【目次】
・「素直」の意味・類語・対義語
・素直な人の特徴とは?
・素直になれない人の原因とは?
・いつも素直でいるための方法はあるのか?
・最後に
「素直」の意味・類語・対義語
素直な人はどんな人とも良好な人間関係を築き、多くの人に愛される人でもあります。人間関係がうまく構築できるということは“生きやすい”ということ。本記事では、現代を生きる最高の武器ともいえる「素直さ」について考えてみます。
まずは、「素直」という言葉について考えます。
◆素直の意味
「素直」とは、
・ありのままでさりげない様子
・性格や態度が穏やかでひねくれていないさま
などのことをいいます。
◆素直の類語
似たような意味の言葉としては「素朴」「従順」などが挙げられますね。人柄について「素直」というときは、男性にも女性にも使われますし、大人にも子どもにも用いられます。いずれにしても、ポジティブなこととして受け入れられています。
◆「素直に」という表現には不思議なものもある
例えば、「素直にうれしいです」という使い方をすることがあります。近年、若者の間で多く用いられる使い方ですが、この場合「率直に言って」という意味で使われているというふうに理解できますが、一方で「うれしいのはそれとして、結果としては不満がある」という意味合いで使われることも。シチュエーションによって、全く異なる使われ方をしている場合があるので注意しましょう。
素直な人の特徴とは?
さて、ここからは「素直」な人について考えてみます。年上でも年下でも、「素直」な人って憧れますよね。
1:上司や先輩に信頼される
「素直」な人は上司や先輩の話を素直に聞き、すぐに指示に従います。聞き上手でもあるので、教える側の上司や先輩にストレスを与えることもなく、またすぐに実行に移すので評価も高くなります。結果として信頼を得ることになるのです。
2:すぐに謝る
「素直」な人は、自分の非も素直に認めます。行動力があるので、すぐに的確にお詫びができるため、例えミスをして周囲に迷惑をかけても、周囲から恨まれることはありません。むしろ素直に謝ることで評価され、さらに周囲の協力を得ることもできるのです。
3:友達が多い
「素直」な人は、男女や年齢を問わず、たくさんの友人がいます。それは、誰に対しても裏表なく接するから。誰に対しても、同じように誠実に接するので、自然に友人が増えていくのです。
4:モテる
「素直」な人はモテます。理由は人を心から信頼しているから。子どもは親の前でとってもかわいい表情を見せますね。親を信頼しているからこそ無防備で無垢な表情ができるのです。「素直」な人も同じこと。人を疑ったりしないしないので、誰に対しても魅力的な表情で接します。結果的に周囲の人はその輝く笑顔の虜になってしまうのです。
5:恋愛でも仕事でも成功しやすい
モテたり、上司に信頼されたりと、「素直」な人は結果的に成功します。人を疑うことを知らないので、駆け引きなどは苦手。「出世や恋愛には駆け引きが必要だ」と思っている人には信じられないかもしれませんが、実は駆け引きしないことがいちばんの近道だったりするのです。
素直になれない人の原因とは?
「素直」な人の特徴を見てみると、いいこと尽くしですね。「自分も素直になりたい…」と思った人も多いのではないでしょうか。素直になる方法をお伝えする前に、その障害となるものを考えてみました。
1:恥ずかしいという気持ち
素直になれない人というのは、往々にして恥ずかしがり屋です。恥ずかしいがゆえに、思ってもいないことを言ったりしたりしてしまうのです。
2:無用なプライドがある
素直な人というのは、見方によっては子どもっぽく見えてしまうことがあります。プライドが高い人から見ると「あんな子どもっぽいことができない」と感じてしまうことがあるでしょう。また、ムダにプライドが高いと人の言うことが聞けなかったり、謝れなかったりもします。プライドは素直さの敵なのです。
3:自分に自信がない
ありのままの自分に自信がない時、それを隠そうとして素直さを失うことがあります。自分自身への評価が低い人は素直でない傾向があります。
いつも素直でいるための方法はあるのか?
いよいよ、素直になるための方法です。基本的には、上記の3つの反対のことをすればいいということになりますが、具体的な方法をお伝えしましょう。
1:広い視野を持つ
恥ずかしいと思う時、人は自分のことばかり考えてしまうものです。広い視野を持って「全体の中の自分」を俯瞰してみられるようになると、自分への的確な評価ができるようになります。広い視野を持つことは、自分のいいところ悪いところを客観的に見ることであり、それによって素直にものごとに向き合うことができるようになるのです。
2:正直に行動してみる
プライドの高い人は、人より優れていると思われたいと常に自分に虚勢をはっています。思い切ってそれを捨て、思った通りに行動してみましょう。本当はしたくないけれど、周囲の人に「デキる」と思われたいばかりにやっていることはありませんか?
逆に、やりたいことがあるのに周囲の目を気にして、踏み込めずにいたりはしませんか? 自分の心に従って行動することが、素直になるための第一歩です。
3:「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと言う
突然、素直になるのは難しいのですが、簡単なことから始めてみましょう。例えば、人に何かしてもらったら「ありがとう」と言うこと。間違ったと思ったら「ごめんなさい」と言うこと。当たり前のようでいて、大人になると案外できていないことが多いものです。
「ありがとう」と「ごめんなさい」を誰に対してもていねいに言いましょう。家族や友人、後輩、長く一緒にいる恋人など、距離が近くなるほど、おざなりにしてしまいがちです。今一度、見直してみてくださいね。そうしているうちに、周囲のあなたへの目が優しくなっていくはずです。
最後に
素直さはあなたを生きやすくしてくれるだけでなく、周囲の人にも連鎖していきます。感染症が蔓延する昨今、ちょっとしたことでギスギスしてしまうこともありますが、そんな時、素直さはとってもいい循環をもたらしてくれそうです。
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