「恋に恋する」とはどんな意味?
まずは「恋に恋する」の意味を見てみましょう。
恋 … 特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。(小学館刊・デジタル大辞泉)
つまり「恋に恋する」ということは、「恋」という存在に憧れを持って夢中になってしまうこと。
恋の定義はそれぞれですが、一般的には恋した相手のことをもっと知りたいと感じたり、仲を深めたいと思うもの。ですが「恋に恋している」人は恋愛をしている自分が好きであり、恋愛に酔いしれている自分を心地良く思っている傾向があります。
好意を寄せている相手にすごく尽くしてしまうような恋愛依存タイプとは少し異なり、恋している自分が一番好きなのです。
【女性100人に聞いた】恋に恋したことがある?
※アンケート20〜39歳の日本全国の女性を対象にOggi編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
20~30代の女性100人に「恋に恋する」状態になったことがある? と質問したところ、はい… 17.4%/いいえ… 82.6%という結果となりました。
今回のアンケートでは「いいえ」と答えた人が全体の8割以上という結果で、「恋に恋する」状態になったことがある人は少ない印象です。
「恋に恋する」人の特徴とは
では実際に「恋に恋する」人にはどのような特徴があるのかを紹介していきます。
いつも好きな人がいる
「恋に恋する」タイプの女性は、誰かを好きになっているときの自分が一番輝いていると感じています。恋愛トークも大好きなので、自分から積極的に自分の恋愛事情を話してくることが多いのでしょう。
「恋愛の惚気を自分から言い出す人」(30代・大阪府)
「いつも好きな人の話を自慢している」(30代・山口県)
「恋バナを嬉しそうに自分からする」(30代・京都府)
「恋多き女。自分に軸がない」(30代・北海道)
「常に男の話」(20代・東京都)
恋愛に対して気分屋
状況を理解するスピードが早く、恋が上手くいかなくても「一日落ち込んですぐに復活!」なんてことも。ポジティブで、自分にとって価値のある決断をする能力に優れているのでしょう。
「恋をするといつもご機嫌になる人がいる」(30代・大分県)
「失恋をしてもすぐに次の相手が見つかる」(30代・東京都)
「好きな人出来た! をたくさん聞く」(30代・福島県)
「好きな人が出来たの! の報告から、振られてしまったり彼女がいたりの後からの復帰がめちゃくちゃ早い」(20代・神奈川県)
悲劇のヒロインぶる
恋愛をしている自分が好きな「恋に恋する」人は、恋愛で傷ついたり悲しんだり、感傷に浸る自分の姿に酔いがちという意見も。中には慰めの言葉を待っている人もいるようです。
「小さいことで傷ついて『彼氏が〜』と可哀想な自分を演出」(20代・神奈川県)
「彼氏に浮気されたことを、知り合ったばかりのイケメンに慰めてもらっていた」(20代・東京都)
「失恋した時の可哀想な自分アピールがすごい」(20代・京都府)
「かまちょ」(20代・福岡県)
すごくモテると勘違いしている
「恋に恋する」人の中には、他人のことを常に恋愛目線で見る人も。側からはなんてことない同僚や友人関係のように見えても、本人は勝手に恋愛に結びつけたがるというパターンが。
「職場のイケメンと仲がいいとアピールしてくる」(30代・東京都)
「彼氏がいるのに職場の男性とイチャイチャ」(20代・東京都)
「男性になら誰でも媚びて隙あらば恋愛しようとしている」(20代・長野県)
「あの人もこの人も自分のことが好きだと思い込んでいる」(30代・埼玉県)
恋人が最優先になる
恋愛を大切に思う「恋に恋する」人の中は、あまりにも友人関係を疎かにしたり、友人の気持ちを無視する人も。そういった行為は、友人関係が崩れるきっかけに。
「恋人と別れたら毎日のように泣きついてくるのに、新しい恋人ができたら平気で約束を破って彼氏を最優先する」(20代・石川県)
