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2023.09.18

「了承を得る」の意味は? 類語「了解」「承諾」との違いも紹介

「了承を得る」という言葉は、ビジネスシーンで耳にすることがあるかと思います。似た言葉に「承諾」や「了解」がありますが、どんな違いがあるのでしょうか? 本記事では「了承を得る」の正しい意味や使い方について、例文を用いて解説します。

「了承を得る」の意味や読み方とは?

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「了承を得る」とは、どのような意味なのでしょう? 意味や読み方を解説していきます。

◆「了承を得る」の意味と読み方

「了承を得る」は、「りょうしょうをえる」と読みます。「了承」は、「ある物事の原因や状況を把握して受け入れること」という意味。相手との関係性に関わらず使えるフラットな言葉です。そのため誰に対しても使えますが、相手に対する敬意は含まれませんので注意してください。

「了承」という言葉は、何かを承諾するときに用いる言葉です。取引先や、部下が上司に使うには相応しくありません。よく耳にする「了承を得る」という言葉ですが、シーンによる使い分けが重要になります。上司に対して「了承を得る」を使用した場合、「先日手直しをした企画書で、先方から了承を得たので企画を進めます」のように使います。

就職活動で、企業の面接官に対して使うのも失礼になります。ビジネスシーンでは「承知しました」「承りました」などを使うようにしましょう。

また、相手方に対して内容を受け入れてほしいと伝えたい場合には、「何卒、ご了承をいただけますよう、お願いいたします」と用いることもできます。使い方を間違えると、相手の心証を害することにもなりかねないため注意しましょう。

◆「了承」と「承諾」との違いは?

「承諾」は、「しょうだく」と読みます。「相手の意見や希望、要求を聞き入れ、受け入れること」や、「申し込み内容通りに契約を結ぶ意思を表明すること」という意味。「了承」は事情をわかったと認めるという意味ですが、「承諾」は事情を承知して聞き入れ、引き受ける意味になります。

「承諾を得る」は「了承を得る」より重い意味合いを持ちます。なぜなら、事情を汲み納得することにとどまる意味を持つ「了承」とは異なり、「承諾」は相手の意見や要求などを聞いて受け入れ、責任を引き受けたり保証することまで意味するのです。ビジネスシーンでは取引や契約等の手続きを認めるときに使います。

◆「了承」と「了解」との違いは?

「了解」とは「理解する」という意味。単に「理解する」というだけでなく、もっと踏み込んで相手の意向や事情をわかった上で認めるということも表現しています。「了承」は、事情をくんで現状を受け入れて認めるという意味ですので、「理解する」という意味はありません。

この違いを除けば、「了承」と「了解」は、ほぼ同義の類語です。しかし、「了解」という言葉は、「わかった」というカジュアルな表現として使われることが多くなりました。目上の方や上司、取引先に対して「了解した」ことを伝えたい場合には、敬語のニュアンスの強い、「承知しました」や「かしこまりました」が良いでしょう。

「了承を得る」の使い方は? 例文でチェック

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「了承を得る」の使い方を、例文でチェックしていきましょう。

「交渉の結果、A社から了承を得られました」

「了承を得る」は自分自身ではなく、第三者の意思表示として使う表現です。例えば、上司に対して、取引先から許可をもらったことを報告する場面等に使います。また、上司が許可したことを取引先へ伝える時にも使用することができます。

了承した本人がその場にいない時に、「了承を得た」という言葉が使われることが多く、ビジネスシーンでは時折使う表現です。

「雨天により中止いたします。何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます」

相手の意向に添えない場合や、こちらに不手際があった際に、迷惑をかけたことを詫び、許してもらう時に使います。相手の要望に沿うことができない場合には、不満やクレームを防ぐためにも、より丁寧な対応をする必要があります。

「ご了承ください」と言い切る場合は、強めのニュアンスとなります。こちら側の都合に合わせていただくため、不快な印象になりかねません。「ご了承くださいますよう」や「ご了承賜りますよう」という尊敬語にして、丁寧にお願いしましょう。

「会議室のプロジェクターの使用については、総務課から了承を得ています」

複雑な交渉だけでなく、許可を得ていることを伝える際にも「了承を得る」を用いることができます。

また、「了承」という言葉を用いて目下の人と話す場面は、要望を承知するという意味で「了承した」と表現します。この場合も「了解」よりも「了承」が適しています。

「了承を得る」の類語にはどのようなものがある?

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「了承を得る」と同じように使うことのできる表現も合わせて覚えておくと便利ですよ!

ご容赦くださいますよう

「ご容赦くださいますよう」や「ご容赦いただきますよう」は、こちら側の不手際を詫びたり、誤解等を解くために用いることが多い表現です。業務上のミスや不手際はもちろんですが、ビジネスでは価値観の違いや行き違いから、相手の意に沿えずお詫びしなくてはならないことも生じるでしょう。そんなとき、「ご容赦くださいますよう」を用います。

「容赦」とは、「ゆるすこと」「大目にみること」「その罪を許して咎めないこと」等の意味があります。相手の意に沿えず残念に思うことを伝える言葉のため、きちんと誠意が伝わる丁寧な表現を心掛けたいものですね。

例文:「私どもの不手際により、たいへんご迷惑をおかけしました。何卒ご容赦くださいますよう、お願い申し上げます」

お含みおきくださいますよう

「お含みおきくださいますよう」は、「含みおく」に敬語の「お~ください」をつけた非常に丁寧な言い方です。そのため、上司や顧客などの目上の人に対して用います。

「含み置く」とは、「心に留めておく」「事情をよく理解してあらかじめ了解しておく」という意味。「お含みおきくださいますよう」は、現状すでに起こってしまったことでなく、これから伝える事柄に関する事情や約束をあらかじめ知らせておき、了承を得るときに使います。

使い方としては、例文のように「(事情や状況を)お含みおきくださいますよう」+「お願い」という語順が丁寧な表現になります。ビジネスシーンでは口頭だけに限らず、メールや文書で使用することもあります。予め、きちんとリスクや理由を記載するようにしましょう。

例文:「年末年始の休業のため発送は年明けになりますことを、お含みおきくださいますよう、お願い申し上げます」

ご承知おきくださいますよう

「ご承知おきくださいますよう」は、「承知」に「心をとどめる」の意味である「置く」、敬語の「ご〇〇ください」をつけた敬語。目上の人に対して用いて問題ない表現でしょう。上司など目上の人に対して了承をもらうというより、通知する意味合いが強くなります。

例文:「諸般の事情により、本サービスは今月末をもって終了いたしますので、ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます」

「了承を得る」の英語表現とは?

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「了承を得る」を表現できる英語のイディオムをいくつか紹介します。「I try to get approval from society.」(私は社内の承認を得るために努力しています)などと使うことができますので、覚えておくと良いですよ。

・get approval(同意を得る/承認を得る)
・obtain approval(承認/認可を得る)
・Please note(that)~(~をご了承ください)
・Please understand~(~をご了承ください)

最後に

いかがでしたか?「了承」は、相手との関係性に関わらず使えるフラットな言葉です。敬意を示す言葉と合わせて正しく使っていきたいですね。

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