便秘と一言で言っても原因や解決法は人それぞれ!
年齢にかかわらず、多くの女性を悩ませている便秘。
そもそも便秘とは、排便回数の減少だけではなく、便が硬い、いきんでも出しにくい、残便感があるなどの症状があるもの。
「本来体外に排出すべき糞便を十分かつ快適に排出できない状態」を便秘と定義されています。
とはいえ、便秘と一言で言っても原因や解決法は人それぞれ。
にもかかわらず、慢性的な便秘症の人の医療機関の受診率は4割に満たないことが明らかになっていて、あまり深刻に考えていない人や、自己判断で市販薬を乱用している人も。
そこで今回は、書籍『便秘の神様』(あさ出版)より、タイプ別の便秘の原因や解消法をご紹介。
【タイプ別】便秘の原因と解消法
□下剤常用
□痩せ願望
□人の期待に応えるいい子ちゃん
□ネガティブにふたをする
こんなタイプなら… 食事時間は4時間以上空けましょう。刺激性の下剤をやめて、ビフィズス菌製剤を摂ってみて。
便秘薬の選び方とは?
便秘薬には、ビサコジル、センノシドなど腸の蠕動運動を活発にさせ、便意を起こす刺激性下剤を含むものがあります。
この刺激性下剤は癖になってしまう習慣性があり、肉体的・精神的にも依存してしまい、常用するうちに効きにくくなる薬剤耐性があるので注意が必要です。
最初から刺激性の薬を多用しないこと。
近年は、刺激性下剤以外の薬もいろいろ出ています。
まずは内科や消化器内科、また便秘外来があるクリニックを受診し、医師に相談してみてください。
新しい薬も合う・合わないが人によって違うので、医師・薬剤師など専門家と相談しながら、根気よく合うものを見つけていきましょう。
また、ダイエットをする人の中には痩せるために下剤を乱用する人もいて、下剤に対して依存的な傾向があるケースも。
飲むことで安心する、飲まないと落ち着かないという精神的な依存がある場合、「飲んではいけない」ということがプレッシャーになったりすることがあります。
下剤を大量に飲んでしまうような傾向がある場合は、クリニックやカウンセリングルームなどにいる臨床心理士がサポートしてくれます。
ビフィズス菌製剤がオススメ
ビフィズス菌や乳酸菌を生きた状態で摂ることができる生菌製剤は、市販でも手に入れることができます。
どんな菌が入っているか? どれくらいの量の菌が入っているか? またその製剤の形状(パウダー状、液体、カプセルなど)もさまざまです。
なかでも便秘の改善にはビフィズス菌がオススメ。さらに生きたビフィズス菌を大腸に届けることがポイントなのです。
口から摂取したあと、胃→小腸→大腸と運ばれていきます。大腸は無酸素状態なのですが、胃には強力な酸である胃酸があり、小腸にも酸素が存在します。
ビフィズス菌は酸や酸素があると生きられないという性質があるため、大腸まで生きたまま届くよう、胃酸や酸素から守ってくれるカプセルなどに包まれている製剤を選ぶのがベター。
ドラッグストアや薬局に薬剤師、登録販売者、管理栄養士がいますので、ぜひ商品の特徴を聞いて選んでみてくださいね。
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TOP画像/(c)Adobe Stock
『便秘の神様』(長井 佳代 著・谷口 一則 監/あさ出版)
便秘で悩む頑張り屋の5人のお仕事女子たち。ひとことで「便秘」といっても、原因や症状はそれぞれ異なる。謎の便秘カウンセラー・ベンソルーが、彼女たちの事情を看破し、正しい解消法を伝授。人間としてビジネスパーソンとして成長させていく物語。ヨーグルト信仰に頼り過ぎた未華子、イライラしがちなメンタルが問題の里香、プロテイン乱用のさくら、便秘薬依存のアリサ、ひたすら腹筋を鍛える風花。ベンソルーこと多江のアドバイスは、すぐに実践できて効果抜群。ひとつの章に10の気づきが収められています。