3~5秒押し当てます。これを3~5回繰り返しましょう。
【2】ホルモンバランスの乱れが気になる女性に
足の内側、くるぶしから指4本分ほど上がった部分にある『三陰交』は、生理不順や女性器のトラブルが気になる人に試してほしいツボです。
※『湧泉』のツボと同様に刺激しましょう。
【便利なグッズ】指を使わずツボをほぐせる
【1】ラ・ヴィ|足裏いてーよ
形も大きさもさまざまな突起が、足裏を刺激します。指押しでは物足りなくなってしまった人におすすめ。
『足裏いてーよ』…インパクト抜群のマットは1分で脚スッキリ♡
【2】マーナ|足カルリーナ フットマッサージャー
伸ばして揺らして押して…。座りながらでも足のストレッチが簡単にできる、フットマッサージャーです。
ピンクはソフトな指圧感。ハードタイプのグレーもあります。