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2021.04.28

自分が虫歯になりやすいかどうか… 生活習慣セルフチェックでわかる!<女性歯科医師が回答>

虫歯になりやすい人の特徴について、Oggi.jp’s 現役の歯科医である野尻真里が解説。セルフチェックしてみてください。

Oggi.jp's 野尻真里

虫歯になりやすい人なりにくい人がいる!? あなたはどっち?

(c)Shutterstock.com

こんにちは、歯科医の野尻真里です。医院に来られるお客様によく聞かれるのが「虫歯になりやすい人、なりにくい人がいるというのは本当なのでしょうか」と言う質問。虫歯はない方がよいですもんね。気になるかと思います。

この答えは、本当です

何年も歯科医院に来院してなくて、後述するようなリスクを持っている患者さんを診たとき、虫歯が全くない人もいれば、虫歯だらけになっている人もいます。

歯磨きの良し悪しが関わってきますが、生活習慣も虫歯の発生を左右しています。

今回は生活習慣をメインに、虫歯になりやすい特徴を書いていきます。

虫歯になりやすい人の特徴

◆1. 以前に虫歯になったことがあり、歯科医院で定期健診を受けていない

まず重要となってくるのは、今までどれだけ虫歯にかかってきたか、かつどれだけ歯科医院に行っていないかです。

虫歯が以前に何ヶ所かできた、もしくは虫歯に気づかず長く放置していたお口の中では、虫歯菌が生活しやすい環境になってしまいます。

研究では、虫歯がない人のお口の中では約113種類の菌がいるのに対して、虫歯が多い人では約94種類の菌しかお口にいないそうです。

これは虫歯菌が生きていきやすい環境になったお口の中では、正常な菌が生きていけないからだと言われています。

(参照:Y. Li, Y. Ge, D. Saxena, P. W. Caufield,“Genetic Profiling of the Oral Microbiota Associated with Severe Early-Childhood Caries,”J Clin Micro 45,no.1(2007))

虫歯になったまま気づかず放置すると、いつの間にお口の環境が虫歯菌主体に変わっている可能性があるため注意が必要です。

(c)Shutterstock.com

◆2. 糖を含む飲食物の摂取が1日4回を超えている

虫歯菌は糖を栄養とし、代わりに酸を出して歯を溶かします。

糖の含まれる飲食物を頻回に摂取していると、虫歯菌が活発になりやすい環境を提供し続けていることになります。

糖は飴、ガム、ジュースや砂糖入りのコーヒーにも含まれています。

みなさんは、どれくらい摂取していますか?

おやつはなるべく通常の食事と間隔をあけずに摂取するのが理想です。

◆3. 心身に疾患がある、常時服用しているお薬やサプリがある

市販薬や処方薬、栄養補助食品(サプリ)、また糖尿病などの疾患自体にドライマウスはよくある副作用であり、副作用の中でも気にされていないことが多いです。

※ドライマウスとは、主に唾液の分泌量が少なくなり、口の中が乾燥状態となること

海外の論文では、避妊薬やビタミン剤などの副作用として、ドライマウスの症状は報告されています(参照:AGD Dry Mouth Brochure)。

唾液には、抗菌作用や菌を洗い流す役目があるので、ドライマウスは虫歯予防を行うためには深刻な問題だとアメリカの歯科医師会でも提言されています。

もし、服用しているお薬があったら、副作用にドライマウスがあるかどうか、チェックしてみてください。

(c)Shutterstock.com

◆4. 気づくと口があいている、タバコを吸っている

これも上記と同様に、「気づくと口があいていること、タバコを吸っていること」は、ドライマウスになりやすく、虫歯になりやすいです。

ドライマウスに関しては要因はこれだけではありませんが、口呼吸の人は要注意。また、タバコに関しては電子タバコも同様です。

◆5. 矯正装置やマウスピースを使っている

矯正装置やマウスピースをお口の中に入れていると、ヨダレが行き届かなかったり、お口の中に磨きにくい部分ができやすかったりします。

研究によると、矯正装置の使用(装着期間1.9年間)をしてる患者の60.9%に、ホワイトスポットと呼ばれる虫歯の兆候がみられたそうです。お口の中に装置を入れるときは、歯科医院での定期的な管理は大切ですね。

参照:M,enaia,N.Bock,S.Rouf “White Spot Lesions during Multibracket Appliance Treatment:A Challenge for Clinical Excellence,”Am J Orthod Dentofacial Orthop 140,no1(2011)

1つでも当てはまったら、歯科医院で診てもらいましょう

(c)Shutterstock.com

今回紹介した5つの中で、当てはまるものが多ければ、多いほど虫歯になりやすい人と言えそうです。

個人個人の虫歯リスクをふまえて、フッ素を応用することや、定期検診によって虫歯予防はできます。

虫歯は、あまり症状を感じないまま進行していく場合も多くみられるため、一度診てもらうことをおすすめします。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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Oggi.jp's 野尻真里

日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!

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