「遊んでいる時に『彼氏から連絡がきた』と言って帰る」(20代・東京都)
「ふたりで焼肉を食べに行った時に『彼氏が近くにいるらしい』と置き去りにされたのはびっくりした」(30代・東京都)
「女友達との集まりに平気で彼氏を連れてくる」(30代・静岡県)
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「恋に恋する」状態から抜け出す方法
ここでは「恋に恋する」状態から抜け出す方法を紹介していきます。
冷静になる
どんなに夢見ても、ラブストーリーのように上手くできた恋愛に巡り合うのはなかなか難しいもの。しっかり現実を見て、客観的に物事を判断できるように意識してみるといいかもしれませんね。
「現実を見る」(20代・奈良県)
「客観的に自分を見る」(30代・神奈川県)
「相手の立場に立ってみる。それで幸せなのか考えてみる」(30代・東京都)
「自分を客観的に見つめ直す。友人や人の話を聞き、アドバイスを求める」(30代・山梨県)
「頭を冷やす」(20代・大阪府)
「第三者の目で見る」(30代・大阪府)
本当に好きな人と恋愛する
誰にでも恋するのをやめてみて、心から大切だと思える好きな人を作ってみましょう。そうすれば自分の思い通りにいかなくても、妥協したり自ら相手に寄り添おうという気持ちが強くなるでしょう。
「恋をしている自分より、好きになれる相手を見つける」(30代・新潟県)
「本気で好きになれる相手を見つける」(30代・東京都)
「本当に好きな人に出会う」(30代・神奈川県)
「パートナーのことをしっかり好きになること」(30代・佐賀県)
「自分より相手をきちんと見てちゃんと好きになる」(30代・岡山県)
恋愛以外を充実させる
恋愛にのめり込みすぎず、同性の友人と遊んだり、個人的な趣味の時間を設けることも解決策のひとつ。他に熱中できることを増やして、恋愛から少し離れた生活を過ごしてみるのも悪くはないはずです。
「恋愛以外の私生活などを充実させること。友人関係を大切にすること。歳をとること」(30代・福島県)
「他に興味のあることを見つける」(30代・千葉県)
「他に熱中できることや物を見つける」(30代・千葉県)
「趣味を見つける。人に依存しない」(20代・高知県)
「仕事、趣味、目標など、恋愛以外に不変な自身の柱を持つ」(20代・神奈川県)
ひとりの時間を過ごせるようになる
「恋に恋する」人は、孤独を恐れて「近くにいてくれるならどんな男性でも構わない」という思考を持っている可能性も。読書やヨガ、資格取得に向けた勉強など、ひとりの時間を充実して過ごせるようになれば、恋愛にのめり込むタイミングも少なくなりそうです。
「ひとりに慣れる」(30代・神奈川県)
「人間関係以外の、ひとりでも出来る趣味を作る。暇つぶしの候補をたくさん作る」(20代・神奈川県)
「ひとりの時間を作る」(30代・神奈川県)
「自分を磨く時間を作る」(30代・東京都)
「自分軸、趣味や居場所を持つこと」(30代・北海道)
気にしない
「恋に恋する」ことで周りに迷惑をかけているようなら改善すべきです。ですが、そういったわけではなく自分ひとりで満足しているだけならば、その状態から抜け出す必要もないのかもしれませんね。本来ならば、自分が満足している生き方で、幸せに暮らせるのが一番です。
「自己嫌悪になるよりはいいと思うので、相手とうまくやっていけるのならOK」(30代・北海道)
「やめなくていいと思う。それで、毎日幸せな気分でいられるなら」(30代・大分県)
最後に
人を好きになることはとても素敵なこと。ですが「恋に恋する」状況は自分が主体となっているので、自身の心を満たすことが目的となってしまいます。もう少し視野を広く持ち、自分以外の人に対して興味を持ってみると◎。もし「恋に恋する」人としての自覚があるようならば、大切だと思っている相手を心から認めて、ふたりの時間を大切にすることからはじめましょう。
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