AKB48の結成当初から、社会現象となるまで絶対的なリーダーとして活躍した高橋みなみさん。10代の多感な時期に200名以上のメンバーを統括した彼女に、私たちが参考にできる“お仕事術”についてうかがいます。
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孤独な時間が夢を実現するために必要な時間!?
高橋さんにとって、“孤独”とはどんなものだと思いますか?
高橋:「“孤独”はとても大事なことだと思います。AKB48にいるときも、1人の時間はすごく大事にしていました。あんなに大所帯だからこそ、一定の距離を取って孤独でいることを選んでいたんです」
それはどうしてでしょうか。
高橋:「総監督という立場だからこそ、誰か特定の子に感情移入しすぎると、周りから見れば“あの子をかわいがっている”と見られ、すごくマイナスに働くんです。でも、自分の前にヴェールをかけた外に、メンバーがいて、さらにそこにヴェールをかけた外にファンの方がいると考えて行動したほうが、すべてを客観的に見ることができて上手くことが進んでいくことが多かったんです。今はソロになって、本当の“孤独”になりました。傷つくこともあるけど、成長することの方が多いので、私にとって“孤独=成長”だと思っています」
女子には、それが難しいと考える人が多いですよね。
高橋:「そうですね。女子は群れがちですから(苦笑)。友達が多い方が正義という考え方が多いですよね。でも、自分の時間、自分が何を考えているかを見つめ直す時間を若いうちから持って行くことはすごくいいと思うんです。よくAKB48時代に、『僕は夢がないんです』と相談されることが多かったんですが、それは自分と向き合う時間が少ないだけだと思うんですよね。たまに、自分1人の時間を作り、しっかりと向き合い、心に問いかけてみると、新しい自分が見えると思います」
高橋さんも、今も1人になる時間を意図的に作られているんですか?
高橋:「もちろん。家に帰ってテレビも何もつけず、一度情報をシャットアウトするんです。そこで“疲れたな~”“あそこは上手くいったな”“あそこはダメだったな”ってボーっとしながら考える時間を作っています。それが次の目標や、夢の実現につながるのですごく楽しいんです」
その時間で、やりたいことを整理していくんですね。
高橋:「そうなんです。この前、大島優子ちゃんと、“近い未来と、遠い未来を両方見る方が大事”だと話していたんです。遠い未来だけ見ていても現実感がないけど、ビジョンがなければ未来に進まない。それなら、近しい夢を叶え、進んでいくことが大事だと思うんです。そのために、近しい夢を掲げることは、すごく大事なこと。すべてに段階があるので、飛び級してゴールはないんです」
それは、同世代の女の子にも、言えることですよね。
高橋:「もちろん。最終的なゴールが結婚だとしたら、そのためにやるべきものを片付けていくことが大事だと思います。どんな小さなことでもいいんですよ。今週は誰かと会う、今日は違う道で帰るとか。そんな風に毎日を楽しんで行くことが何よりも大事だと思います」
孤独でいることは怖い事ではなく、自分と向き合う事。つい不安になりがちな孤独をポジティブに捉えるだけで、パワーに変わると教えてくれた高橋さん。高橋さんの笑顔の秘訣は、その考え方から来ているのかもしれません。
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NEW SINGLE『孤独は傷つかない』(発売中)
ライブではすでに定番になっている、作詞:秋元康&作曲:織田哲郎の楽曲『孤独は傷つかない』が待望のリリース。カップリングには、配信のみでリリースした映画『スマーフ2 アイドル救出大作戦!」日本版主題歌『瞳の扉』を歌い直し『瞳の涙(2017ver)』を収録。
高橋みなみ公式Instagram @taka37_chan
高橋みなみ公式Twitter @taka4848mina
文/吉田可奈 写真/安井宏充