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BEAUTY

2021.07.31

意識高い系の周囲についていけない自分… どう生きていけばいい?【人生相談】

世の中にはたくさんの「悩み」があります。日常の悩み、恋の悩み、人生の悩み… など、数え上げればキリがありません。今回は「同僚の意識の高さについていけない」という悩みについて、聖書から解決のヒントをお伝えします。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)の著者 MAROさんがお届け。

上馬キリスト教会 MARO

世の中の悩みを「聖書」から解決#1

「悩みのない人生を送りたい!」というのは、人類の抱き続けてきた願望ですが、令和の時代になっても人の悩みは尽きるどころか増えてさえいるのかもしれません。

ツイッターフォロワー10万超【上馬(かみうま)キリスト教会】のまじめ担当MAROさんは、フォロワーの方々から寄せられるさまざまな悩みに「聖書」から解決の糸口を伝えようと日々発信中。『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』(KADOKAWA)より、MAROさんが提案する悩み解決のヒントをお伝えします。

質問:同僚の「意識の高さ」についていけません

(c)Shutterstock.com

回答:聖書の偉人に「意識高い系」はいません

人生は思い通りにならないものです。

「コンプライアンス」「アジェンダ」「ソリューション」etc.。意味がわかるんだかわからないんだか、カタカナ言葉を連発する意識高い系、「目標達成」「自己実現」「人生計画」を声高に叫ぶ意識高い系。

何かと嫌われがちな「意識高い系」ですが、まず初めに言っておきたいことは、少なくとも一般的には意識を高く持つことは決して悪いことではありません。自分の生き方について有用な情報にアンテナを高く立てて、それを実践する。とても良いことです。

僕だってできることならそんな生き方をしてみたい。しかし、それに「ついていけない…」「そんな生き方をしたら疲れてしまう…」と思ってしまう人が少なくないのも現実です。

僕もわりとそっち側のタイプで、「意識を高く持とう」と思うと疲れてしまうので、むしろ「なるたけ意識は低く、目標も低く…」と思いつつ生きています。

「そんな甘い生き方で世の中を渡れるのか!」と怒られてしまうかもしれませんが、しかし僕にはちゃんと根拠があります。それは聖書です。

(c)Shutterstock.com

聖書にはモーセやダビデ、ペテロにパウロなどと、偉人がたくさん出てきますけど、その誰一人として「意識の高い人」はいないんです。自分で目標を立てて、それを一つずつ達成して、新しい考えに貪欲で、それを積極的に取り入れて… と、意識高く生きた人は、聖書では誰も「成功者」にはなっていないんです。

彼らは「自分の道を自分で切り開く!」なんて思っていません。ある日とつぜん、神様から「君の使命はこれだよ」と言い渡されて、「えー、無理」と思いながらも、目の前の現実に対して神様に祈りつつ真摯に、ときに不器用に、あまりにも不器用に、向き合った人たちです。

そこには「目標達成」も「自己実現」も「人生計画」もありません。むしろそれまで抱いていた「人生計画」を神様に打ち砕かれ、「台なしじゃないですか神様、どうしてくれるんですか」とときにはグチりながら現実と格闘した人たちです。

ですから「意識高く生きられない」という方も、「こんな生き方もある」と胸を張っていいんです。

そして何より、かつて「意識高く」生きていたけれども挫折してしまった方。そんなこともあるのが人生です。思い通りにいかないからこそ人生は面白いですし、思い通りにならないところにこそ、神様の導きがあるんです。

『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた』発売中!

▲『人生に悩んだから「聖書」に相談してみた
著者:MARO(上馬キリスト教会ツイッター部) 出版:KADOKAWA

TOP画像/(c)Shutterstock.com

上馬キリスト教会 MARO

1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。

キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。キリスト教ではない家に生まれ、23歳のときに洗礼を受けた「クリスチャン1世」。

10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。

著書に『上馬キリスト教会ツイッター部のキリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』、『上馬キリスト教会ツイッター部の世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。

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