婚約の定義とは
「ついに婚約しました!」と知人から報告を受けると、祝福する気持ちと共に「お互いの親の承諾は得ているのか」「二人の間で結婚を約束した段階なのか」のように、具体的に何をもって「婚約」となるのか疑問に思ったことはありませんか?
婚約とは、交際中の二人が「近い将来結婚しよう」と将来を約束している状態のことです。一般的にはプロポーズをして、相手に結婚を承諾してもらった後の状態を指します。プロポーズがなかったとしても、結納や両家顔合わせなどの婚約にまつわるイベントが完了している場合は、「婚約が正式に決まった」という認識でよいでしょう。
婚約したことを周囲に報告することで、結婚する当事者の二人にとっても、二人の家族にとっても「精神的なケジメ」となります。
婚約するには
婚約するには、まずは「プロポーズ」が必要です。「プロポーズ」とは、結婚の申し込みをすること。受け入れてもらえることもあれば、残念ながら断られることも…。プロポーズは口約束ではありますが、相手が結婚の申し出を承諾してくれたら、婚約が成立したと言ってよいでしょう。
プロポーズする時は、婚約指輪や花束をプレゼントする人が多いですが、「結婚してください」の言葉だけでプロポーズしても問題はありません。プロポーズが成功した後、二人の両親も結婚に賛同してくれたら「結納」や「両家顔合わせ食事会」など、正式な婚約のイベントに向けて動き出します。
プロポーズのような、はっきりした分かりやすい結婚の申し出がない場合でも、二人の間で結婚する時期など、近い将来についてきちんと話し合いができていれば「婚約している状態」と言えます。
しかし、婚約は結婚と違い「サインが必要」などの厳密な決まりがありません。はっきりとしたプロポーズがなかった場合は「本気で言ったつもりはない」「真剣に考えていなかった」のような、後からトラブルになる可能性もあります。トラブルにならないためにも、お互いの婚約に対する認識のずれが生じないよう注意する必要がありますね。
婚約指輪を選ぶなら
「婚約指輪」とは、プロポーズなどの婚約の場で、男性から女性へ「結婚の約束の証」として贈られる指輪のこと。サプライズの場合もあれば、事前に好みを聞いて購入する場合や、プロポーズが成功した後に二人で指輪を選ぶこともあります。
婚約指輪は、指輪の真ん中にダイヤモンドがついた華やかなものが一般的ですが、最近では普段使いできるようなカジュアルで控えめなデザインのものも増えてきている印象です。
おすすめのブランド
婚約指輪でおすすめのハイブランドは、
・「ティファニー」
・「カルティエ」
・「ブルガリ」
・「ハリーウィンストン」
・「シャネル」
・「グッチ」
などが人気の高い傾向にあります。普段の洋服や小物はブランド志向ではない方でも、婚約指輪となるとハイブランドに憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
婚約指輪をサプライズで贈られた女性の中には、「自分の好みではないテイストの指輪だった…」という悲しいエピソードもあります。そうなればせっかく準備した男性も、プレゼントされた女性も双方がもやもやした気持ちになってしまいますね。一生に一度の婚約指輪に憧れのブランドがある方は、普段の会話からアピールしておくことをおすすめします。
婚約指輪の相場
以前は、一般的な婚約指輪の相場は「給料の約3か月分」といわれていました。購入するジュエリーショップにもよりますが、現在の婚約指輪の相場は約30万円から40万円前後のものが選ばれることが多いようです。イメージとしては「給料の約1か月分」が予算の目安になります。
婚約指輪は「結婚を約束する証」と考えられているものなので、結婚への覚悟を示す意味を込めて高価なものが選ばれる傾向にあります。ダイヤモンドの大きさや、プラチナかゴールドなど指輪の素材によって金額は大きく変動するものです。中には100万円以上の高級な婚約指輪も。
ハイブランドのショップではなく、アトリエやジュエリー店で購入する場合は、10万円程度からの指輪も販売しています。後から後悔しないためにも、予算や好みのテイストをしっかりリサーチして購入するお店を選びたいですね。
婚約指輪のお返しは必要なのか
婚約指輪をプレゼントされたら、お返しは必ず用意しなければいけないものではありません。婚約指輪を贈ってくれた相手に感謝の気持ちとして、何かプレゼントしたい気持ちがあるならお返しを準備することをおすすめします。
婚約指輪のお返しの定番は、腕時計やオーダーメイドのスーツが一般的です。しかし、最近は定番に囚われずにカメラや電化製品などの相手の欲しいものをプレゼントしたり、二人分の結婚指輪の費用をプレゼントとして女性が負担するなど、多種多様なお返しのパターンが増えています。
お返しを用意する場合の相場は、必ずしも婚約指輪と同じ金額である必要はありません。贈られた指輪の金額の「3分の1もしくは半分程度」を目安に考えましょう。
婚約指輪はいらない?
以前は婚約するにあたり、スタンダードとされていた婚約指輪ですが、最近は「婚約指輪は不要」と考える方も増えています。婚約指輪は「結婚の約束の証」とされていて、精神的なケジメの役割もある指輪ですが、必ずしも指輪という形にこだわる必要はありません。
婚約指輪は不要と考えられる理由は、「婚約指輪をつける機会がない」「煌びやかなデザインが苦手」「婚約指輪を購入するなら、他のところにお金を回したい」など様々です。婚約指輪が不要の場合は、指輪以外のアクセサリーや、旅行につれていってもらったり、何か代わりになるものをもらうケースが多く見られます。
稀に「婚約指輪はいらないと話し合っていたけれど、サプライズで婚約指輪をもらったら、やはり嬉しかった」という声もあります。もちろん、本当に婚約指輪が不要な場合は、相手にストレートに伝えることもよいでしょう。
最後に
婚約が決まれば、結婚に向けて色々と考えることや準備に追われて忙しい日々になりますが、せっかくの一生に一度の婚約期間です。楽しみながら、結婚に向けて動いていきたいですね。
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執筆/吉川沙織(よしかわさおり)さん
結婚式場内の衣装室や路面店にて衣装スタイリストとして勤務。挙式当日の着付けや、前撮り撮影などに携わる。趣味はピクニック。海外・国内ウエディングの流行チェックも好きです。
ライター所属:京都メディアライン