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2026.03.06

「申し訳ありませんでした」は間違い? 反感を買う理由と正しい場面の見分け方

社会的な場面で大人がつまづきやすい落とし穴のひとつに、“謝罪の表現”があります。本人は誠心誠意で謝っているつもりでも、聞き手が違和感を抱く表現を使うと思わぬ反発をされることも…。その代表例のひとつが「申し訳ありませんでした」です。アラサーが心得ておきたい、このフレーズの適切な使い方を解説します。

並木まき

そもそも「申し訳ありませんでした」は問題なの? どこが間違い?

結論からお伝えすると「申し訳ありませんでした」は、日本語として間違いではありません。
ただし一方で、芸能人や有名人、企業などが謝罪会見で「申し訳ありませんでした」を用いて反発を買うケースもあるのは確かです。

問題だと思われやすい理由は「申し訳ありませんでした」が、“すでに終わった事柄への謝罪”に聞こえる点が関係しています。
しかし一方で、ビジネスシーンでは一般的な謝罪の言葉としてすでに広く使われているので、よほどズレた使い方をしていない限りは違和感を抱かない人も少なくありません。

なお「申し訳ありませんでした」のもととなっている「申し訳ない」の意味を辞書で調べると、“言い訳のしようがない。弁解の余地がない。相手にわびるときに言う語。”(出典:デジタル大辞泉/小学館)ですので、謝罪の言葉として適切です。

「申し訳ありませんでした」が間違いだと思われやすい典型的な場面って?

(c)Adobe Stock

では「申し訳ありませんでした」が間違いだと思われやすいのは、どんな場面だと思いますか?
よくあるシーンをまとめました。

♦︎その場で謝っているのに「でした」を使う

たとえば、遅刻をしたシーンで「遅れてしまい、申し訳ありませんでした」と謝ったとしましょう。
この場合には、謝罪している“遅刻”がまさに今起きている事柄であるのに、謝罪の言葉に「でした」がつくので、過去のことを謝っているような違和感を生む場合があります。

より自然な表現としては「遅れてしまい、申し訳ありません」や「遅刻をして、申し訳ありません」が挙げられます。

♦︎相手がまだ許していない場面で使う

相手がまだ怒っていたり不快な気持ちが続いているのが明白だったりする場面では「申し訳ありませんでした」が、強い違和感を招くことがあります。

たとえば、今まさにプンプンと怒っている相手に「先ほどは申し訳ありませんでした」と言ったとしましょう。
すると、怒っている当人は謝罪している人に対して「もう終わった話にしたいの?」や「勝手に過去の話にしないで!」といった反発を抱きやすくなります。

つまり場面次第では反省が軽く見え、誠意がなさそうに受け取られるリスクがあるのです。

♦︎クレームへの初動段階で使う

顧客からのクレーム対応の際に、初動の段階で「申し訳ありませんでした」を使ったとしましょう。
このパターンでは問題がまだ解決していないので、クレームを出している側が違和感を抱きやすい傾向があります。

クレームを出している側はこれから解決に向けて動いてほしいのに、「でした」と謝罪に過去形が入ることによって「解決してくれないの?」と苛立ちが募る場合も。
「このたびはご迷惑をおかけして、申し訳ございません」と、過去形にせずに謝罪をしたほうが無難なのです。

「申し訳ありませんでした」を正しく使える場面はある?

(c)Adobe Stock

「申し訳ありませんでした」に違和感を生まず、正しく使える場面もあります。
謝罪と同時に完了を報告できる段階になっているのであれば「申し訳ありませんでした」は適切な表現です。

たとえば、すでに過去の出来事となっている事柄に対して「昨日はご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした」と伝えるのは問題ないでしょう。
すでに問題がひと段落、あるいはもう解決をしていて問題となっている事柄について振り返るような触れ方であれば、違和感は生みにくいと考えられます。

もう迷わない!「申し訳ありません」と「申し訳ありませんでした」の使い分けセオリー

(c)Adobe Stock

「申し訳ありません」と「申し訳ありませんでした」のどちらを使うべきか迷ったら、思い出してほしいポイントを改めて整理しましょう。

♦︎今、この瞬間に謝っているなら…「申し訳ありません」

今、この瞬間に起きていることに謝っているならば「申し訳ありません」が適切。
「でした」をつけると過去の話になってしまいます。

♦︎過去の出来事を振り返っているなら…「申し訳ありませんでした」

過去の出来事を振り返っているならば「申し訳ありませんでした」が適切。
相手の感情がもう落ち着いている段階であれば、「でした」と過去形を用いても違和感を生じさせにくいでしょう。

【アラサーの失敗談から学ぶ】「申し訳ありませんでした」を使っていた事情

ノートパソコンの前で悩んでいる女性の写真
(c)Adobe Stock

筆者がヒアリングを実施したところ「申し訳ありませんでした」にまつわるさまざまな角度のエピソードが集まりました。
「申し訳ありませんでした」を日常的に使っていたと話す人たちにその背景を聞いてみると、心理的な事情も隠されていました。印象的だったものをピックアップして紹介します。

♦︎丁寧に見せたくて

20代後半のAさんは、いつも「申し訳ありませんでした」を無意識に使っているとのこと。

「敬語で謝るときはいつも『申し訳ありませんでした』って、普通に使っていました。でも、よく考えたら、“でした”っておかしいですね。丁寧に見せたくて、敬語はたくさん重ねるほどいいのかなって考えちゃっていたから、気をつけたいです」

♦︎失礼だと思われたくなくて

30代前半のBさんは、失礼だと思われたくなくて、あえて「申し訳ありませんでした」を使ってきたとのこと。

「ビジネスで関わる人が目上の方ばかりなので、できるだけ失礼のないように言葉を選ぶクセがあります。そのせいでしょうか…、謝るときには深く考えずに『申し訳ありませんでした』を使っていますね。過去のことではないのに使っているのは言われてみればおかしいので、今後は改めたいです」

♦︎強く出るのが苦手だから

20代後半のCさんは、顧客対応でクレームを受けることもしばしば。「申し訳ありませんでした」も日常的に使っていたとのこと。

「性格的に、相手に対して強く出るのが苦手です。仕事でクレームが入ったときには『申し訳ありませんでした』と、謝ることが多いかも。お客様から何か言われたら、まずは謝罪からって思っているので『申し訳ありませんでした』って言ってから相手の話を聞くことが多い気がします。でも確かに“でした”って変ですよね。これからは『申し訳ありません』も使い分けていきたいです」

謝罪の言葉は適切に使ってこそ効果がある

「申し訳ありませんでした」は、間違った日本語ではありません。
ただし「でした」が入ることによって、今謝っている事柄に対しては違和感を生みやすい表現であるのは確かです。

今の出来事なのか、それともすでに済んだ話なのかを区別して使わないと、誠意が伝わらない謝罪だとも受け取られかねません。
アラサーになったら、謝罪の言葉も適切に選んでいきたいもの。「丁寧そうだから」と使うのではなく、相手に伝わる言葉選びを心がけていきましょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき

ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。

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