デモデモダッテは自己肯定感「低め」の合図
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何を言っても「でも」「だって」で言い返してくる人っていませんか?
例えば、誰しも一度はこんな会話の経験があるのではないのでしょうか。
「転職しようと思ってるんだよね」
「そうなんだ。残業多くて辛いって言ってたもんね」
「でもみんな頑張ってるし辞めづらくて」
「そっか〜。転職サイトとかはみてみたの?」
「ううん、まだ。だって、登録しても忙しくてみられないしさ」
…と、なんとなくイライラする会話ですよね(笑)。最初は親身になって話を聞いていても、ことごとく「でも」「だって」で返されるとだんだん嫌な気分になってきます。
実は、このデモデモダッテは自己肯定感「低め」のサインです。幼少期に身につけた心のクセ(メンタルノイズ)が無自覚に働いて、つい「できない理由」が口をついて出てきてしまうのです。
今日はこの「デモデモダッテ系女子」の生態に迫ります。
デモデモダッテ系女子に隠れているメンタルノイズは「思考停止ノイズ」
デモデモダッテが口癖の人に隠れているのは「自分の発言が重要じゃない」というメンタルノイズです。いわば、思考停止ノイズ。
例えば「エビフライよりハンバーグの方が美味しいよ」「軽音楽部より、美術部の方があなたに合ってるよ」といった親の一言が、このノイズのきっかけになります。
子どもにとって良かれと思って先回りしてしまう過保護なお父さん・お母さんにあるあるのパターンです。
このように、自分の希望とは反して強制的に別の選択肢ばかり選ばれるようになると、その子どもは「自分の意見は重要じゃない」「意見を言っても意味がない」と知らず知らずの内に考えない方が良いと思うようになります。
このノイズが大人になっても発動することで、決断できず言い訳ばかりしてしまう「デモデモダッテちゃん」が生まれてしまうのです。
「でもでもだって」の対処法は「ちょっと嫌なやつ」になること
ここまでは、なぜデモデモダッテ系女子が生まれてしまうのか? をお話してきました。
次は対処法をお話ししていきます。
デモデモダッテちゃんに出会ってしまった人向けの対処法と、逆にここまで読んで「自分がそうかも?」と思う人向けにそれぞれ説明していますので、読んでみてください。
◆相手がデモデモダッテ系女子だった場合の対処法
出会ってしまったら、必要なのはあえての「塩対応」。相手の「でもでも」が続いたら敢えて「へ〜そうなんだ」とスルーしてみるのです。
あなたが何を言っても「でも」「だって」で返してくるのは、相手のメンタルノイズが出ているだけ。
言っている方も無自覚なので、このデモデモ合戦に付き合うと必ず会話の空気が悪くなります。なので相手の「でも」が続いたらスルー。相手の土俵で戦わない、が鉄則です。
◆自分がデモデモダッテ系女子だった場合
つい「でも」と言ってしまうのは、あなたの無自覚のメンタルノイズが発動しているから。
この「思考停止ノイズ」を簡単に緩める方法は、自分の思考を取り戻すために、ニュースや人の話など、何でも疑ってみるちょっと「嫌なやつ」になること。
SNSで情報を見たときにも「それって本当?」と疑う目を持つのです。疑うためには思考が必要なので、いいトレーニングになりますよ。
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山根洋士先生は、「自己肯定感低めの人」のための本(アスコム)という本を書かれています。自己肯定感や心のノイズについて知りたい方はチェックしてみてくださいね。
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お話を伺ったのは… 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士(やまね・ひろし)
これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。
両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。
心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。
カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。
メンタルノイズ心理学 山根洋士公式YouTubeチャンネル
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