「ご了承ください」は敬語として正しい? 二重敬語に注意! ビジネスとメールで使える文例と言い換え・英語表現も紹介 | Oggi.jp
Oggi.jp

おしゃれもキャリアも。働く女性のWebメディア

line instagram TikTok X facebook search

フリーワードで検索

人気のキーワード

  1. トップ
  2. 働く
  3. 言葉
  4. 「ご了承ください」は敬語として正しい? 二重敬語に注意! ビジネスとメールで使える文例と言い換え・英語表現も紹介

WORK

2020.09.20

「ご了承ください」は敬語として正しい? 二重敬語に注意! ビジネスとメールで使える文例と言い換え・英語表現も紹介

「ご了承ください」という言葉は、ビジネスシーンなど、様々な場面で見聞きする言葉ですよね。しかし、よく使われる言葉ながら、その意味を正確に理解し、適切に使いわけられていない人も見受けられます。「ご了承ください」もその1つです。本記事では、正しい意味や使い方を解説します。

【目次】
「ご了承ください」の意味や読み方とは?
「ご了承ください」の使い方は? 例文でチェック
「ご了承ください」の類語にはどのようなものがある?
「ご了承ください」の英語表現とは?
最後に

「ご了承ください」の意味や読み方とは?

(c)Shutterstock.com

「ご了承ください」。ショッピングや遊びに出かけた時、ビジネスシーンなど、様々な場面で見聞きする言葉ですね。しかし、あなたは本当にこの言葉を正確に理解し、使うことができているでしょうか? 意外と知らない正確な「ご了承ください」の意味。詳しく解説していきますので、正しい使い方をマスターしましょう。

◆「ご了承ください」の使い方は? 敬語として正しい?

「ご了承ください」は「ごりょうしょうください」と読みます。「ご了承ください」の「了承」は、「理解する」という意味を持つ「了」と、「相手の意向や事情を受け入れる」という意味を持つ「承」、この2つが組み合わさり、「相手の事情を理解し、その上で事情を受け入れる」という意味になります。

この「了承」を、より相手の納得を得るために丁寧な言い回しにしたものが、この「ご了承ください」です。「どうか私の事情をご理解いただき、受け入れてください」という意味になりますよ。

◆「ご了承ください」をビジネス等で使う時の注意点とは?

(c)Shutterstock.com

丁寧な言い回しのため、「ご了承ください」であれば、どんな相手にでも使うことができると思っている方も多いかもしれません。しかし、それは誤り。実は、上司や社外の方など、目上の方に使うと失礼に当たることもあります。

「了承」には「相手の事情を受け入れる」という意味がありましたね。そこに、相手からの厚意を求める「ください」を組み合わせると、相手を強制的に承諾させるようなニュアンスが含まれてしまいます。そのことを不快に思う人もいますから、「ご了承ください」を目上の方に使うことは避けましょう。

では、目上の方から了承を得たい場合はどのように表現すればいいのでしょうか? それは「ご了承ください」という表現を避け、「ご了承願います」や「ご了承の程お願い申し上げます」という表現を使うといいでしょう。「ご了承願います」は「ご了承ください」に比べて、よりへりくだった印象を与える言葉です。

人によっては「ご了承いただけますでしょうか」は使えないのか、と思う方もいるかもしれません。「ご了承いただけますでしょうか」だと、より丁寧な言い回しに聞こえます。しかし、「いただけますでしょうか」という表現は、「ます」と「です」が重複する二重敬語になるため、敬語としては正しくありません。正確には「ご了承いただけますか」となります、注意しましょう。

「ご了承ください」の使い方は? 例文でチェック

(c)Shutterstock.com

「ご了承ください」の意味や注意点について触れてきました。次は実際に「ご了承ください」を使った例文をチェックしてみましょう。

1:「いかなる場合も返金対応はしておりませんので、予めご了承ください」

「ご了承ください」の中でも最もよく使われる言い回しです。「ご了承ください」はまだ始まっていない段階や、これから始める段階のことに対して許しや理解を得たい時に使う言葉。「前もって私の事情を理解し、受け入れてください」「何かあっても悪く思わないでほしい」という意味で使われますよ。

