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まずは「弱い犬ほどよく吠える」のニュアンスをチェック!
「弱い犬ほどよく吠える」は、弱さや不安を抱えているからこそ相手や周囲を威嚇するように声を張り上げる心理を表しています。
英語でも“The weaker you are the louder you bark.”と表現でき、弱いほど大きく吠えるといった同じニュアンスです。
本当に強い存在ならば、無理に相手を威圧する必要はありませんし静かに状況をコントロールできるもの。まるで弱い犬のようにキャンキャンと吠えるようなタイプほど、攻撃的に自分を正当化したがる傾向があるのは否めません。
【心理をチェック】よく吠える人が心に抱いている感情は?

よく吠える裏には、思っている以上に繊細な感情が隠れていることも。
吠えがちな人の心理を整理しておきましょう。
♦︎心理:自信がなく、否定されるのが怖い
強い言葉や態度は防衛反応であることが多く、本心では「弱いと思われたくない」や「軽く扱われたくない」という恐れが影響しています。
自信のなさを見抜かれたくないと思うほど、攻撃的な振る舞いとして表に出やすいのです。
♦︎心理:自分の価値を「声の大きさ」で補いたい
実績や信頼で評価をされていないと感じている人は声を大きくする、つまりギャンギャンと自分の意見をまくし立てることで自分の価値を補おうとします。
声の大きさや態度の強さを通じて自分の存在感を示そうとしているので、価値を高めたい願望が強いほど“吠える声”も大きくなりがちです。
♦︎心理:相手を下げることで自分が安心したい
相手を威嚇して黙らせることで自分が相手よりも上に立っていると錯覚し、安心を得ようとする傾向もあります。
このパターンでは内面にある自分の不安を、相手を下げることで一時的に和らげているのです。
【職場・恋愛】よく吠える人が迷惑なのはこんなところ

よく吠える人が身近にいるだけで、迷惑をこうむってしまう場合もあります。
実際に経験したアラサーのエピソードを参照しながら、“よく吠える人”の正体に迫ります。
♦︎職場の先輩が「吠える人」だったら… 部下や後輩は大迷惑!?
職場で声が大きい人や威圧的な人ほど、自分への評価に不安を感じていたり、実は立場が揺らいでいたりするもの。自分の実力に確信が持てていないからこそ、部下や後輩に高圧的な態度をとる人もいます。
筆者が知る30代前半のAさんは、前職の先輩が“声の大きいタイプ”で、一緒に仕事をするうえで苦労が絶えなかったと話してくれました。
「本当に実力があれば必要以上に怒鳴ったり攻撃したりしないですよね? 前職の先輩は部下にちょっとしたミスが見つかると、鬼の首を取ったかのようにネチネチと嫌味を言い続けるだけでなく、周囲にも聞こえるような大きな声で威圧的な怒り方をする人でした。そんな先輩なので、人望はゼロ。私が辞めたあとに噂で聞いた話では、人事評価も下がったようで結局は役職を外されたと聞きました。役職を外されてからは、別人のようにおとなしくなったそうです」
自信のなさや不安を、部下や後輩など弱い立場にぶつけてしまうケースもあります。
最終的には公平なジャッジが下されるとしても、吠えられる立場にある人には迷惑でしかありませんよね。
♦︎彼氏が「吠える人」だと束縛が激しくて疲れがち…
恋愛シーンにおいても、弱い犬ほどよく吠える傾向があります。
束縛が激しかったり嫉妬深さや強気な言葉など、パートナーを威圧するような言動の多くは、自信のなさからきているケースがほとんどです。
元恋人が“吠える人”タイプだったという、筆者の知人である30代後半のBさんのエピソードです。
「同棲していた元カレは波のある性格で、穏やかなときもあるけれど細かいところまでうるさいときもあって付き合いにくいタイプでした。自分で事業をしていたので、普段は自信満々な俺様タイプって感じの人です。でも、女友だちと出かけるのにもGPSで場所をチェックされたり、コスメや服を買うのに彼の許可が必要なときもあったりして…。縛りが強すぎるので、一緒にいてすごく疲れました。最終的に私から別れ話を切り出したんですけど、そのときに『君を失うのが怖かった』『本当は自分に自信がなかった』と打ち明けられ、なんだかかわいそうになってしまいましたね。まぁ結局、別れたんですけど…」
自信のない本心の裏返しで、よく“吠える”タイプは少なくない実態です。
【職場も恋愛も!】「よく吠える人」に振り回されないためには?

相手を変えるよりも、自分の立ち位置や心がけを変えるのが振り回されないための近道。
ポイントを解説します。
♦︎相手の声の大きさを実力と勘違いしない
威圧的な態度をとる人が、正しかったり強かったりとは限りません。
芯が強い人は、むしろ周囲を威嚇せず包容力があります。
相手の態度に振り回されず、冷静に中身を見るよう心がけて。
♦︎真正面から張り合おうとしない
吠える人は、吠えた相手が反応をすることで安心します。
逆に言えば無反応な相手には吠えても無駄だと察し、おとなしくなりがち。
感情的に応戦してしまうと同じ土俵に立ってしまうので、真正面から張り合わず一歩引いて対応しましょう。
♦︎必要であれば距離をとる
吠える人に対して、無理に理解しようとしたり受け止めたりする必要はありません。
対処法が見つからず負担が大きいと感じるのであれば、距離をとる勇気も大切です。
このとき、派手に距離を置くのではなく静かにすーっと離れるような距離のとり方ができればベスト。自己防衛策につながります。
ここが大事! 逆に「芯が強い人」はなぜ静かなの?

吠える人が自信のなさや弱さを表しているのに対して、芯が強い人は静かであることがほとんど。
その背景も知っておくと、“吠える人”に対して冷静な判断ができるかもしれません。
強い人ほど吠えない背景を整理しておきましょう。
♦︎自分の価値を知っているから
自分の価値を正確に把握できている人は、必要以上に自分を大きく見せようとはしません。
むしろ謙虚な姿勢を貫く人がほとんどです。
♦︎他人と自分を比べていないから
他人と自分を比べる概念がないので、相手に対して威嚇をする発想にはなりません。
周囲と調和をとりながら物事を進めていきます。
♦︎不安を感じても自分の中で処理できるから
不安を感じたときにも、外にぶつけるのではなく自分のなかで処理をしようと努めます。
よって、どんなときにも落ち着いて振る舞えるのです。
「弱い犬ほどよく吠える」は忠告
「弱い犬ほどよく吠える」という表現は、声の大きさや態度の強さに惑わされないよう忠告するフレーズでもあります。
誰かに振り回されそうになったときには、相手の“声”を正面から受け止めず、その裏にある相手の“不安要素”に意識を向けてみるのもいいかもしれません。
TOP画像/(c)Adobe Stock

並木まき
ライター、時短美容家、メンタル心理カウンセラー。企業研修や新人研修に講師として数多く携わっている。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。



