3位:「なるほど」「なるほどです」
3位は「なるほど」、「なるほどです」。
「なるほど」は相づちに使いやすい言い回しではあるけれど、目下の人が目上の人に使うと失礼にあたる場合も多々。
「なるほど」には相手の言葉を評価する意味合いも含まれることから、場面や関係性によっては“横柄な年下”という印象にもつながります。
この言葉を口にしている人は悪気がなかったとしても、言われた側は不快になるリスクのあるフレーズのひとつでしょう。
2位:「〜ね」とやたら語尾に「ね」をつける
2位は「『〜ね』とやたら語尾に『ね』をつける」です。
「やっておきますね」「確認しますね」など、ビジネスシーンでの日常的な会話で「ね」を語尾につける人は珍しくありませんが、年下が年上に向かって使ってしまうと、偉そうな印象を与える場合も少なくありません。
本人は、語尾に「ね」をつけることで口調をやわらかくしているつもりでも、言われた側は失礼に感じやすい言い回しと言えます。
1位:「ご苦労様です」
1位には「ご苦労様です」が選ばれました。
目上の人に対しては「お疲れ様です」が好ましいとされる場合が多いために、堂々と年下から「ご苦労様です!」と言われてしまうと、気になってしまう人も多い様子がうかがえます。
言っている本人は「お疲れ様です」と同じ意味で口にしていたとしても、年下が多用しているのを見ると、マナーが身についていないと感じる年上の人も多そうです。
同率1位に「その他」が選ばれていて…
ところで、今回のリサーチでは同率1位に「その他」が選ばれていました。
そこに寄せられたコメントを見てみると…
「全部イラっとする」(38歳女性)
「『はぁ』って返事」(36歳女性)
「いきなりタメ口」(35歳女性)
といった内容が目立ちました。
また「どれも特に気にならない」という声も一定数集まっていたので、年下の言葉遣いに関しては、気になる派と気にならない派に二分されやすい傾向もうかがえます。
言葉遣いで損をするのはもったいない!
みなさんは、年下の言葉遣いをどのくらい気にしますか?
仮に自分が「気にしない派」であったとしても、自分が目上の相手と話すときには、相手が不快感を抱かないような言葉を選ぶのも、マナーとしては大切な心がけです。
言葉遣いのせいで悪い印象が強まり、人間関係で損をするリスクを考えると、ビジネスシーンでは、目上に対して正しい日本語を使っておくほうが賢明でしょう。
【調査概要】
調査方法:2023年12月にOggi.jp編集部にてテーマと設問を設定し、Oggiのメルマガ会員にアンケートを行い、その結果を集計したものです。
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構成・文/並木まき
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