2:「只今の時間ですと、お席に座れない可能性がございます。ご了承くださいますようお願い申し上げます」

こちらは「ご了承ください」をより丁寧にした表現です。相手に自分の要望や申し入れを理解してもらうために、丁重にお願いをしたい場面で使用されます。「ご了承くださいますよう」とすると、柔らかな雰囲気がプラスされますね。目上の方にも使える「ご了承ください」の言い回しの1つですよ。

3:「予定数に達したため、販売終了とさせていただきます。何卒ご了承くださいませ」

「何卒ご了承くださいませ」は、今回の3つの例文の中でも、最も丁寧で相手を敬った言い回しです。「何卒」は強調を表す「どうか」や、心から願う「どうぞ」と同じ意味。

それに加え、語尾に「ませ」をつけると、より柔らかい表現にすることができますよ。しかし、この「くださいませ」という表現が女性的だ、と感じる方もいます。中には、男性は使用しないように、と決めている会社もあるようです。

「ご了承ください」の類語にはどのようなものがある?

(c)Shutterstock.com

「ご了承ください」の使い方についてご紹介してきました。「ご了承ください」だけでなく、類語についても知っておくと、場面に応じて使い分けることができますよ。

1:「ご理解ください」

「ご理解ください」の意味は、「分かってください」「察してください」。そのため、「ご了承ください」の言い換え表現として使うことができますよ。より詳細に見ていくと、「ご了承ください」と「ご理解ください」の持つニュアンスは異なります。

「ご了承ください」のニュアンスは、「事情を納得し、受け入れてほしい」。それに対し「ご理解ください」は「わかってほしい」というニュアンスが強調されますよ。

2:「ご容赦ください」

「ご容赦ください」の「容赦」には、「許容する」という意味があります。そのため、「ご容赦ください」の意味は「大目に見てほしい」となりますよ。過去に過失があるときに、使う表現です。そのため、「ご了承ください」と異なる点は、「反省しているので許してください」という謝罪のニュアンスが含まれることですね。

3:「ご承知おきください」

「知っておいてください」。それが、「ご承知おきください」の意味です。文法的には正しいですが、「ご了承ください」と同様に目上の方に使うのは避けるべき表現の1つになります。それは、「承知」という言葉が持つ「知っておいてください」という意味が一方的に決めるような響きがあるため、上から目線な印象を与える可能性があるからです。

「ご了承ください」の英語表現とは?

(c)Shutterstock.com

「ご了承ください」が持つ言葉のニュアンスについて、わかってきたのではないでしょうか? 最後に「ご了承ください」の英語表現について押さえておきましょう。いざという時に役立ちますよ。

1:Please understand that there is not much tickets.(チケットが残り少ないことをご了承ください)

「understand」には「了承する」という意味があります。

2:Please kindly note that.(ご了承ください)

「note」という動詞は会話の時、「気に留める」「注意を向ける」といった意味合いで使われます。そのため、文脈により「把握しておいてください」という意味合いで使うことができますよ。

3:Thank you in advance for your understanding.(ご了承くださいませ)

「Thank you in advance」も「ご了承ください」の意味で使えるフレーズの1つです。しかし、この「Thank you in advance」は、相手の理解が得られることを前提にしている表現となります。そのため、使うシーンには気をつけましょう。

最後に

(c)Shutterstock.com

「ご了承ください」について、いかがだったでしょうか? 知らず知らずのうちに目上の方に使っていた、という方もおられるかもしれませんね。「ご了承ください」はビジネスだけでなく、日常生活の中でも活用できる表現です。意味や使い方を正確に理解し、積極的に使っていきましょう。

TOP画像/(c)Shutterstock.com


Today’s Access Ranking

ランキング

2024.04.20

編集部のおすすめ Recommended

Follow Us!

Oggiの公式SNSで最新情報をゲット!

メールマガジン登録はこちら

最新記事のお知らせ、イベント、読者企画、豪華プレゼントなどへの応募情報をお届けします。

Oggi5月号46ページに掲載しているアルアバイルのライトベージュのジャケットの値段に誤りがありました。正しくは¥49,500になります。
【消費税の価格表記について】 記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年4月以前の記事に関しては税抜表記の場合もあります。

Feature

スマートフォンプレビュー

LINE公式アカウント 友だち募集中

働くすべての女性に向けて、
今すぐ役立つ「ファッション」「ビューティ」「ライフスタイル」
情報をお届けします。