アプリで出会ったのは“自称”弁護士! …その経歴、本当か?
▲いずみさん(仮名・IT企業勤務・33歳)
大学卒業後、大手IT企業に入社。システムエンジニアとしてIT開発の現場を支え続け、気づけば33歳に。コロナ禍が一段落したのをきっかけに婚活アプリに登録した。
▲佐久間先生(仮名・自称弁護士・38歳)
東京都出身。開成中高から一橋大学法学部に進み、司法試験一発合格。司法修習後弁護士となり都内の法律事務所に勤務。今年中に独立予定、というエリート設定。
婚活アプリなどで暗躍するニセ弁護士をやっつけろ!
彼とのメール、こっそり公開しちゃいます
過剰な弁護士アピールに違和感が…
「実際に会った第一印象は、若狭勝弁護士を若くしたような雰囲気で、『ああ、弁護士顔ってあるのかも』と(笑)。でも、休日なのにノーネクタイとはいえジャケット着て、弁護士バッジしていたからなんか違和感というか、過剰な弁護士アピールを感じたんですよね」
婚活アプリ初心者ということもあり警戒心が強かったいずみさん。すぐに本物の弁護士の友人に相談したところ、「日弁連のサイトでそいつが実在するか検索しろ」と言われ実行。
「その氏名の弁護士はいたので、いったん安心してやりとりを続けてしまったんです。しかし名刺は絶対にくれないし、疑念を払拭しきれず再び友人に相談したら、登録番号を確認しろと」
身元確認はしっかりと!
これは、「今日でカタをつける!」と決意して臨んだやりとり。《実際法廷で異議ありなんて言わないです笑》とか、《私も》とか、ていねいっぽい会話もニセ先生なりの演出でしょうか。
「このあと、LINEはブロックされ、アプリからも消え去り、やっぱりニセ弁護士だったと確信。アプリには一応報告を入れておきました。少し前にニセ警官の結婚詐欺事件がありましたが、早く気づいてよかった! どんな職業でも身元確認は大事ですね」
異議なし!
2023年Oggi8月号「メール内男心連絡網」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部
岡村佳代(おかむら・かよ)
文筆家、ときどきメール内「男心」研究家。この連載を愛読してくださっている女子たちと、ここに晒されるとは知らず面白メールをしたためてきた男性たちのお陰でしぶとく続くこのコラム。ネタは→のアドレスまで、絶賛募集中です♡ oggi@shogakukan.co.jp