名刺交換や打ち合わせの際に、妙に相手の歯に目がいってしまうのは気のせい!? 顔の造作よりもむしろ、美人度や清潔感を左右するのは自然に白く美しい歯かも…。今、気になる歯の矯正やホワイトニング、どう選べばいいの?
お話をうかがったのは…
医療ジャーナリスト 増田美加さん
女性の健康&医療について患者目線で取材し、女性誌や単行本を中心に執筆。『後悔しない歯科矯正』(小学館)など著書多数。
自由診療だからこそ、しっかり賢く選びたい!
編集部:アラサーのOggi世代はお金や時間、気持ちにもある程度余裕が出てきて、「そろそろ自分の歯についてちゃんと考えたい!」と思っている人が多いよう。歯って結構な自己投資。失敗はしたくないですよね、絶対に! 調査した結果、みんなが特に気になっているのは矯正とホワイトニングのようです。
増田さん:矯正やホワイトニングを始めることは、歯の健康をキープすることにつながるので、いいのですが…。まずは矯正ですが、日本では歯科医師であればだれでも歯科矯正の看板をかかげて矯正治療ができるのが現状です。歯科医院の数はコンビニよりも多い7万軒とも言われ、正直玉石混交。信頼できる医師に偶然出会えるかは未知数です。さらに、矯正は自費診療で費用が高いからなおさら、患者側は精度の高い治療を受けたいという気持ちが強いですよね。それだけに「うまくいかなかった」「後悔している」「費用が思った以上にかかった」などトラブルも多々。矯正後は美しい歯並びときちんとした嚙み合わせが両立するのが前提だと思いますが、ドクターの実力によってそのゴールが悲しくも変わってきてしまうんです。お金も時間もそれなりにかかるからこそ、納得する歯科医をじっくり選んでほしいです。
編集部:最近は歯科医のホームページが充実しているぶん、さまざまな情報が氾濫しすぎていて、何が正解なのか、だれが本当に信頼していい医師なのかがわからない状況。信頼できる医師を選ぶ基準って!?
増田さん:矯正なら基本は矯正歯科専門医に相談を。必要であれば、1か所ではなくほかの医師の意見も聞くセカンドオピニオンをとるのも有効です。
編集部:大人になってからの矯正って、やるかやらないかは自分しだい。どんなにガチャガチャな歯並びだとしても、やらない人はやらない。ホワイトニングも同じですよね。別に歯が白くなくても、命に関わるわけではないし…。歯の矯正やホワイトニングは自己満足も大きい。とはいえ、清潔感や好感度を意識したい働く女性にとって、歯の印象って大切だな、と思います。歯が美しいと第一印象も格段に変わるような気がします。
増田さん:ホワイトニングは治療というより美容的な側面が強いかもしれませんね。矯正と同じく、基準も特になく金額にもばらつきがあるため、トラブルも多く耳にします。信頼できる歯科医院で、歯のクリーニングも一緒に行うのが、歯と口腔内の健康を保つ意味でもおすすめ!
Oggi11月号「今欲しい! 生き方まできれいに見せる美しい歯」より
構成/門司紀子
再構成/Oggi.jp編集部