明日から実践して欲しい! 基礎体温の正しい測り方
基礎体温を記録することで、今のからだの状態を知ることができます。前回は基礎体温表からわかることを紹介しましたが、今回は体温の正しい測り方をご紹介します。
■基礎体温の基本的な測り方のポイントは次の3点
・朝起きてすぐ、からだを起こす前に測る
・婦人体温計を使う
・舌下で測る
基礎体温は、からだを動かす前に測らなくてはいけません。枕元に体温計を置いておき、目覚めたらすぐに測りましょう。この際、体温計は小数点第2位まで測れる婦人体温計をお勧めします。
基礎体温は0.3~0.5℃程度のわずかな差で上下するため、細かい体温変化を記録するのにむいているためです。そして、体温計は口の中、舌の裏の付け根で測りましょう。汗やそのほか外からの影響を受けにくいので正確に体温を測れます。
■正確な基礎体温を出すために
基礎体温を記録し、からだのリズムを知って妊娠につなげるためには、なるべく正確な基礎体温を知る必要があります。そのためには次のようなことに気をつけましょう。
・睡眠時間は6時間以上とる
・からだを動かす前に測る
・少なくとも3か月くらい測って記録をつける
人間は睡眠中に体温が下がります。しかし、睡眠時間が4時間未満だと十分に体温が下がりきらず、本来の基礎体温よりも高い計測結果が出てしまうのです。ですから、睡眠時間は6時間以上取ってより正確な基礎体温を測りましょう。
また、基礎体温を測るときは、からだを動かすことは禁物です。測る前に起き上ったり、布団の中で手足を動かしたり、トイレに立つなどしてはいけません。なるべくからだを動かさないようにして測ってください。
さらに、正しいカラダのリズムを知るために、最低でも3か月は続けて測り、記録をつけることが必要です。
その際、なるべく同じ時間に測るのが理想的です。しかし、毎日同じ時間に起き続けるのは難しいかもしれませんね。無理せず、目覚めたときに計測するよう心がけましょう。
是非明日の朝から、基礎体温を測ってみてくださいね。これまで気づかなかったカラダのリズムが見えてくるかもしれません。
医師 杉山力一
杉山産婦人科院長。不妊治療の名医。日本における生み分け法の権威・杉山四郎医師の孫。東京医科大学産科婦人科医局では不妊治療・体外受精を専門に研究。その後、1999年より杉山産婦人科勤務。監修する女性向けアプリ「eggs LAB」では、独自ロジックにより、アプリでの問診で自身の情報を入力することで、これまでにない高い精度での生理日・排卵日予測を実現。不安定な生理周期にも対応した適切なアドバイスや、妊活に関する情報まで、個々の身体の状態にフィットした「あなただけの/あなたのための/今欲しい情報」を発信中。