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BEAUTY

2018.12.04

「避妊だけ? いいえピルは女性の強い味方です」産婦人科院長・杉山医師のカラダの不調解決コラム

ピルは避妊のためだけのものではありません。婦人科系の悩みをテーマとした不妊治療の名医・杉山力一医師による連載コラム。

医師 杉山力一

避妊だけじゃない! 実は女性の強い味方「ピル」

皆さんは『ピル』というとどのようなイメージを持たれますか?「避妊のために飲むもの」と思っている方も多いのではないでしょうか。

実際、ピルは避妊にとても効果的です。しかし、ピルの服用は普段の生活や妊活にも有効であることをご存知ですか?

今回は、様々な役割を果たしてくれるピルについて解説します。

ピル
(c)Shutterstock.com

■ピル=避妊…? こんな効果もあること、知っていますか?

ピルを服用すると、脳は「ホルモン分泌の必要はない」と判断して排卵を抑制します。

同時に、子宮内膜は受精卵が着床しにくくなり、子宮頚管(しきゅうけいかん)粘液が変化して精子の侵入を防ぎます。これにより、9割程度の避妊効果を発揮してくれるのです。

ちなみに、望まない妊娠を回避する中用量のアフターピル(緊急避妊薬)は、受精後でも低用量ピルと同じくらいの避妊効果が期待できます。その後の妊活や妊娠にも影響はありませんので、安心して服用してくださいね。

ピルは避妊以外にも様々な効果を発揮してくれます。

・月経不順や生理痛の改善

・月経量を少なくする

といった効果がよく知られており、長期的な服用は

子宮体がん、卵巣がん、良性の乳房疾患などのリスクを減少する

ともいわれています。

また、妊活にも効果的です。

排卵を抑制することで、卵巣は十分な休息がとれるようになり、不妊の原因に多いとされる子宮内膜症の予防にもつながるのです。

■期待◎のピルだけど…こんなことに注意して!

様々な効果が期待できるピルですが、服用するにあたって注意しなければならないこともあります。特に次の2つのことを守るようにしてください。

服用中は禁煙する

毎日決まった時間に、24時間ごとに服用する。

僅かではありますが血栓のリスクがありますので、服用する際には必ず禁煙してください。また、飲み忘れた場合は効果なくなってしまいますので、しっかりと管理をするようにしてくださいね。

副作用についてもしっかり知っておきましょう。一番多い症状は吐き気ですが、むくみが出ることもあります。

副作用と聞くと、やはり怖さがありますよね。しかし、どちらもピルの種類を替えることで改善が望める可能性があります。いったん服用を控えて、かかりつけの医師に相談するようにしてくださいね。

■海外では当たり前?! 偏見を捨てて有効活用を

日本のピル服用率はとても低く、フランスが41%、米国は16%の服用率に対して、たったの1%にとどまる、という調査結果があります。

ピルが広く普及している海外では、避妊以外の様々な目的で利用されている一方、日本人が抱くピルのイメージが、避妊ばかりに偏っているのが原因と考えられます。

避妊 ピル
(c)Shutterstock.com

「生理痛がひどい」「生理が順調に来ない…」

そんな悩みも、ピルを飲むことで解決に一歩近づけるかもしれません。また、将来の不妊の原因を取り除いてくれることを考えると、将来のためにもなりますよね。

服用する種類や保険適用については医師の診断によりますが、1か月3,000円程度で服用でき、複数の役割を果たしてくれるのです。

一度、ピル=避妊という偏見を捨て、服用を検討してみてはいかがでしょうか。

TOP画像/(c)Shutterstock.com

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医師 杉山力一

杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。


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