「天才肌」の読み方・意味・類語
「天才肌」の人、と聞くとあなたはどんな人をイメージしますか? 「何でもできる人」「特殊な特技を持っている人」が思い浮かんだ、という人も多いのでは? 特定の誰かが頭に浮かんだ方もいるでしょう。
今回は、「天才肌」という言葉について、詳しく見ていきましょう。
「天才肌」の読み方と意味
「天才肌」とは、そのまま、<てんさいはだ>と読みます。そもそも「天才」とは、「類まれな才能を生まれつき持っている人」のことを指します。では、「天才」と「天才肌」にはどのような違いがあるのでしょうか?
「天才肌」は、「天才」に「肌」という言葉が付くことによって、天才「のように見せている」人というニュアンスになるのです。したがって「天才肌」とは、「類まれな才能を、生まれながらにして持っているように見せている人」や、そのように「振舞っている人」のことを指して使う言葉です。
「天才」とはニュアンスが違うので、今まで混同して使っていた方は、これを機に使い分けるようにできるといいですね。
「天才肌」の類語
少し複雑な意味を持つ「天才肌」という言葉ですが、類語にはどんなフレーズがあるのでしょうか?
例えば、「努力家」という言葉が挙げられます。違いを説明することは出来ますか? 「天才肌」も「努力家」も、ある一つの物事に対して、優れた結果を残す人に使われる言葉です。大きな違いは、その結果を出すまでの過程を見せるか、見せないか。
ある物事に対して、コツコツと勉強したり練習したりと、ストイックに取り組むことが出来る人のことを「努力家」と呼びます。しかし、これはその努力する姿を見た人が、客観的にその人に対して使う言葉。
一方、「天才肌」と呼ばれる人は、努力している姿を人に見せることを良しとしません。もともと才能があるように振舞おうとするため、隠れて努力するというところが「努力家」との違いです。
「天才肌」の対義語
「天才肌」の対義語として挙げられるのは、「半人前」や「凡庸」、「凡人」など。いずれも「普通の人」という意味になります。
「天才肌」が、「類まれな才能を、生まれながらにして持っているように見せている人」や、そのように「振舞っている人」を指す言葉なので、その反対は、「自分を実際以上に良く見せようとする人」と考えることも可能です。
したがって、「虚栄心」などの言葉も、対義語として考えても良いかもしれませんね。
「天才肌」と呼ばれる人の行動や言動の特徴
では、実際に「天才肌」と呼ばれる人はどのような人でしょうか。具体的に特徴を紹介します。
仕事などで、周りより圧倒的な成果を出す
「天才肌」と呼ばれる人は、努力を惜しみません。また、頭の回転も早く、きっちり綿密に仕事をこなそうとするので、ビジネスにおいて大きな成果を残す人も多いはず。妥協せずにこだわり抜くところや、途中で仕事を放り出さない態度は、周囲から高く評価されるのです。
論理的な思考を持ち、一度聞いたことをすぐに理解できる
このタイプも「天才肌」の人に良く当てはまります。なぜなら、「天才肌」の人は「天才」ではなく、「天才」に見えるような努力をすることが出来る人だから。そういう努力が出来る人は、「どうしたら効率よく出来るか」や合理的な方法を常に求めるので、頭の回転が速く、また相手が何を考えているのかを論理づけて分析することが出来ます。
独特な感性や趣味を持っている
「天才肌」の人は、物事に対してとことんこだわり、追及する傾向があります。また、自分に自信が持てるだけの努力を惜しまないので、自分の軸をしっかりと持っています。他人に何と言われようと揺るがないので、自分の興味があることを曲げたりしません。
したがって、周りから見れば変わっているな…と思われる趣味や感性を持っていることも。
「天才肌」になるための方法はある?
「天才肌」の人の特徴を見てみると、とても魅力的に感じませんか? 「天才肌」の人に一歩近づける方法についてまとめました。
新しいことに積極的にチャレンジしてみる
「天才肌」の人は、努力した先に成功が待っていることを知っているため、新しいことに挑戦するのをためらいません。失敗しても、それが当たり前だと考え、努力することが出来るのです。
はっきりとした目標を持つ
ぼんやり、「こうなりたい」や「あれが出来るようになれたらな」という曖昧な目標では、いつまでたっても行動に移すことが出来ません。具体的に自分がどうしたくて、そのためには何をしたらいいのか、明確な目標を立てることが、「天才肌」の人に近づくポイント。そして、目標を達成するためには、自身の強い意志も肝要です。
柔軟な思考を持つ
「天才肌」の人は、多角的な思考を持っています。常識や固定概念に囚われることなく、柔軟に物事に取り組むことが、「天才肌」の人の粘り強い努力に繋がっているのです。自分の限界を決めず、Aという方法が駄目なら、Bという方法を取り入れる、それも駄目ならCを試してみるというように、広い視野で物事を捉えることが大切です。
最後に
「天才」は、秀でた才能を生まれつき持つ人を指しますが、実際、「天才」な人はほとんどいません。「天才」に見える人は大体、陰で血の滲むような努力をしている「天才肌」な人なのかもしれません。
そして「天才肌」の人は、努力次第で誰もがなれる可能性があります。つまり、行動した人勝ちなのです。小さい努力の積み重ねが、「天才肌」の人に近づく大きな一歩です。
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