普段あまり使わないけれど、知っていると印象に残る言葉があります。「目眩く(※読み方は次項で紹介)」もその一つ。この言葉は、視覚的な鮮やかさや劇的な変化を表現する際に使われ、文学作品や詩でもよく見られます。言葉の魅力を知り、使い方を身につければ、会話や文章に知的な彩りを加えることができるでしょう。
この記事では「目眩く」の意味や使い方、類語や言い換え表現などを詳しく紹介します。ぜひ読んで、言葉の表現力をアップさせてみてください。
「目眩く」の読み方と意味は?
まずは、「目眩く」の読み方と基本的な意味を確認しましょう。
「目眩く」の基本的な意味
「目眩く」は、「めくるめく」と読みます。意味を辞書で確認しましょう。
め‐くるめ・く【目×眩く】
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
[動カ五(四)]目がくらむ。めまいがする。「―・く心地がする」
「目眩く」は、目がくらんだり、めまいがする様子を表す言葉です。視覚的な鮮やかさや強い感動を比喩的に表現するときによく使われます。
「目眩く」の使い方は?
「目眩く」は、視覚的な鮮やかさや劇的な変化を表現する際に使われる言葉です。特に、目に映る印象的な光景や、次々と展開する出来事を描写するときに適しています。ここでは具体的な例文を挙げ、それぞれの使い方を解説していきましょう。
「目眩く光景が広がる夜の街に、思わず足を止めて見入った」
この例文は、鮮やかに輝く夜景を目の前にして、その美しさに思わず立ち止まった情景を描写しています。「目眩く」という言葉が、夜の街のきらびやかな光が次々と目に飛び込んでくる様子を強調していますね。
「目眩く移り変わる季節の中で、人々の生活も少しずつ変わっていく」
この例文は、季節が次々と変わりゆく様子を描写しています。「目眩く」という表現を使うことで、単なる季節の移ろいに鮮やかさやダイナミックな印象を加えていますよ。移り変わる環境に伴って、人々の生活も変化していく様子が強調されています。
「彼女は目眩く展開するファッション業界の第一線で活躍している」
この例文は、めまぐるしい変化が起こるファッション業界を舞台に、第一線で活躍する女性の姿を描写しています。「目眩く展開する」という表現を使うことで、業界の速い変化や華やかさをリアルに伝えています。
「目眩く」の類語や言い換え表現
一つの言葉に固執せず、類語や言い換えを知ることは、言葉選びの幅を広げる大切なポイントです。「目眩く」に似た表現を理解し、場面に応じて使い分けることで、より豊かな表現力を身につけましょう。
目が眩む(めがくらむ)
「目が眩む」は、強い光や突然の衝撃で視界がぼやけたり、一時的に見えなくなる状態を指します。このほかにも、心を奪われて判断力がなくなる様子も意味しますよ。
例文:思わぬチャンスに目が眩んでしまった。
眩しい(まぶしい)
「眩しい」は、光の強さや華やかさに目を細めたくなるような状態を表します。「目眩く」が比喩的な使い方もできるのに対し、「眩しい」は主に視覚的な刺激に対して使われます。特に光り輝くものや人物の輝かしい様子を描写する際に適していますよ。
例文:彼女の笑顔は眩しいほど輝いていた。
鮮烈(せんれつ)
「鮮烈」は、非常に鮮やかで強烈な印象を与える状態を指します。「目眩く」と同様に視覚的な鮮やかさを強調しますが、印象の強さや鮮明さに焦点を当てた言葉です。視覚に限らず、感情や記憶に強く残る出来事にも使えます。
例文:鮮烈なデビューを飾った新人が話題をさらった。
最後に
「目眩く」という言葉を理解し、上手に使いこなせるようになれば、表現力が豊かになります。視覚的な鮮やかさや感動を伝えたいとき、この言葉を使ってみてください。きっと、より印象的なコミュニケーションができるようになるはずです。
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