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BEAUTY

2021.07.27

褒められても素直に受け取れない〈自己肯定感が低めの人の生態1:謙遜しすぎ系〉【心理カウンセラー監修】

「仕事頑張ってるね」「その服似合ってる!」せっかく褒めてもらえたのに、なぜか素直に受け取れないことってありませんか? 思わず「そんなことないですよ」と謙遜してしまったり、言葉の裏を勘繰ってしまったり。そんな自己肯定感低めの人の生態を人気カウンセラーの山根洋士さんに伺いました。

「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士

褒められても、つい「そんなことないですよ」って言ってませんか?

>>これまでの記事はこちら

仕事で認められたり、髪型やメイクを褒められた。そんな時についつい「いえいえ自分なんてまだまだですよ」「そんなことないですよ」って謙遜しちゃっていませんか?

日本では謙虚であることは美徳の一つと考えらえれているので、親や学校からのしつけで自然と「謙遜すること」が身についている人は多いのではないでしょうか。

でも実は、これは自己肯定感の観点からはNG

反射的に謙遜してしまうのは、「自己肯定感が低めの人」のあるあるパターンなんです。

褒められても素直に相手の気持ちを受け取れず、謙遜の言葉で自分の価値を低く見積もってしまうのです。

今日は自己肯定感低めの人として、そんな「謙遜しすぎ系」の生態をご紹介します。

あなたはいくつ当てはまりますか?

謙遜しすぎ系の生態:口癖は「すみません」「そんことないですよ」

(c)Shutterstock.com

<チェックリスト>
褒められてもつい否定
お菓子や突然の頂き物も「悪いですよ〜」「いいんですか?」とまず謙遜
プレゼントを送るときも「つまらないものですが」と枕詞をつけてしまう

一見すると謙虚でいい人ですよね。一般的には美徳とされているので本人も良かれと思って口に出しているのです。

でも心理学的に見ると、謙遜する言葉は「そんな風に良くしていただく価値が私にはありません」と言っているようなもの。

これでは自己肯定感は取り戻せません。

もちろん日本社会で生きていく上で、処世術として必要な場面はあるかもしれません。

しかし過度に謙遜してしまう人は、「自分にはもったいない(自分にはそんな価値がない)」と自分の価値を無意識に下げています。

必要以上に自分の価値を下げることになるので、表面的にはトラブルがなくとも、いつも自分に自信がないような感じがしたり、心にモヤモヤが残るのです。

普段の謙遜があなたの「幸せ受取り力」を下げている?

(c)Shutterstock.com

謙遜が癖になると怖いのが、人からの好意もうまく受け取れなくなってしまうこと。

嬉しいことを言われても、「いえいえ」と断ってしまうことになるからです。

以前の記事でも書きましたが、自己肯定感とは自分はありのままでもいいんだという感覚です。

そしてこの自己肯定感には、幸せを受け取るためのコップのような役割があります。

謙遜をしすぎて、自己肯定感が低めの人はこの「コップ」が小さめの人です。

コップの大きさよりも多い量のお水を入れたらこぼしてしまいますよね。

自己肯定感が低めの人にもこれと同じことが起こります。許容量よりも多いお水(褒め言葉)をもらうと、「受け取れないよ〜」とすぐ謙遜することで受取り拒否してしまうのです。

いわば幸せの受取拒否がおこっている状態です。

必要なのは、コップのサイズを元に戻していくこと。そして適切な量のお水で満たしてあげることです。

生まれた時から自己肯定感が低い人はいないので、自己肯定感は「取り戻す」が正解。

次に、「謙遜しすぎ系」に必要な自己肯定感を取り戻す具体的なステップを説明します。

謙遜しそうになったら「ありがとうございます」に言葉を変えてみる

(c)Shutterstock.com

それでは今回は、行動療法的なアプローチをしてみましょう。

つい謙遜ワード(「すみません」「そんなことないですよ」「とんでもない」など)が出てしまいそうになったら全部「ありがとう」に変えてみてください。

例えば次のようなケースです。

・「仕事頑張ってるね」と言われて、これまでなら「いえいえ、まだまだです」と答えていたのを「ありがとうございます」に変えてみる

・何かしてもらったり手伝ってもらった時に「手伝っていただいてすみません」と言っていたのを「ありがとうございます」に変えてみる

やってみると、「すみません」の代わりに「ありがとうございます」で切り抜けられる場面は意外と多いことに気づくはず。

いきなり職場では試しづらい人は、ぜひ身近な人から試してみてください。

* * *

山根洋士先生は、「自己肯定感低めの人」のための本(アスコム)という本を書かれています。自己肯定感や心のノイズについて知りたい方はチェックしてみてくださいね。

「自己肯定感低めの人」のための本(アスコム)

TOP画像/(c)Shutterstock.com

お話を伺ったのは… 心のクセを直す「メンタルノイズ」カウンセラー 山根洋士(やまね・ひろし)

これまでに8000人以上の悩みを解決してきた心理カウンセラー。

両親の離婚、熱中していたスポーツの挫折、就職の失敗などを経てノンフィクションライターとして成功をつかむものの、激務でダウン。過労死寸前まで追い詰められ、入院生活を送る中で心理療法と出会って人生が激変。「なんのために生きるのか」を模索した末に、心の風邪薬のようなカウンセリングを提供したいという想いから、カウンセラーになる。

心理学だけでなく、数多くの経営者やプロスポーツ選手、芸能人等への取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れた、メンタルノイズメソッドを開発。実践中心のカウンセリングで一線を画す。

カウンセリングには、著名な精神科医やスピリチュアリスト、占い師などに相談しても結果が出なかった人が殺到。すぐに実践できるワークと、論理的なセッションで好評を博している。

メンタルノイズ心理学 山根洋士公式YouTubeチャンネル

山根洋士@メンタルノイズ心理学 公式Twitter

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