珍しい場所へのしつこい誘いは要注意! 赤羽男とのデートの行方は…
▲みずほさん(仮名・損害保険会社勤務・31歳)
東京都出身。大学卒業後、現在の会社に入社。営業部で多忙な毎日を送る。しばらく彼氏はいないが、実家暮らし&最近子犬を迎えたせいもあり心は満たされている。
▲赤羽男(仮名・ITサービス企業勤務・31歳)
都内の私立大学卒業後、大手メーカーを経て現在の会社に転職。大学時代は体育会サッカー部に所属し、Jリーガーを目指していたというパッと見爽やか系だが…。
聞き慣れない場所へと飲みに誘う“赤羽男”の正体は…
彼からのメール、こっそり公開しちゃいます!
世の中すっかりアフターコロナという雰囲気で、かつての日常が戻ってきましたね。
もちろんうれしいことではありますが、気乗りしない誘いを断る魔法の言葉「自粛」が使えなくなって、嘆いている人も少なくないのではないでしょうか。今月のネタ提供者のみずほさんもそのひとり。
「コロナ禍が始まる少し前に飲み会で知り合った、通称・赤羽男からたびたび食事に誘われていましたが、まったく好みではないためずっと“自粛”を盾に断り続けてきたんです。でも…《もう自粛とは言わせない笑》って言われて」
──赤羽男もうっすらわかっていたようですが、それでも誘ってくるとは、なかなかの強マインド。
「このやりとりの後も、かなりしつこく、しかも赤羽に執拗にこだわって誘うので根負けして。実は“せんべろ”にちょっと憧れていたから、“赤羽で飲む”という行為を楽しもうと気持ちを切り替えました(笑)」
“せんべろ”、私もずっと憧れています! が、当日連れて行かれたのは、チェーン展開しているありふれた居酒屋だったそう。
「ざけんなよ! でしょ(笑)。でもなぜ赤羽にこだわったのかすぐに判明しました。ただ単に彼が赤羽在住だったからなんです」
途中からしつこく家飲みに誘ってくる赤羽男に、みずほさんの怒りは静かに燃えていったそう。
「結局お会計している赤羽男の後ろをすり抜け逃走(笑)。以来、一切連絡してこなくなりました」
無言逃走とは見事な! 珍しい場所にしつこく誘われたら自宅住所を確認すべし、という教訓をありがとう、赤羽男!
2023年Oggi6月号「メール内男心連絡網」より
文/岡村佳代 イラスト/平松昭子
再構成/Oggi.jp編集部
岡村佳代(おかむら・かよ)
文筆家、ときどきメール内「男心」研究家。この連載を愛読してくださっている女子たちと、ここに晒されるとは知らず面白メールをしたためてきた男性たちのお陰でしぶとく続くこのコラム。ネタは→のアドレスまで、絶賛募集中です♡ oggi@shogakukan.co.jp