「青雲の志」という言葉は、日常やオンライン、ゲームの世界まで幅広く登場します。もともとは古くから使われてきた言葉ですが、今ではさまざまな場面で目にするようになりました。
この記事では、「青雲の志」の意味や使い方、類語について解説します。
「青雲の志」とは? 現代でどう使われているか
まずは、「青雲の志」の基本となる意味や使い方について見ていきましょう。

「青雲の志」の読み方と意味
「青雲の志」は、「せいうんのこころざし」と読みます。辞書では次のように説明されています。
せいうん‐の‐こころざし【青雲の志】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
功名を立て、立身出世をしようとする志。「―をいだいて故郷を後にする」
「青雲の志」とは、「高位高官の地位にのぼろうとする志」や「立身出世しようとする志」を意味します。「青雲の心」ともいいますよ。
「青雲の志」の「青雲」は、「地位や学徳の高いこと」のたとえとして使われることがあります。
「青雲の志」の使い方
この言葉は、将来の夢や目標を語る場面などで使われることがあるでしょう。自分の進みたい道について前向きな姿勢を示すとき、「青雲の志を抱く」といった言い回しが使われます。
「青雲の志」の使い方を例文でチェック
「青雲の志」の意味がわかったところで、どのようなときに使うのか、具体的な例文とともに確認していきましょう。
「彼は青雲の志を抱いて都会へと旅立った」
地方で育った若者が大きな夢や目標を持ち、新たな挑戦の場を求めて都市に向かう姿を表現しています。希望や前向きな意欲が伝わる使い方です。

「青雲の志を忘れず、努力を続けた結果、彼女は目標を達成した」
途中であきらめることなく、出世や成功を目指して努力を続けた結果、成果を手にした例です。長期的な意志の強さも示しています。
「青雲の志」の類語を紹介
「青雲の志」と近い意味を持つ言葉について取り上げます。表現ごとのニュアンスや使い方の違いを知ることで、言葉選びの幅が広がりますよ。

大志(たいし)
大きな志や大きな目標を持つ気持ちを表します。将来に対して高い理想を描く場面で使われることが多い言葉です。「少年よ大志をいだけ」という有名なフレーズがよく知られています。
野望
自分の立場や現状を超えた、大きな望みを抱くことを指します。身の程をわきまえずに抱く野心というニュアンスが含まれる場合もあります。「世界制覇の野望を抱く」といった使い方が代表的です。
最後に
「青雲の志」は、昔から伝わる言葉ですが、最近では『雀魂-じゃんたま-』といったゲームでも目にする機会があります。普段あまり使われていなかった言葉が、ゲームをきっかけに注目されるのは興味深いことです。言葉の新しい広がりを感じさせてくれます。
TOP画像/(c) Adobe Stock