結婚祝いとは
友人や職場の同僚から結婚報告を受けたら、「仲の良い友人として、何かお祝いを贈りたい」と考える方がほとんどです。個人的に贈ることもあれば、仲間たち数人で連名で贈ることもありますよね。
「結婚祝い」とは、結婚する二人の新たな人生のスタートをお祝いすることです。ものを渡すこともあれば、現金をお祝いとして渡すこともあります。最近は結婚式をあげるカップルも減少気味なので、ご祝儀ではなく、品物を贈り物とする方も多いようです。
結婚式に招待されている場合、「ご祝儀」が結婚祝いにあたるため、別途プレゼントを渡す必要はありません。しかし、「自分もプレゼントでお祝いをもらったから」や「非常にお世話になった人だから」など、何かしらの理由がある場合、ご祝儀にプラスアルファして結婚祝いのプレゼントを準備し、渡すこともあります。
結婚祝いのプレゼントを渡すタイミングは、結婚式をするなら挙式日の1か月前から2か月前を目安に渡すのがベスト。結婚式を行う予定がない場合、結婚報告を受けてから1か月以内に渡すのが良いと言われています。いずれにしても、遅くなると渡すタイミングを逃してしまうので、お祝いのプレゼントは早めに贈ることを意識すると安心ですね。
ここでは、結婚祝いにプレゼントをあげる際に参考にしてもらえるような、おすすめの品やお返しのマナーなどを紹介します。
結婚祝いにおすすめのプレゼント
普段から仲の良い間柄であれば、日常での会話や友人のファッション、ライフスタイルから好きそうなものを察して選んであげるのがベスト。好みのテイストではないものをプレゼントされても相手も困ってしまいます。そうならないためにも、直接相手に欲しいものを聞くのも良いですね。
お祝いのプレゼントを選ぶポイントは、「普段自分では気軽に買えないけれど、プレゼントされたら嬉しいもの」を選ぶこと。ただし、場所をとるものに関しては注意が必要。相手の住宅事情を考慮して、事前に確認をとると親切です。
食器セット
食器は毎日夫婦で使用するものなので、選びやすいアイテムです。相手好みの雰囲気のものを選びましょう。お祝いのプレゼントとして定番のものは
・marimekko(マリメッコ)
・iittala(イッタラ)
・TIFFANY&Co(ティファニー)
あたりが人気があります。お酒を飲むのが趣味のカップルなら、和食器セットもおすすめです。
上質なタオル
毎日使うタオルですが、肌触りの良い生地で高級感のあるものをもらうと、タオルを使う度に気分が上がり嬉しくなりますよね。消耗品なのでいくつあっても困らない、定番の贈り物です。
美容グッズ
結婚式や結婚写真の撮影にむけて、夫婦で使ってもらえるようなフェイスパックや美容グッズはいかがでしょうか? 百貨店にあるブランドなどで、デイリー使いできない、高級感があるものをチョイスすると喜ばれますよ。
カタログギフト
元々あまりものを増やしたくないと思っている友人には、カタログギフトがおすすめ。カタログギフトなら「グルメ」や「品物」、「体験」など様々なタイプのものを選ぶことができます。夫婦で何しにしようかと、選ぶ時間も楽しいものになるはず。
ハイセンスなキッチン家電
・BALMUDAの電気ケトル
・ALLADINのオーブントースター
・BRUNOのホットプレートやブレンダー
あたりが人気があります。お洒落な家電は、家事のモチベーションアップに繋がり、夫婦の新生活に役立つものばかりです。
ギフト券
ネットショッピングや、コーヒーショップのギフトカードも人気。こちらも場所を取らないものなので、ものにこだわりがない友人にはおすすめです。
結婚祝いをあげるなら
結婚祝いのプレゼントをあげることが決まれば、まず最初に考えたいのが予算です。そこから相手の好きなものを選んでいきましょう。ラッピングに熨斗(のし)をつける際のマナーも紹介します。
お祝いの相場
結婚祝いのプレゼントの相場は、個人の気持ちや考え方によって異なるものなので、厳密な金額の決まりはありません。
友人の結婚式に出席する場合、ご祝儀も渡すことになります。プレゼントをプラスアルファとして考えるなら、一般的に「3,000円~5,000円前後」を目安に考える方が多い印象です。
過去に自分の結婚式に参列してもらって、現時点で友人が結婚式をしない場合、プレゼントのみ贈ることになります。その時は、過去に自分が結婚式で頂いた同額程度のご祝儀である「20,000円~30,000円程度」をお祝いの予算と考えるのが一般的。ただし、結婚式でのご祝儀には、飲食代や引き出物代が含まれているので、それらを差し引いた「10,000円程度」が妥当と考える方もいます。
どちらにせよ、あまりにも高価なプレゼントだと、相手もお返しに気を遣ってしまいます。そうならないためにも、常識の金額の範囲内で考えましょう。
熨斗(のし)はつける?
友人への結婚祝いのプレゼントの場合、おしゃれでシンプルなラッピングでプレゼントしたい方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、結婚祝いは「特別な贈り物」なので、できるだけ熨斗(のし)をつけましょう。熨斗(のし)がないことはマナー違反ではありませんが、相手にきちんとした印象を与えることができるので、つけることをおすすめします。
熨斗(のし)をつけるなら、水引は「結び切り」か「あわじ結び」で。簡単にほどける「蝶結び」は縁起が悪いので避けるのがマナーです。水引きの下に、贈る側の名前を記入しましょう。お店によっては、店側で贈り主の名前を入力してくれるところも多いので、是非利用してみてくださいね。
結婚祝いをもらったらお返しは必要?
結婚祝いを頂いたら、お返しは必ずしも必須ではありません。ただし「頂いたプレゼントの金額」や「相手との関係性」によっては、お返しをした方が良い場合もあります。
お返しをする場合は、まず頂いた品物の金額を調べることをおすすめ。大体その金額の「3分の1から半分程度」を目安に返します。お菓子などの食品ギフトや、カタログギフトあたりが無難。百貨店やネットショップでも「結婚祝いの内祝い」としてたくさんのラインナップがありますよ。
お返しするタイミングは、早すぎても遅すぎても失礼な印象を与えるので注意が必要です。ベストな時期は、プレゼントをもらってから2週間以降、1か月以内を目安に渡します。やむを得ない事情でお返しが遅くなる場合、お礼だけでも先に伝えて、後ほどお返しする旨を伝えておくと安心です。
最後に
仲の良い友達には、本当に喜んでもらえるような結婚祝いのプレゼントを選びたいですね。プレゼントには是非、直筆のメッセージカードも添えてお祝いの気持ちを伝えましょう!
TOP画像/(c)Shutterstock.com
執筆/吉川沙織(よしかわさおり)さん
結婚式場内の衣装室や路面店にて衣装スタイリストとして勤務。挙式当日の着付けや、前撮り撮影などに携わる。趣味はピクニック。海外・国内ウエディングの流行チェックも好きです。
ライター所属:京都メディアライン