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BEAUTY

2020.04.14

【医師監修】新型コロナウイルスだけじゃない? 世界で流行するウイルス感染症

国立がん研究センター研究所でがん幹細胞研究分野分野長をつとめ、がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている増富先生の健康コラム。今回は、世界で感染が確認されているRNAウイルスについて。

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

【新型コロナウイルス】数だけにとらわれないで

毎日、毎日、新型コロナウイルスの「PCR陽性者」の数の速報が流れている。この数が多いと思うのか、少ないと思うのか、それぞれのようだ。ともあれ、すでに、日本で亡くなった方は100人を超えているし、世界では、10万人を既に超えている(4月13日、現在)。これ以上、新型コロナウイルスで命を落とす人が増えないことを祈っているが、まだ増えていくのだろう。

◆ワクチン接種の大切さ

(c)Shutterstock.com

新型コロナウイルスと同じRNAウイルスに分類されるウイルスに、麻疹ウイルスがある。いわゆる、「はしか」という病気の原因ウイルスだ。感染すれば高熱が出て、ある程度の頻度で重篤な肺炎、下痢、脳炎、失明を引き起こし、感染後長い時間が経った後に突然の脳炎を引き起こすこともある。

日本を始め先進国では、ワクチン接種による「予防」が確立されているため麻疹による重篤な症例や死者は世間的にはあまり知られていない。

先日、友人の小児科医とメールのやりとりをしている中で、彼はこの麻疹に関する統計を紹介してくれた。特に「数」だけを教えてくれたのか、それ以上のメッセージがあるのかどうかは定かでは無い。調べてみると、WHOの統計では、世界での麻疹の死者が初めて10万人を割ったのは、何と2017年10月の報告が最初とのこと。まだ2年ほど前ではないか。恥ずかしながら、全く知らなかった。

さらに、この10万人の内訳をみるとさらに心が痛い。多くは、発展途上国でワクチン接種を受けることのできない小さな子ども達だという。私自身も医師としては麻疹患者さんを診たことはない(なかった)。

◆パンデミックを経験した私たちにできること

(c)Shutterstock.com

数だけに翻弄される感じがする毎日が世界中で続いているが、新型コロナウイルスの嵐が過ぎ去った時には、今回のこのパンデミックを経験した大人達が、今なお、先進国にとっては「古い病気」に苦しむ子どもたちが世界中にいるという事実にも、思いをはせなければならないような気がした。

今回の新型コロナウイルスも、今後、アフリカやアジアの最貧国で猛威を振るわないか心配だが、私には知識不足と力不足で思いつく手立てがない。WHOに期待するしかない。私は、「嵐」が去った後にユニセフに気持ちだけだが少し募金でもしようかと思う。そして、コロナの薬ができないか引き続き考えて行こうと思う。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

国立がん研究センター研究所 がん幹細胞研究分野分野長 増富健吉

1995年 金沢大学医学部卒業、2000年 医学博士。
2001年-2007年 ハーバード大学医学部Dana-Farber癌研究所。2007年より現職。
専門は、分子腫瘍学、RNA生物学および内科学。がん細胞の増殖と、コロナウイルスを含むRNAウイルスの増殖に共通の仕組みがあることを突き止めており、双方に効く治療薬の開発が可能かもしれないと考えている。
専門分野:分子腫瘍学、RNAウイルス学、RNAの生化学、内科学

趣味:筋トレ


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