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2024.03.10

「参照」とは?参考や引用とはどう違う?正しい使い方や例文、類義語について解説

参照とは、照らし合わせて参考にすることです。目に見える情報を対象にしています。似た言葉に引用や参考がありますが、使い方は異なるため注意が必要です。本記事では参照の意味や使い方、例文を解説します。類義語もご紹介しますので、参考にしてください。

参照とは?

「参照」は、「さんしょう」と読みます。照らし合わせて参考にするという意味です。照らし合わせるものがあるときに使います。

PCと本を開いている女性のイラスト

(c)Adobe Stock

さん‐しょう〔‐セウ〕【参照】
[名](スル)照らし合わせて、参考にすること。参看。「付図を参照する」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

実際に目で見て確認できる資料やデータに対して使う言葉で、人の意見や音声など見えないものには使いません。

敬語では、「ご参照ください」という表現を使います。

ここでは、参照の意味や敬語表現について解説します。

目に見える情報を照らし合わせる

参照は、情報を整理する際や考えを深めるときの手がかりとして、ほかの情報と対比することです。資料やデータなど、目に見える情報に対して使います。

参照の「参」は「比べ合わせる」という意味で、「照」は照らし合わせるという意味があります。

例えば、​論文を書く際に書籍や資料を参考にした場合、それが参照であり、末尾に「参照書籍・資料」として掲載することもあります。​

敬語表現は「ご参照ください」

「参照してください」の敬語表現は、「ご参照ください」です。接頭語の「ご」を付けた丁寧語で、「〜ください」は何かを要望するときに使う補助動詞となります。

ほかにも「ご参照いただけます」「ご参照いただけますでしょうか」という表現が敬語として使えます。

なお、「ご参照してください」という表現は間違いです。「ご〜する」は自分の動作に対する謙譲語で、相手の動作に対して使用しないため、注意しましょう。

「引用」「参考」との違い

参照には、「引用(いんよう)」「参考(さんこう)」などよく似た言葉があり、使う場面によっては、どれを使っていいのかわからないことがあるかもしれません。

本当男性のイラスト

(c)Adobe Stock

それぞれ意味や使う場面、状況は異なります。意味の違いを把握し、正確に使用しなければなりません。

「引用」「参考」の意味や参照との違い、例文をみていきましょう。

引用との違い

「引用」とは、人の文章や言葉を、自分の作成した文章や話などの中に引いて用いることです。参照は資料やデータをもとに確認するという意味ですが、引用は出典を明記し、自分の文章と明確に区別して元の文章をそのまま載せることを表します。

いん‐よう【引用】
[名](スル)人の言葉や文章を、自分の話や文の中に引いて用いること。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

引用では、自分の文章よりも引用元の割合が高くなってはならず、引用元の表現を改変することは許されません。

(引用の例文)

・文章を引用する際は、​​どこからどこまでが引用にあたるのか明示してください

参考との違い

「参考」とは、何かをしようとするとき、他人の意見や事例・資料などを引き合わせ、自分の考えを決める判断材料にすることです。

さん‐こう〔‐カウ〕【参考】
[名](スル)何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例・資料などを引き合わせてみて、自分の考えを決める手がかりにすること。また、そのための材料。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

参照は目に見える資料やデータを対象にするのに対し、「参考」はそれらに限定されません。人の意見や考えなど、形のないものも参考の対象になります。

参照と「参考」のどちらを使用するかわからない場面では、「参考」を使用するとよいでしょう。

(参考の例文)

・結論を出すには、多くの人の意見を参考にした方がよい

参照の例文

参照を使った例文をいくつかご紹介します。例文をみて、参照の理解を深めましょう。

説明書を読んでいる女性のイラスト

(c)Adobe Stock

・詳しくは、お手元にある資料をご参照ください

・過去10年間のデータを参照すると、この国の人口は減少していくと推測されている

・複数の書籍を参照することで、論文を仕上げることができた

・次のリンクから、商品の詳細をご参照いただけます

・言葉の意味を正確に理解するためには、いくつもの辞書を引いて参照することが大切だ

・弊社の新しい商品について詳しいパンフレットをお送りいたします。ご参照のうえ、ご検討ください

・詳細につきましては、お送りした案内をご参照いただきたく存じます

参照の類義語

参照には、次のような類義語があります。

どの言葉も参照と同じく、ほかのものを参考にして確認したり、良い部分を取り入れたりするという意味があります。参照と一緒に覚えておくと、使うシーンに合わせて適切に使い分けができます。

ここでは、参照の類義語を3つみていきましょう。

引合

引合とは、比較や参考にするために他の事例を持ち出すという意味です。事例により具体化することで、物事を理解しやすくします。「引合に出す」「引合にする」という表現をします。

ひき‐あい〔‐あひ〕【引(き)合い】
2 証拠・参考として例に引くこと。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

ビジネスシーンでは、事前の問い合わせなど、取引に入る前の段階を意味する場合もあります。

(例文)

・過去の注文を引合にして、今回どのくらいの数を用意するか検討する

・今回の提案について説明するため、これまでの企画を引合に出した

引照

引照とは、調べて照合するという意味です。 引き合わせて比べたり、文献などを調べて照合したりします。

いん‐しょう〔‐セウ〕【引照】
[名](スル)他の事柄やものと引き比べること。文献などを照らし合わせること。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

建築用語では、​​測量した点を復元するために支障のない場所に設ける点を「引照点」といいます。

(例文)

・この本の翻訳が本当に正しいのか、他の本と引照してみる

・論文作成の際には、多くの書籍を引照して内容が正しいか確認した

参酌

参酌とは、他のものを参考にして長所を取り入れることです。ただ比較して確認するだけでなく、良い部分を見極めて取り入れるという点が参照と異なります。

さん‐しゃく【参酌】
[名](スル)他のものを参考にして長所を取り入れること。斟酌(しんしゃく)。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

似た言葉に「斟酌(しんしゃく)」がありますが、斟酌とは相手の事情や心情をくみとって手加減するという意味です。混同しないよう注意しましょう。

(例文)

・多くの人の意見を参酌して、良いものを取り入れることが大切だ

・その自治体の制度は、各国の諸制度を参酌して設けられた

参照と似た言葉の違いを理解しよう

PCを見ながら何かをメモしている女性のイラスト

(c)Adobe Stock

参照とは、照らし合わせて参考にするという意味です。照らし合わせる対象は資料やデータなど目に見えるもので、人の意見や音声などに対しては使いません。

敬語には「ご参照ください」や「ご参照いただきたく存じます」といった表現を使います。「引用」や「参考」は参照と似ていますが、意味や使う場面は異なります。使い方を間違えないよう注意して使うようにしましょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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