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「メタ発言」って結局なに? 意味をわかりやすく解説
まず前提として「メタ(meta)」とは、一段上から見るという意味を持つ言葉。
つまりメタ発言とは、会話そのものや状況そのものを“客観視”しているコメント(発言)のことです。
たとえば、友人同士の会話を例にすると「この流れ、完全に修羅場ドラマみたい」「今、みんな気を遣ってるよね」「その話題になると、急に静かになるの面白い!」など、会話の中身ではなく客観的な視点から発言をしているのが大きな特徴です。
♦︎「メタい」と表現することもある
なお、メタ発言はもともとオタク文化やネット文化から広がった言葉で、アニメやゲームの世界でよく使われています。
キャラクターが「自分は物語の登場人物だ」と理解しているような発言をしていたり、「ここで敵が来る流れでしょ?」などと展開を自覚するセリフを口にしたりするのが典型的。
これらを「メタい」と表現することもあります。
アラサーが日常で使えるメタ発言の具体例

Oggi世代が日常会話で使うメタ発言の具体例をまとめました。
♦︎「空気」を説明するメタ発言
「今ちょっと気まずくなったね」「みんな遠慮モード入ってる」など、場の空気を実況するようなメタ発言は、ビジネスシーンの雑談や日常的な会話でも見受けられるパターンです。
♦︎会話を「客観的視点で指摘」するメタ発言
「それ完全にフリじゃん」「その質問、答えづらいやつ」などと、会話の流れや形式を客観視して指摘する発言もメタ発言です。
♦︎「自分」について予防線を張るメタ発言
「私って今、めっちゃ必死な人みたいになってる」や「これ言うと重い女っぽいけど」など、自分について予防線を張る視点をもつ客観的な指摘もメタ発言です。
このパターンのメタ発言は恋愛に関する会話や話題で使われやすく、傷つかないように、ツッコまれないように、あらかじめ予防線を張って会話を進めるのです。
メタ発言をする心理って?

ところで、メタ発言をする人にありがちな心理もあります。
主なものを解説しましょう。
♦︎心理1:空気をコントロールしたい
メタ発言をする人には、場の空気に敏感なタイプも珍しくありません。
だからこそ、気まずい雰囲気や緊張感、微妙な温度差に気づきやすく、それらを言葉にして場を調整しようとします。
ただし頻度が多いと、いちいち空気を説明するウザい人のレッテルを貼られることも…。
♦︎心理2:傷つきたくない
本音をそのまま口にすることに不安がある人は、傷つきたくない心理からメタ発言をするケースも。
冗談っぽく言ったり自分で先にツッコむ流れを通じて、本音を出す恥ずかしさをカバーしているパターンです。
たとえば「これ、完全に未練ある女っぽいかもだけど」などは、未練を抱いている本音をそのまま伝えて傷つくのを避けたい防衛心が働いているときに使われがちです。
♦︎心理3:賢く見られたい
メタ発言を多用するタイプには、客観視できる自分をアピールしたい心理が強いケースも散見されます。
冷静に物事を判断し、空気が読めるスキルを見せたい心理が強いほど、メタ発言を多用する傾向も否めません。
しかしやりすぎると、単に「斜に構えている人」に見えやすいリスクが伴います。
メタ発言が「ウザい」と思われるのはなぜ?

メタ発言は会話の流れが面白くなる一方で、ウザいと思われやすいのも実態です。
その理由をチェックしておきましょう。
♦︎理由1:会話の流れが変わるから
たとえば、誰かが感動的な話をしているときに「なんかドラマみたいな流れだね」と冷めた視点でのメタ発言があると、急に現実に引き戻される感覚になりがち。
このメタ発言によって場の空気が変わってしまい、せっかく感動をしていたのに急に冷めてしまった… も、あるある展開でしょう。
♦︎理由2:空気を壊すことがあるから
メタ発言は、良くも悪くも「裏側」を意識してしまう発言です。
そのため、盛り上がっていた空気やドキドキ感、感情的なムードを一瞬で止めるきっかけにもなりがち。
分析しすぎる発言ほど、場の空気を壊すほどの破壊力をもっています。
♦︎理由3:「わかっている自分」感が強いから
頻繁にメタ発言をする人からは「私は、わかってます」感を感じやすいのも事実。
すると、上から目線に聞こえたり面倒な人、ひねくれている性格といった悪い印象にも結びつきがちです。
メタ発言によって偉そうなムードが醸されるので、聞いている人にウザいと感じさせてしまいがちです。
ビジネスシーンでの「メタ発言」注意点

メタ発言をビジネスシーンで使うなら、上手に活用したいもの。
Oggi世代が気をつけたいポイントを解説します。
♦︎使いすぎはNG!
メタ発言を上手に使うなら、会話のスパイス程度にとどめて。
使いすぎると周囲は冷めますし、面倒なレッテルを貼られがちです。
失敗しないためには、雑談かつ誰も傷つかない話題でのみ使うようにすると◎。
♦︎客観視発言で逃げないように心がける
状況や会話を客観視して指摘するようなメタ発言は、ときに「逃げ」にもつながります。
そのためメタ発言によって本音を伝えずに逃げる会話がクセになると、ビジネスでも悪影響を及ぼしがち。
「嬉しい」「困っている」「不安」などの感情をそのまま伝えることもコミュニケーションには不可欠。メタ発言の多用によってストレートな言葉を隠しすぎないよう、心がけて。
メタ発言ってよくわからない! モヤモヤに専門家が回答します

メタ発言にまつわるOggi世代が抱えがちなモヤモヤに専門家が回答します。
みんなの疑問をこの機会に解消!
♦︎Q1. メタ発言って頭がいい人がするの?
A1. 一概には言えません。
メタ発言は客観視が得意な人ほど多い傾向はありますが、頭の良さとの関係は一概には言えません。
空気に敏感だったり、状況を言葉にする能力が高かったりするタイプもメタ発言を好みます。
♦︎Q2. メタ発言が多い人は性格が悪い?
A2. 必ずしもそうではありません。
メタ発言には鋭さを感じる内容も多いだけに、性格の悪さや強さを連想することも。
けれど実態としては、むしろ緊張しやすかったり傷つきやすかったりするタイプも防衛心からメタ発言をする傾向にあります。
♦︎Q3. メタ発言と自虐の違いは?
A3. 両者が混ざっている発言も多い実態に。
自虐は「自分を下げる発言」で、メタ発言は「状況や会話を俯瞰している発言」です。
そのため厳密には異なりますが、実際には両者が混ざっている会話も多い傾向にあります。
「メタ発言」って便利! でも多用は禁物
メタ発言は、上手に使えば空気を整理できますし、重い場面を笑いに変えられるメリットも期待できる便利なコミュニケーション術です。
しかし一方で、冷めた印象を与えたり本音が見えなくなったりするデメリットも。残念ですが、メタ発言によって会話を盛り上げている人の気持ちを遮断するような展開も見受けられます。
メタ発言は便利ではありますが、Oggi世代は使いどころに気をつけたいもの。
“客観視している発言”によって誰かを傷つけたり面倒を避けたりするのではなく、人間関係を円滑にする使い方を心がけていきましょう◎。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



