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BEAUTY

2020.04.23

新型コロナウイルスを「コロナウイルス抗原検査キット」で自宅検査できる日がくるかも!?

国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめ、がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている増富先生の健康コラム。今回は、世界初!? 抗原検査キットの可能性について。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

新型コロナウイルスに感染したか目安になる「抗原検査キット」

(c)Shutterstock.com

世間では新型コロナウイルスのニュースが、連日、報じられている。ダイエットシリーズを書いてきたが、1回だけ新型コロナウイルスのことを間に挟もうと思う。連日、「PCR」という言葉が連呼されている。私達の日常のがん研究では、「PCR」という言葉は非常に馴染みのある言葉であり、ほぼ毎日のようにラボで利用する手法でもある。これほどまでに、世界中で一般に使われる言葉になるとは夢にも思わなかった。

「PCR」検査は色々なところで論じられているので、もうつまらない。今回は少し先んじて、これから「流行る」と予想される、新型コロナウイルスの「抗原検査」、について、賢明な女性の方々に紹介しようと思う。

◆妊娠検査キットと同じ原理で!

(c)Shutterstock.com

ドラッグストアに行くと、「妊娠してるいかどうか判定する棒(検査キット)」を売ってるの知ってますよね。あの検査の原理をご存じだろうか?

簡単に説明すると、妊娠してお腹に赤ちゃんができると、母親の体内で胎盤が急ピッチでつくられる。胎盤から妊娠を維持するために必要な「ホルモン」(専門的にはヒト絨毛ゴナドトロピン(hCG)という)が分泌される。胎盤自体が、それまで母親の体には無かったものなのだから、本来、このホルモンも母親の体にはなかったもの。一気に急ピッチに胎盤ができると一気にお母さんの体の中にもこの「ホルモン」が流れ出し、一部が尿にも出てくる。この、「尿に出てきた『ホルモン』を検出するキット」があの棒なんです。

で、あの棒にはどんな仕組みがあるかというと、「hCGというホルモン」(抗原)を検出する「抗体」があの棒に貼り付けられている(シミ込まされている?)。少し専門的になるが、貼り付けてある(シミ込ませてある?)抗体は、研究用のマウスとかウサギなどの実験動物に、抗原(今回の場合は「ホルモン」)を注射して作らせる。

これと全く同じ考え方で、今後の新型コロナウイルスの検査薬が開発される期待がおおいに高まっている(この原稿が世に出る頃には、この検査のことが、既に世間の話題の中心かもしれない)。

◆新型コロナウイルスの「新型検査薬」

(c)Shutterstock.com

1. 新型コロナウイルスを抗原にして、実験動物を使って抗体を作ることができる。この抗体を棒に貼り付けておく(シミ込ませておく?)。(XXXX社製キット)

2. 綿棒でとった喉の奥の方の粘膜、ないしは、くしゃみの鼻水を添付の試薬Aでクチュクチュする(10回〜15回:最低10回、極力15回)。

3. 棒の穴のところに[2]の液を一滴たらす。その上に、試薬Bを一滴たらす。10分待つ。

4. 判定の仕方:

(1)棒のCのところに赤い線が「キレイ」に出ていることを確認する。

この赤い線が「キレイ」に出ていることが、検査がうまくできていることを示します。

(2)棒のTのところに赤い線が出ていれば、「陽性」です。出ていなければ「陰性」です。

5. 陽性でも陰性でも、100%の診断を確定するものではありません。専門家に相談することをお勧めします

このように、自宅で20分もあれば、新型コロナウイルス検査ができる時代がキットくるだろう。こういう、検査キットを開発しようと考えている研究者はどれくらいいるのか? こういうアイデアを出すとアイデアのPCR(増幅)がおこるかもしれない。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学。
趣味:筋トレ


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