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2025.08.13

「ご高配を賜り」の意味や使い方は?メールで使える例文や類語

ビジネスでお世話になっている相手に対して使える、「ご高配を賜り」。日頃のやり取りではそこまで見かけない表現であるため、正しい使い方がわからない人も多いのではないでしょうか。そのままわからない状態でなんとなく使うと、意味が伝わらないどころか相手に不快感を与えてしまうこともあるかもしれません。そこで今回は、「ご高配を賜り」の正しい意味や使い方を解説します。メールで使える例文や類語表現も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。



「ご高配を賜り」とは

それでは、「ご高配を賜り」の意味から解説します。「ご高配」と「ご配慮」との区別も説明しますので、状況に合わせて使い分けましょう。

オフィスでノートに何か書いている女性の写真
(C)Shutterstock.com

「ご高配を賜り」の意味と読み方

まずは「高配」の意味を辞書で確認しておきましょう。

こう‐はい〔カウ‐〕【高配】
他人を敬って、その心配りをいう語。「御高配を賜りありがとう存じます」
小学館『デジタル大辞泉』より引用

「ご高配」は相手の配慮を敬う言葉である「高配」に「ご」をつけた敬語表現です。主に、日頃からお世話になっている相手に対して使われます。たとえば取引先とのメールやビジネス文書など書き言葉として使用されるものの、普段のやり取りにおいて使われることはほとんどありません。

そんな「ご高配」に「〜を賜り」を付けることで、さらに丁寧な言い回しになります。読み方は、「ごこうはいをたまわり」。目上の相手にも使用可能ですが、社内より取引先など社外に向けて使われることが一般的です。

働く女性

「ご高配を賜り」は、相手の配慮を敬う丁寧な言い回しで、日頃からお世話になっている取引先などの社外の相手向けに、書き言葉として使用されます。

「ご高配」と「ご配慮」の区別

「ご高配」は相手の気配りに対して使われる表現なので、自分に向けて使うことはありません。一方で、「ご配慮」は相手の心づかいへの感謝だけでなく、自分に対して配慮をお願いする際にも使用できます。ちなみに、「ご」を除いた「配慮」という言葉にすれば、自分自身が行った気配りについても述べることができます。

どちらの表現もメールやビジネス文書など、書き言葉で使われるのが一般的です。ただ、「ご高配」と「ご配慮」では使用できる対象者が異なるため、違いをしっかり理解して状況に合わせて使い分けましょう。

働く女性

「ご高配」は相手の気配りに対して使用し、「ご配慮」は相手の配慮を敬うだけでなく、自分に対して配慮をお願いするときにも使用可能という違いがあります。

「ご高配を賜り」の正しい使い方

次に、「ご高配を賜り」の使い方を解説します。しっかり習得して、正しく使いましょう。

リビングで会話するビジネスウーマンと女性客の写真
(C)Shutterstock.com

社内で使うのはNG

「ご高配を賜り」は、かしこまった表現ですので、社内より社外に向けて使われます。社内でどれだけお世話になっている人がいたとしても「ご高配を賜り」は適切ではありませんので、間違って使用しないように注意しましょう。

社内の人に向けて日頃の感謝を伝えたいときには、「お気遣い」「配慮」などの表現で気持ちを伝えるのが望ましいです。たとえば、「お気遣い誠にありがとうございます」「ご配慮感謝申し上げます」などと伝えることができます。

具体的なお願いには使用しない

ビジネス上で具体的なお願いをするときに、「ご高配を賜り」を使用するのはNGです。例としては、「ご高配を賜りたく存じます」「ご高配を賜りますよう、よろしくお願いいたします」など。

これらの表現は、「心配りしてください」と伝えているようなものなので、相手に不快感を与えてしまうこともあるでしょう。具体的なお願いをするときには、「ご高配を賜り」より「お取り計らい」が適切です。しっかり注意しておきましょう。

基本的に書き言葉で使用される

「ご高配を賜り」は、話し言葉より書き言葉で使用されるのが一般的です。そのためスピーチなどで「ご高配を賜り」と言っても、会場にいる人に言葉の真意が正しく伝わらないこともあります。

また、やや堅い表現ですので、日常のやり取りで使用されることはほとんどありません。ただし、挨拶状や案内状などのかしこまった書面では「ご高配を賜り」という表現が適しており、頻繁に使用されています。

「ご高配を賜り」の例文

ビジネスの場で使える「ご高配を賜り」の例文をいくつか紹介します。普段のやり取りで使う機会はあまりありませんが、さまざまな言い方を覚えておくといざというときに役立つでしょう。

「ご高配を賜り」の例文は以下のとおりです。

例文

・平素は格別のご高配を賜り、厚く感謝申し上げます
・この度はご高配いただき、誠にありがとうございました
・〇〇には身に余るご高配を賜り、心より深く感謝いたします
・〇〇を事に終えることができました。来年度もご高配賜りますよう、よろしくお願いいたします
・本年度の〇〇に関しましても、ご高配賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

PCを見て笑顔のビジネスウーマン3人の写真
(C)Shutterstock.com

言い換え可能な「ご高配を賜り」の類語4選

続いて、「ご高配を賜り」の類語表現を見ていきましょう。それぞれの意味や使い方を詳しく解説しますので、状況に合わせて使ってみてください。

笑顔でノートパソコンを見ているビジネスウーマンの写真
(C)Shutterstock.com

ご配慮を賜り

「ご配慮」には、「気を配る」「配慮する」という意味があります。気を配ってくれた相手に対して感謝の気持ちを伝えたいときに使える表現です。ビジネスの場では、取引先や社外の人はもちろん、上司などの社内の人にも使用することができます。

