仕事先のイケおじは「あの頃は良かったな」が口癖の“バブハラ”おじさん!?
▲夏帆さん(仮名・ライター・32歳)
大学卒業後、編集プロダクションに入社。現在も籍を置きつつ、副業として幅広いWEB媒体でライターとして活躍中。つい最近、彼氏ができて公私ともに充実の日々。
▲陽一さん(仮名・WEBメディア勤務・55歳)
大手出版社からIT関連企業に転職し、現在はプロデューサーとしてWEBメディアに携わる。おしゃれなグレイヘアのイケオジで、仕事もできるが隙あらば口説く女好き。
平成初期を回顧する「バブハラ」全開の港区おじさん
彼からのメール、こっそり公開しちゃいます!
「仕事先のイケオジからのバブハラがしんどいです」――今月のネタ提供者・夏帆さんから、こんな書き出しのメールが届きました。バブハラ!?
「そんな言葉はないかもしれませんが(笑)、何かにつけ、いまだにバブルを引きずった言動をする“バブルハラスメント”です!」
ググったところ5年以上前の新聞系サイトに記事を発見。でも定着しなかったんですね。
「言葉は定着しなかったかもしれませんが、今に始まった現象ではないと知り、安心しました(笑)」
娘ほどの年齢の夏帆さんにバブハラを展開する陽一さんは、バツイチ・子なし・港区在住… 要は「港区おじさん」ですね。
「イケオジだし、おいしいお店も知ってるし、経費切れなくてもごちそうしてくれるし、いい人なんです。でも、“実際に顔を見て打ち合わせすることが大切”とオンライン会議を廃止したり、何かと“打ち上げ”したがったり(笑)、バブルというか平成初期の価値観をアップデートする気はゼロ。《あの頃は良かったな》が口癖です」
以前は大手出版社勤務だったという陽一さん。って、これだけ年齢が離れているのに「ファーストネーム+さん」呼びも本人指示だそうですが、「叙々苑」、「瀬里奈」と店名に律儀にかぎかっこつけるところに、往年の編集者魂を感じて笑ってしまった私は同業者。
「っていうか瀬里奈って何? 田中康夫ってだれ?」
字数が足りないので検索してみてください。って、これを書きながらしゃぶしゃぶで「打ち上げ」などをしたくなった私。確かに《あの頃は良かったな》なのよー。
2023年Oggi7月号「メール内男心連絡網」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部
岡村佳代(おかむら・かよ)
文筆家、ときどきメール内「男心」研究家。この連載を愛読してくださっている女子たちと、ここに晒されるとは知らず面白メールをしたためてきた男性たちのお陰でしぶとく続くこのコラム。ネタは→のアドレスまで、絶賛募集中です♡ oggi@shogakukan.co.jp