素の自分を出す勇気がでない理由
人前で素が出せずに、本当はありのままの自然体で接したいのに勇気が出ないと悩む理由は、自己肯定感に関係があります。
ありのままの自分に自信がもてずにいると「本当の自分を見せたら人が離れてしまうのではないか」「素の自分を知ったら嫌われるのではないか」といった不安が大きくなってしまい、人前で取り繕ってしまいがちです。
素の自分が出せない理由5選
素の自分が出せない理由がわかると、改善策を模索しやすくなります。では、30歳以上の年代にありがちな理由とは？
♦︎自分に自信がない
自分に自信がないことは、素の自分を出せない大きな原因のひとつ。
自信がない分だけ他人の評価や反応が気になってしまい、自分を抑え込んでしまう傾向があります。
自分の意見や感情を表現することに対して不安を感じ、自分を守るために本来の自分を隠してしまうのです。
♦︎自分の性格が嫌い
自分の性格に対して嫌悪感を持っている場合も、素の自分を出しにくくなります。
欠点や短所にばかり目が行き、それを他人に見せたくない知られたくないという思いが強くなるほど、好かれる自分を演じがちに。このような自己嫌悪は自分を偽ってしまう原因になり、素直に自分を表現することがどんどん難しくなっていきます。
♦︎過去に人間関係で嫌な思いをしている
過去の人間関係で嫌な思いをした経験があると、再び傷つくことを恐れて素の自分を出せなくなる場合も少なくありません。
例えば、友人や恋人に裏切られた経験があると再び誰かを信じるのが難しくなり、自分を守るために壁を作ってしまいがち。過去のトラウマが、その後のコミュニケーションに強い影響を与えることもあるのです。
♦︎対面のコミュニケーションが苦手
対面のコミュニケーションに苦手意識が強いほど、素の自分を出しにくい傾向も。
対面での会話や表情、ジェスチャーをうまく使いこなすことができずに、必要以上に緊張してしまうため自分を自然に表現できなくなってしまうのです。
それどころか対面の場面で自分を出せないことがさらなる自信喪失につながり、どんどん素の自分から遠ざかってしまうケースもあります。
♦︎人から批判をされたトラウマがある
自分の性格について他人から批判をされた経験がトラウマとなってしまい、素の自分を出すことに恐れを感じるケースもあります。
批判された自分に対して自信を失ってしまい、再び批判されることを避けるために自分を抑え込むようになってしまうのです。誰かに傷つけられた経験は、他人との関係において大きな影響を与えがちです。
素の自分を見せられるようになる方法5選
素の自分を見せたいのに見せられない！ と感じているなら、改善できる方法を試してみましょう。すぐにできるものを5つ提案するので、できそうなものから始めてみて！
♦︎自己肯定感を上げる
自己肯定感を上げることは、素の自分を見せるために欠かせない要素です。
過去の自分の努力や価値、能力を認め自分自身を受け入れることができれば、他人に対しても自然に素直な自分を見せやすくなります。
毎日自分の良いところをひとつでも見つけて褒める習慣をつけていくと、自己肯定感を少しずつ高められます。
♦︎属するコミュニティを変える
どんな環境に身を置くのかによっても自己評価は変わります。
もしかすると、現在所属しているコミュニティが自分を抑え込んでいる原因かもしれないと感じるなら、新しい環境に身を置くことで自分を自然に表現できる場が見つかるかもしれません。
職場を変えるのが難しくても、例えば趣味のサークルやボランティア活動など自分が興味を持つ分野で新しいコミュニティを探してみましょう。新しい出会いが自分を解放するきっかけになる可能性は決して低くありません。
♦︎人から嫌われることを恐れない
誰からも好かれようとするのは無理があること。
自分の意見や感情を素直に表現することで一部の人に嫌われることもあるかもしれませんが、それは仕方のないことです。
大切なのは、自分を理解してくれる人と良い関係を築くこと！ 人から嫌われることを恐れず、自分の本音を大切にしましょう。
♦︎プライドを捨ててみる
プライドが高いと素の自分を見せることが難しくなりがちに。自分の失敗や欠点を隠そうとする意識が自分を守ろうとしてしまうのです。
完璧な人間など存在しないことを思い出しプライドを捨てて自分の弱さを受け入れることで、周囲の人に対しても人間らしさが伝わって関係が深まりやすくなるでしょう。
また、間違ったことをしたときには素直に自分のミスを認めることも素の自分を見せる第一歩です。
♦︎こだわりを捨ててみる
細かいことにこだわりすぎると、自分を縛ってしまうことにもなりかねません。
完璧を求めるあまり自分を自然に表現することができなくなっていけば、素の自分を出せなくなるスパイラルに。
こだわりを捨てて柔軟な考え方を持つと、自分を解放することにもつながります。小さなことに囚われず、大きな視点で物事を考えるように心がけましょう。
素の自分を見せるのに勇気を出す必要はない
素の自分を見せるのに本来は勇気は必要ありません。けれど多くの人が「素の自分を見せる勇気がない」と感じているのも事実でしょう。
ありのままの自分を肯定し受け入れることが、素の自分を周囲にも開放していく最初のステップ。まずは自己肯定感を高められるよう、日常のなかでも自分を肯定する時間を増やしていきましょう♡
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並木まき
ライター・時短美容家。シドニー育ちの東京都出身。28歳から市川市議会議員を2期務め政治家を引退。数多くの人生相談に携わった経験や20代から見てきた魑魅魍魎（ちみもうりょう）な人間模様を活かし、Webメディアなどに執筆。
