ホワイトニングしてるのに、なかなか歯が白くならないのはなぜ??
お家やサロン、歯科医院でホワイトニングをされているという方は、10年前に比べて多くなりました。そのなかでも、お家で市販のものを使っている方やサロンに行っている方で質問を受けることが多いのが、「ホワイトニングしているのに、なかなか白くならない」という内容です。今回は、その理由を解説したいと思います。
◆そもそもホワイトニングとは?
ホワイトニングとは、薬剤によって歯を白くする施術の方法です。歯は経年変化や口にしているものが原因になり、変色を起こします。歯を明るくするには、表面の汚れや着色をクリーニングすることで改善しますが、内面まで着色している場合には、歯のホワイトニングをすることで理想の白さに近づけることができるようになります。
◆なぜホワイトニングしても白くならないの?
ホワイトニングをしているのに白くならない理由のひとつに、食べ物の汚れがしっかり取れていないことが挙げられます。食べカスが原因の細菌の塊(プラーク)が歯についていると、ホワイトニングの液が歯になかなか浸透しません。ホワイトニングは、日頃の歯磨きをしっかりおこなうことで定着します。
◆詰め物や被せ物
ホワイトニングをすると、歯の色味に差が出て、詰め物や被せ物が目立つと感じる方が多くいるようですが、詰め物や被せ物はホワイトニングされません。基本的には、ホワイトニングした歯に合わせた色味の物に詰め直したり、被せ直したりして色調を合わせるしかありません。
昔詰めたかどうかわからない場合は、一度歯科医院で診てもらうとよいですよ。
◆虫歯や神経トラブルなどの変色は白くならない
虫歯による着色や、細菌感染して死んでしまったなどの神経トラブルによる着色は、白くならないことが多いです。根本を治す必要があるため、ホワイトニングは歯科医師と相談しながらすすめてください。
◆嗜好品を見直してみる
赤ワイン、コーヒー、グレープジュースなど着色が強い飲み物、またカレーやお醤油たっぷりのものを好んでよく摂取している方は、ホワイトニングをしても色戻りしやすい傾向にあります。
お茶も着色しやすいと言われていますが、完全にやめるのことは難しいと思うので、お茶以外にコーヒーや赤ワインをよく飲まれる方は、そちらだけ控えることをおすすめしています。
◆トラブルのないお口ありきのホワイトニング
歯はホワイトニングするしないにかかわらず、しっかり磨いたつもりでも大体磨き残しがあるため、虫歯や歯周病などのトラブルが起きてしまいます。
そうならないためにも、歯磨きの仕方を教わるために歯科医院を利用してみてください。磨き残しがなくなるだけではなく、ホワイトニングをおこなうときに問題になりそうな歯、歯茎のトラブルも対応できるようになりますよ。
歯を白くするためには、まずはトラブルのない、お掃除が行き届いたお口の準備が必要です。歯科医院では治療に限らず、お口の相談、点検が出来ますので、気軽に利用してみてください。
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Oggi.jp's 野尻真里
日本審美歯科学会所属の歯科医師。朝日大学を現役卒業後「うずら歯科」に勤務。写真集『美人女医図鑑』を発売中。華道脇教授の資格を持つなど充実した趣味と、美容やファッションにもこだわっているインスタグラム@nojirimari も要チェック!