働く30歳からは歯も命! 生き方まできれいに見せる美しい歯を手に入れるための「歯の矯正」。その正解を徹底取材!
矯正にはどんな種類がある?
・表側矯正
最もスタンダードな矯正。期間も費用も妥当なことが多い。
・裏側矯正
裏側に装置をつけるので見えない。期間が長めなうえ費用も高め。
・部分矯正
前歯だけなど部分的な矯正。噛み合わせまではフォローできないことも。
・セラミック矯正
歯の表面を削りセラミックをかぶせ、歯並びを美しく見せるもの。
・マウスピース矯正
取り外しができる目立たない装置による治療。長期間なうえ歯が戻りやすいことも…。
歯並びも嚙み合わせも治したい場合、ワイヤーやブラケット(ワイヤーを固定する歯の表面につける装置)などの矯正器具による表側矯正が基本。矯正にはさまざまな種類があるが歯に合わないケースもあり、それぞれに一長一短あることを忘れないで。裏側矯正は難易度が高くかなり歯科医の熟練した技術が必要なうえ、話しづらい、食べづらい、歯磨きしづらいなどのデメリットが。「マウスピースだけで治る」や「見えないから恥ずかしくない」ということだけを売りにしている歯科医は要注意。またセラミック矯正は矯正というよりむしろ、審美歯科の領域。根本的な歯並び改善ではなく、セラミックをかぶせて美しい歯並びに見せる治療のこと。芸能人で行っている人が多く、時間をかけずにキレイにしたい人向け。
どんなクリニックを選ぶのが正解?
矯正歯科専門医が安心!
日本の法律では自由標榜(ひょうぼう)制といって、専門以外の診療科を看板にかかげてもいいことになっているのだとか。とはいえ非常に専門性・特殊性が高い歯科医療である矯正の場合、矯正歯科専門の医師による治療を受けるのがやはりおすすめ。一般歯科、審美歯科、インプラントなどたくさんの診療科をかかげている歯科医院は要注意。矯正を始める前には矯正専門の検査のうえ、丁寧な説明、費用、治療計画を明示してくれる歯科医が安心。また、「絶対に抜かない」「裏側矯正専門」「短期間で治る」など極端な治療をかかげている歯科医院も要注意。
ここをチェック!
✔️多種の診療科をかかげていないか
✔️極端な治療をすすめないか
✔️きちんとした検査・説明を行うか
✔️治療計画や費用が明らかか
✔️長所と短所の両方を説明してくれるか
かかる費用、期間は?
表側矯正で費用は70万~150万円くらい。30代であれば期間は2年以上が目安
原則的に自由診療となるので、健康保険適用外。治療の難易度、期間、方法によって費用は異なり、地域によっても差が。地価やテナント料が高い都市部のほうが高額になる傾向あり。治療の費用の総額は治療開始前にしっかり提示してもらって。上下全部の表側矯正の場合、かかる期間は30代なら2年前後、前歯だけの部分矯正なら半年前後、その後、歯の戻りを防ぐ保定装置を使う期間が2年程度。
矯正のメリットは?
美しい歯並び、きちんとした噛み合わせ、整った口元ラインをつくることができる。見た目に自信が出て、心も晴れやかに。虫歯や歯周病のリスクも軽減。
歯並びがデコボコだったり前歯が出ていたりすると、つい気になって口を手で隠して話したり、大きく笑えなかったりすることも…。矯正で歯がキレイに整うと、横から見た顔立ちや口元も美しくなり、自分に自信が出て気持ちまでポジティブに。また、歯並びや嚙み合わせがよくなることで、虫歯や歯周病にかかるリスクが少なくなったり、咀嚼機能が向上して胃腸の負担が減ることも。とはいえ病気やケガとは異なり、〝治った〟という実感には個人差が。だからこそ信頼できる歯科医の高度な技術とセンスが必要。歯科選び、重要です!
Oggi11月号「今欲しい! 生き方まできれいに見せる美しい歯」より
メイン画像/Shutterstock 構成/門司紀子
再構成/Oggi.jp編集部