例文

・皆様には格段のご配慮を賜りましたこと、深く感謝申し上げます
・ご配慮を賜りまして、誠にありがとうございます

感謝の気持ちを伝えられる「ご配慮」ですが、注意を促す際にも使えます。たとえば、「通話の際には周りの方にご配慮ください」「お子さまが就寝中ですので、ご配慮いただけますと幸いです」などと使用可能です。

ご愛顧を賜り

「ご愛顧」は、「目をかける」「ひいきする」の意。「目をかけていただきありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えたいときに適切な表現として使えるでしょう。「〜を賜り」を付けることで、より丁寧な言い回しになります。

例文

・以前より〇〇社製品にご愛顧を賜り、誠にありがとうございます
・かねてより弊社の〇〇をご愛顧賜り、深く感謝申し上げます

主にビジネスの場面で使われ、取引先とのメールや文書など、書き言葉として使用されることがほとんどです。ただ、新商品の発表会や取引先や顧客との催しでは、冒頭の挨拶や締めの言葉として使われるケースもあります。

お心遣いを賜り

「お心遣い」は、「気を配る」「配慮する」という意味です。配慮してくれた相手に対して感謝の気持ちを伝えるときに使用されます。こちらも「〜を賜り」を付け加えることで、目上の人にも使える丁寧な言葉になりますよ。

例文

・〇〇様には日頃からお心遣いを賜り、誠にありがとうございます
・お心遣いを賜り、深く感謝申し上げます

ただし、こちらは「ご高配を賜り」とは使い方が多少異なる言い回しです。「お心遣い」は日頃から配慮してくれる相手に対して用いられるのに対し、「ご高配」はもっと広い意味で使われる表現。少し意味合いが違いますので、使用するときは注意しましょう。

お引き立てを賜り

「お引き立てを賜り」には、「引き立てる」「ひいきする」という意味があります。「ご愛顧」と同じ意味で使える便利な表現で、取引先や顧客など立場が上の人に対して使うときに最適です。また、社外だけでなく、社内の上司にも使用できます。

例文

・平素は一方ならぬお引き立てを賜り、深く感謝申し上げます
・今後ともお引き立て賜りますよう、よろしくお願いいたします

取引先や顧客との関係性はあまり関係なく、一度しか取引のない相手にでも「お引き立て」を使うことが可能です。メールや文書など書き言葉はもちろんのこと、話し言葉でも使えます。

「ご高配を賜り」の英語表現2つ

海外とのやり取りでも使える「ご高配を賜り」の英語表現を見ていきましょう。

外国人ビジネスマンの写真
(C)Shutterstock.com

your patronage

「patronage」は、「後援」「支援」といった意味があります。日本語でいう「お世話になります」と言い換えできる英語表現で、「ご高配を賜り」と同じ意味で使用することが可能です。

例文

・Thank you very much for your patronage.
(ご高配を賜り誠にありがとうございます)
・We kindly ask you for your patronage.
(ご高配を賜りますようお願い申し上げます)

your kindness

「kindness」は「kind」に「ness」を付けた名詞で、「優しさ」「厚意」などの意味があります。日頃から使用できるのはもちろん、ビジネスなどのフォーマルな場面でも使用できる表現です。

例文

・We appreciate your kindness.
(ご高配を賜りまして、誠にありがとうございます)
・Thank you for your kindness.
(ご高配を賜りありがとうございます)

「ご高配を賜り」に関するよくある質問

ここでは「ご高配を賜り」という言い回しに関して、よくある質問を紹介していきます。

Q. 「ご高配を賜りますようお願い申し上げます」は失礼ですか?

「ご高配を賜りますようお願い申し上げます」という言い回しは、状況や相手によっては失礼にあたる場合があります。相手との関係性が浅い場合や初めての連絡の場合、まだ相手から具体的な高配(配慮や引き立て)を受けていませんので、不自然で馴れ馴れしい印象を与えるおそれがあるのです。

Q. 「ご高配を賜り厚く御礼申し上げます」の使い方は?

「ご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、特別な配慮や継続的な引き立て、手厚い支援に対して、心からの感謝を伝える言葉です。年末年始や決算期の挨拶など、一年間を通じて受けた支援や配慮に感謝するとき、長年の取引関係や恩顧への感謝を伝えるときに使用します。

Q. 「ご高配を賜りありがとうございました」は正しいですか?

「(過去に)特別なご配慮やご支援をいただき、誠にありがとうございました」という意味を持つ、正しい表現です。相手への深い感謝と敬意を示す、非常に丁寧な言い回しとされます。

「ご高配を賜り」の使い方を正しくマスターしよう!

・「ご高配を賜り」は長期間受けた支援や配慮に対して、感謝を示す際に用いる丁寧な表現
・相手との関係性が浅く、まだ配慮や引き立てを受けていない際に使うと不自然なため注意
・言い換え表現には「ご配慮を賜り」「ご愛顧を賜り」「お心遣いを賜り」「お引き立てを賜り」などがある

取引先や顧客からの配慮に対して感謝の気持ちを伝えられる「ご高配を賜り」。ビジネス上の相手と良好な関係を築くうえで重要な言葉です。ただし、相手との関係性が浅い段階や初対面の相手に使用すると不自然な印象を与えるため注意しましょう。

正しい意味や使い方を覚えて、「ご高配を賜り」を適切に使ってくださいね。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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