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自分語りが好きな人とは? 年齢を重ねると増えるワケ
自分の話をすること自体は悪いことではありませんが、問題なのはその頻度や内容。
会話の主導権を常に握りたがって相手の話には興味を示さず、共感よりも“語りたい欲”が勝ってしまって偏りを感じさせるタイプが「自分語り好き」に当てはまります。
要するに一方通行のコミュニケーションで、このタイプは年齢を重ねると増える傾向も見受けられます。これは社会人経験が長くなるにつれ、経験値が増えて話すネタが増えることや自分の価値観が定まってくることなどが関係していると考えられます。
なお、話したいことが溢れている状態かつ承認欲求が強いときにも、自分語りに走りやすいでしょう。
【チェックリストにも使える】自分語りが好きな人の4つの傾向

自分語りが好きな人の代表的な特徴を解説します。
当てはまるものが多ければ、無意識のうちにあなたも「自分語り」をしてしまっているかもしれません。
♦︎特徴1:会話をすぐ「自分の話」にすり替える
たとえば、誰かが「最近、仕事が忙しくて…」と言ったらすぐに「わかる! 私もこの前仕事で〜」などと自分の話に替えてしまう人は、典型的な自分語りタイプ。
このタイプはよく「わかる!」と口にするので一見すると共感にも見えますが、そのあとに話題を乗っ取ってしまうのが特徴的です。
♦︎特徴2:聞いてもらうことで満足してしまう
会話の目的が相互コミュニケーションではなく、自分が話すことになっているのも典型的な特徴です。
目の前の相手と情報交換をする意識が薄く、さらには共感を得たいわけでもなく、ただ自分が言いたいことを話すだけで満足する傾向が強めです。
♦︎特徴3:相手の話を深掘りしない
誰かが話しているときに、その人の話を深掘りしないのも共通点です。
相づちのときに質問をしても浅い、または質問が極端に少ない傾向も見受けられます。
「へ〜。そうなんだ」などと相づちを打ち、すぐに自分の話に戻ってしまうのも特徴で、会話のキャッチボールが成立しません。
♦︎特徴4:自覚がない
実は、自分語りを好むタイプは自覚がない場合が多々。
本人はむしろ、自分の話によって場を盛り上げていると思っているパターンも散見されます。
そのため、自分語りを改善するきっかけがなかなかないのは厄介ともいえるかもしれません。
自分語りが多い人の心理って? 典型例3つ

自分語りが多い人は、心理的な要因が絡んでいる場合もあります。
よくある心理についてまとめました。
♦︎心理1:承認欲求が強い
「自分を知ってほしい」「評価してもらいたい」といった承認欲求が強いほど、話をする量が増える傾向にあります。
自分語りの裏に、自分の優れている面を知ってもらいたい心理が隠れているパターンです。
♦︎心理2:不安感やストレスの発散
話をすることを通じて、ストレスを解消する人もいます。
このタイプは、話をしながら自分自身も頭を整理をしていたり、感情を外に出すことで不安やストレスを吐き出していたり。
聞いている側には負担になりますが、本人は話を終えるとすっきりとした心情になるのが特徴的です。
♦︎心理3:自己肯定感を調整したい
過去の成功体験や苦労話で自分語りをするタイプに多い心理です。
周囲が「すごいね」「さすがですね」などと相づちを打ってくれることで、自分には価値があると確認をするのが特徴で、自己肯定感をキープするために同じ話を何度も繰り返すパターンも見受けられます。
【アラサーあるある】聞き役のつもりだったのに、実は自分語りをしていた!?

筆者の友人であるRさん(女性)が30代半ばの頃の話を紹介しましょう。
Rさんはずっと自分のことを「聞き上手」だと思っていたのに、先輩からある指摘を受けてハッとした経験の持ち主です。
「職場では“話しやすい人”って言われることも多かったし、自分でもずっと聞き上手だと思っていたんですよね。
ところが、あるときに先輩から『あなたって、最後は必ず自分の話になるよね〜』と指摘をされて、ハッとしました。
確かに、相手の話にいつも共感は示していたけれど話を広げようとして自分の経験も併せて話していたことや、相手の話に『わかる〜!』って言ったあとに自分のネタを足したりしていた心当たりがあって…」
話題を広げようとしていただけなのに、自分の話にすり替える人だと思われていたことにショックを受けたRさん。
それ以来、相手の話に自分の体験やネタを足すのは控えるようにしたそうです。
「あえて自分のネタを足さないほうが、会話がスムーズになることもあるって理解しました。
もちろん悪気はなかったのですが、いつも私が話を持っていくようなイメージになっていたと知ったときは、ちょっと恥ずかしかったです」
Rさんのように話を盛り上げようとするあまりに自分語りになってしまうパターンもあるので、気をつけたいところです。
自分語りが多い同僚や取引先との上手な付き合い方

同期や部下、上司や取引先など仕事の関係者に自分語りを好む人がいると、付き合い方にも困惑しがち。
ストレスや負担を抱えないよう、上手な関わり方を心得ておきましょう。
♦︎適度に距離をとる
聞き役に回りすぎると、負担が大きくなってしまいます。
自分語りを好む人は、自分の話を聞いてくれる人にだけ延々と話をしがちなので、無理に付き合いすぎずに適度な距離をとることも必要です。
♦︎話題をコントロールする
自分語りが長くなりそうだと感じたら「私はこう思うんだけど、どうかな?」や「ちょっと聞いてもいい?」などと、途中で話の流れが変わるような相づちを打ってみて。
話題が脱線しそうなときにも使いやすいテクニックです。
♦︎聞き流すスキルを意識する
相手が話す自分語りの内容を、すべて真正面から受け止める必要はありません。
ちょっと冷たいと感じるかもしれませんが、すべてを受け止めれば疲れてしまうもの。
話題に応じて聞き流すスキルも、大人のコミュニケーション術です。
自分語りが好きな傾向がある人へのよくある疑問に専門家がアンサー♡

「これって自分語り?」「どこまでがNG?」など、Oggi世代が気になりがちな疑問に専門家が回答します。
♦︎Q1. 自分語りって、どこからが“うざい”と思われる?
A1. 会話のバランスが悪いと「うざい」と思われるかも。
明確な線引きはありませんが、相手の話を遮ったり話の主導権をずっと握ったりすると「うざい」と思われやすい傾向に。
また、同じ話を繰り返したり話を奪ったりするのも、“うざさ”を醸しやすいでしょう。
♦︎Q2. 共感のつもりで自分の話をするのもNG?
A2. やりすぎなければ大丈夫◎。
やりすぎなければ、自分の話を交えてもOK◎。
ただし、共感だけですぐに自分の話にすり替えると相手の話が途中で終わってしまうので、相手の話を広げながら、必要に応じて自分の話を短めに添える程度がベターです。
♦︎Q3. 自分語りが多い人は嫌われやすい?
A3. 嫌われるというより、距離を置かれやすいかも。
自分語りによって嫌われるわけではありませんが、距離を置かれやすい傾向はあります。
特に、マウント気味の自分語りや不幸話、長いだけでオチがない会話は、聞き手に疲れを感じさせがちです。
♦︎Q4. 自分語りをやめたいのにやめられません…。
A4. 会話の配分を意識してみて。
自分語りの自覚があるのに、なかなかやめられないならば「会話の配分」を意識してみて。
最初は「自分の話は○秒以内」と決めたり、話す前に相手への質問をするよう心がけたりも有効です。
話好きなのに完全に抑えようとするとストレスにもなるので、相互コミュニケーションを意識しながらいつもより「短めに・少なく」を心がけると◎。
自分語り好きな傾向は「話す力」よりも「聞く力」で改善を
自分語りそのものは「悪」ではありません。
問題はそのバランスで、共感のつもりが自己主張になっている人ほど「自分語りが好きな人」と思われがちです。
Oggi世代は、コミュニケーションの質も重視し始める年代ですから、自分語り好きな傾向は「話す力」よりも「聞く力」のアップデートで対応を◎。
もしも自分語りをしている心当たりがあるならば、これまでよりも少しだけ相手に興味をもつ意識を増やすだけでも、会話の質は上がります。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



