結婚指輪とは?
無事に正式に婚約が決まれば、結婚式や新居生活の準備が始まります。結婚指輪も忘れてはならない、大切な「結婚準備」の一つです。昔から結婚指輪に憧れがある人もいれば、特にこだわりのない人もいらっしゃるかもしれませんね。結婚指輪は人生で一度きりの大切な買い物です。
「結婚指輪」とは、結婚式の指輪交換時や入籍後につける指輪のこと。現在は、どちらかが費用を負担したり、折半で購入するケースが多いですが、「結婚する男女がお互いに贈りあうもの」とされています。指輪をつけていると、周囲は一目で結婚していることが分かるので、「既婚者の証」とも言えますね。
現在では宗教に関係なく採用されている結婚指輪ですが、その歴史は古いようです。元々はキリスト教徒の風習で、1554年、イギリスのメアリー1世が、自身の結婚式の時に取り入れたのが始まりではないかと言われています。
今では当たり前に、皆さん結婚指輪は左手の薬指にはめていますよね。これは古代ギリシア人の信仰からきているという説があり、「左手薬指の血管は、心臓に一番近い」という考え方が由来であるとされています。
結婚指輪は、婚約指輪と異なり普段使いができるような、シンプルなデザインのものが一般的。ダイヤなどの宝石がついてる、華やかなデザインもあります。素材は、プラチナやゴールドが人気が高い傾向にあり、指輪の裏側にお守りの誕生石や、二人のイニシャルを刻印するカップルがほとんどです。
結婚指輪の相場は、デザインが婚約指輪よりシンプルな分、婚約指輪より価格が低いケースが多く見られます。ブランドショップのものであれば、男女セットで「25万円から50万円」程度のものが多く、ブランドにこだわらなければ、男女セットで「10万円」程度から準備することが可能ですよ。
ここでは、結婚指輪をつけるタイミングや外すタイミング、注意点などを紹介します。
結婚指輪はいつからつける?
二人が「結婚指輪をつけよう!」となると、分かりやすいタイミングで言えば「結婚式」や「入籍」をイメージする方が多いのではないでしょうか? 指輪をつける時期に厳密な決まりはないので、結婚式をする・しないによっても変わってきそうですよね。
結婚式と入籍が同じ日であれば、その日から結婚指輪をつけるのが分かりやすくてベスト。しかし最近では「入籍のみ」や、「入籍を先に済ませて結婚式は後から」のパターンが多く、指輪をつけはじめるタイミングも人それぞれ異なっています。
結婚式の日
「指輪は、結婚式でのセレモニーで初めてつけたいからそれまではつけたくない」という方もいらっしゃいます。神聖なセレモニーで、初めて指輪を交換しあう瞬間は感動するはず。
ただし、結婚式間際に疲れからのむくみなどが原因で、指輪がスムーズに指に入らない可能性も考えられます。そうならないためにも、自宅で何回かは指輪を慣らしておいた方が安心できるかもしれませんね。もちろん、届いた日にはサイズ確認するのを忘れずに。
手元に届いた日
待ち望んだ結婚指輪が届いたら、「早くつけたい!」と思う方は多いのではないでしょうか? 結婚への気持ちが盛り上がっている時期なので、お互いの日々のモチベーションを上げるためにもいいですね。
ただし、入籍前に会社などのオフィシャルな場で結婚指輪をつけると、「もう入籍したのね、おめでとう」などと勘違いされてしまい、ややこしいかもしれませんね。
挙式前に結婚指輪をつけると、傷がつくことを心配する人もいますが、多くのお店ではクリーニングサービスを実施しているのでご安心を。念のため事前に、そのようなサービスがあるかどうかを確認してからつけることをおすすめします。
入籍した日
「入籍した日」は役所で婚姻届けを提出し、受理されると二人が正式に夫婦となる日です。二人の新たな人生の始まりの日に、結婚指輪をつけはじめるのも「ケジメ」となりますね。
特に挙式をしないカップルなら、この日にささやかに指輪交換のセレモニーをしてみてはいかがでしょうか? 大切な二人の記念日となりますよ。
結婚指輪はいつ外すのか
結婚指輪は、一度身につけたら外さないイメージが強い方が多いかもしれませんね。しかし、実際は職場や家庭での事情で結婚指輪を外す方も。ここでは、結婚指輪を外すタイミングについて紹介します。
仕事の時
医療や介護、飲食の仕事であれば、衛生面の観点から指輪などのアクセサリーが禁止されている職場もあります。外での力仕事なども、仕事中に汚れたり、傷つく可能性もありますよね。そのような場合、指輪は外して大切に自宅で保管した方がベターです。
仕事中に結婚指輪を外しているなら、休みの日、もしくは結婚式に参列するなどのイベントの時につける方が多い印象です。
自宅にいる時
食器洗いなどの家事や、お風呂での体や顔の洗いにくさなどを気にして、自宅では指輪を外す方もいらっしゃいます。その場合、指輪を紛失しないよう帰宅したら玄関のアクセサリー置きなど、場所を決めて置いておくのがおすすめ。
結婚指輪を購入する時の注意点
大抵の方は、結婚指輪を購入するとなるとワクワクしますが、デザインや素材、ブランドなど、どんなものにしようか悩んで時間がかかるものです。ここでは、購入する際の注意点を紹介します。
購入する時期
結婚式をする方の場合、結婚指輪の購入が決まれば「結婚式の半年前」までを目安に買うのがベター。なぜなら、会場にもよりますが「本番半年前~3か月前」を目安に打ち合わせが本格化し、忙しくなってくるからです。
結婚式の準備に追われて、指輪選びに時間と予算の余裕がなくなってしまう可能性もあるので、早めに目星だけでもつけておきましょう。
指輪の完成が期日に間に合わない場合
指輪をつけたいタイミングぎりぎりで購入してしまうと、入籍時や結婚式に結婚指輪の完成が間に合わないパターンもあります。その場合、代用品として金額の安い指輪を購入して乗り切るケースが多いようです。
購入する店舗のサービスにもよりますが、中には指輪到着までのつなぎとして、指輪をプレゼントしてくれるところもありますよ。ただしその場合、素材は安価なシルバーやメッキなどの場合が多いので、写真撮影などには相応しくないので気をつけてくださいね。
妥協しないこと
結婚指輪は、人生に一度の大切な買い物です。後から後悔しないためにも、金額などを理由に妥協せず本当に欲しいものを選びましょう。既製品に欲しいデザインがない場合、アトリエでプロの力を借りながら自分たちで作成するのも楽しい思い出になりそうですね。
最後に
結婚指輪を購入するなら、心から気に入る一生ものの指輪に出会えますように。そしてご自身のベストなタイミングで、結婚指輪をつけて新しい生活を楽しみましょう!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
執筆/吉川沙織(よしかわさおり)さん
結婚式場内の衣装室や路面店にて衣装スタイリストとして勤務。挙式当日の着付けや、前撮り撮影などに携わる。趣味はピクニック。海外・国内ウエディングの流行チェックも好きです。
ライター所属:京都メディアライン