「要相談」ってどんな言葉?
求人広告などを閲覧する際、「要相談」という表現を目にする機会があります。漢字だけを見ると、「必ず相談しなければならない」と感じてしまうかもしれません。
(C)Adobe Stock
しかし、「要相談」という表現には、いくつかの意味があります。本章では「要相談」の意味や使い方、注意点などを解説していきます。前提知識として、参考にしてください。
■要相談の意味
「要相談」とは、その漢字が示す通り、「相談に対して受け入れる姿勢」を表す言葉です。この表現は、ビジネスの文脈において、相手からの相談や要望に対し、積極的に対応する意思を示す言葉として使われます。
たとえば、求人募集において「希望条件に合致しない場合でも相談に応じます」という風に使われており、サービスの提供に関する要望があった際には、「状況によっては変更の相談に応じます」という意思表示として活用されます。
よう〔エウ〕【要】
1 物事の大事な点。かなめ。要点。「要を得た説明」「要はやる気だ」
2 必要であること。入用。「再考の要がある」
3 他の語の上に付いて、その事柄や事物などが必要である意を表す。「要確認」「要普通免許」「要マーク」
[類語]中心・必要・入り用・必須・所要・入用・要用・必需・須要しゅよう・不可欠・必見・必携・要する・要る
(引用〈小学館デジタル大辞泉〉より)
■「要相談」の使い方3つ
「要相談」を使うケースは、以下3つが考えられます。
1.必ず相談して欲しいケース
2.両者で相談して、何かを決めたいケース
3.「相談に応じる」という姿勢を示したいケース
必ず相談しなければならない旨を伝える際はもちろんのこと、相談に応じる・相談したいという意思表示に使われるケースもあります。いずれのケースで使われているのか、ケースごとに判断しましょう。
■使うときの注意点
通常、「要相談」という表現は、日常会話で用いられることが少ないでしょう。急いでメモを取る場合には便利かもしれませんが、コミュニケーションの中での使用には、注意してください。
「要相談」は、上司や目上の方へは使えません。これは単なる簡略な表現であり、敬語とは言えないためです。目上の方へはたとえメモであっても、「ご相談いただきたく存じます」といった、丁寧な表現を使いましょう。
似た言葉との違い
「要相談」と似た言葉には「応相談」「別途相談」「相談可」といった、3つの単語があります。本章ではそれぞれの言葉について、意味や要相談との違いなどを解説します。
(C)Adobe Stock
場合によっては、似ているようで異なるニュアンスが含まれているケースもあるため、その場その場にあった使い分けができるよう、各表現の違いをチェックしてください。
「応相談」と要相談の違い
「応相談」は「おうそうだん」と読みます。要相談と同様に、相談に応じる姿勢を表す言葉です。ビジネスの場では、相談を受ける側が「問題解決のために(あなたの)意見に応じる用意がある」という姿勢を示すために用いられます。
応相談が「相談に応じる」という意味であるのに対して、要相談は「必ず相談しなければならない」というニュアンスが強いです。
「別途相談」と要相談の違い
「別途相談」もまた、「要相談」と似たニュアンスで使われる表現です。「別途相談」とは、通常の相談内容とは異なる事柄に対しても、対応するという意味を持ちます。文章の簡潔さやスペースの制約により、詳細な規定を記載できない場合に利用されます。
なお「別途」には、別の方法を指す意味があります。要相談とは、相談できる内容が異なると覚えておくと分かりやすいでしょう。
「相談可」と要相談の違い
「相談可(そうだんか)」は、「相談できる」という意味を持つ省略表現です。「応相談」とほぼ同義ではありますが、より控えめな印象を与えることがあるため、慎重に使用しましょう。
「相談可」のポイントとしては、何かの補足的に使用するよりも「日時の相談可」などと具体的な内容を添えたうえで、記載するのが一般的です。
「要相談」の言い換え表現
「要相談」には、さまざまな言い換え表現があります。「要相談」の言い換え表現としては、敬語表現と日常表現などが考えられるでしょう。本章ではそれぞれの言い換え表現について、具体例をあげて解説します。
(C)Adobe Stock
相手へ敬意を示せる表現やカジュアルでありつつ、伝えたい内容がしっかりと伝わる表現を紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
敬語表現
ビジネスの場では、相手を尊重する表現が求められます。たとえば、敬語を使用して「ご相談いただければと存じます」や「ご相談を承ります」といった表現です。
これらの表現には「存じます」や「承ります」といった、謙譲語が含まれており、取引先やお客様へのメールや文書で敬意を示す際に利用できます。
日常表現
日常会話では、よりシンプルな表現が適しています。たとえば、「ご相談ください」などがあります。「要相談」は簡潔な表現であるため、相手に十分な情報が伝わらないケースがあるかもしれません。
そのため具体的な相談を希望する際には、直接的に「ご相談ください」や「ご相談いただければと思います」などに言い換えましょう。
相談するときに知っておきたいマナー
相談するという行為には、相手に自分の要望を叶えてもらうといったシチュエーションも多くあります。また相談するタイミングによっては、「なぜ今まで相談しなかったのだ」と言われてしまうかもしれません。
(C)Adobe Stock
そこで本章では、相手に相談する際に、円滑に話しを進めるコツとして、2つのマナーを解説します。特に上司や先輩など目上の人に相談する際は、2点に注意しましょう。
早めに相談すること
何かを相談する際のマナーとして、まずは「早めに相談する」ことがポイントです。期限ギリギリになってから相談すると、相手が応じてくれない可能性があります。
また、相手との関係が悪化する恐れもあるでしょう。期限が迫っている場合、解決策の選択肢も限られてくるかもしれません。したがって相談が必要な場合は、できるだけ早めにおこなうように心がけてください。
要点をまとめておくこと
円滑に相談を進めるためには、相手に話を持ちかける前に「要点」をまとめておきましょう。話の中身が整理されていないと、無駄な時間が生じる可能性があります。
相手にわかりやすく伝えるためにも、相談前に要点を整理しておくことが大切です。わかりやすく相談することで、相手へ好印象を与えられる可能性もあるでしょう。
「要相談」を適切に使おう!
「要相談」という言葉について、解説しました。この表現は、相談に対応する意向を示す言葉です。略語の一例であり、目上の人へ向けた発言やメモ、メールなどでは使用できないものの、情報を簡潔に記載するには便利な表現です。
本記事で紹介した内容を考慮し、シチュエーションに応じて「適切に相談に応じる態度」を表現しましょう。
メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock



