“ふだんごはん”の盛り付け比較
ふだんのなにげない料理も、お皿や盛りつけを変えるだけでちょっと気分が上がる。今回は、インスタグラムで注目を集めているみなさんが“ふだんごはん”の盛りつけ比較にトライ! 料理上手な3人が同じ料理を盛りつけると…?
〈今回のルール〉
・3品とも、コンビニやスーパーで市販されている、同一のチルド商品や冷凍食品を使用
・サイドメニューや調味料は3品程度まで追加してOK
・小物や背景、撮り方は自由
盛りつけ比較に参加してくださったのは…
料理研究家/フードコーディネーター・藤井玲子(ふじい・れいこ)さん
大手料理教室、菓子研究家のアシスタントを経て独立。レシピ開発のほか、料理写真教室の開催も。近著に『切りっぱなし&ねじねじで絶品 ゆるっと本格パン』(エムディエヌコーポレーション)。@rekoneko
藤井さん’s 器と盛りつけのルール
「シンプルな器に余白が残る程度の量を盛り、仕上げにこしょうやオイルを振りかけて見た目に彩りや動きを出すのが定番。オイルをかける位置や色のバランスなども考慮して盛るとキレイに決まりますよ」(藤井さん)
モデル・椎名美月(しいな・みつき)さん
モデルとして、美容系雑誌や広告を中心に活躍中。料理の腕前も高く、今年4月には初のレシピ本『フライパン1つでできる美月のモデル飯』(講談社)を刊行。この夏狙っている器はそば猪口。@mitsuki__shiina
椎名さん’s 器と盛りつけのルール
「器を選ぶときは、実際に手に取り、持ったときの感触や自分の料理との相性を確かめてから買うのを鉄則にしています。また、盛りつけは高さが出るように意識。これだけでも見栄えが違います!」(椎名さん)
おもてなし料理家・misa(みさ)さん
料理系インフルエンサー。友人を家に招いた際の料理をインスタで発信したところ、一躍人気のアカウントに。今年3月に『食べた人全員に「作り方教えて!」と聞かれるとっておきrecipe』(KADOKAWA)を刊行。@misa_ihouse
misaさん’s 器と盛りつけのルール
「器は、料理との相性はもちろん、どんなシーンで扱うか考えて選び、使い方も限定しないように意識。彩り、高さ、余白、遊び心を忘れずに、記念日ごはんや男飯など、テーマに沿って盛りつけています」(misaさん)
【肉じゃが】おうちごはんのテッパン
藤井さん|白い器で清潔感たっぷり
「すべての具材がバランスよく見えるよう盛りつけ。彩りに小ネギと一味とうがらしをかけました」(藤井さん)
椎名さん|温かみのある土の器が◎
「肉じゃがの汁気を受け止める深めの器をセレクト。にんじんを目立つ位置に盛って彩りよく!」(椎名さん)
misaさん|モダンな器と高さのある盛りがポイント
「モダンな器でいつものおかずをリッチに。じゃがいもで土台をつくってから盛ると高さが出ます」(misaさん)
【冷凍パスタ】らくちんでおいしいの王道
藤井さん|丸いお皿の中央にまとめて
「麺がのっぺり広がらないよう、中央にまとめると見栄えUP。粉チーズはたっぷり、がポイント」(藤井さん)
椎名さん|横長に盛るって新鮮!
「余白をたっぷりとって、真ん中にパスタをちょこんと盛りました。仕上げにパセリで彩りをプラス」(椎名さん)
misaさん|大きめプレートでお店ライクに!
「デザイン性のある白い器で食卓の主役に。具材は中央にまとめて立体感と洒落感を出しました」(misaさん)
【アイスクリーム】トッピングで差がつく!?
藤井さん|カトラリーとの色も統一感あり!
「スプーンでラフにすくって、はちみつをトロリ。グラスの下にお皿を重ねて、特別感を出しました」(藤井さん)
椎名さん|シンプルな器でトッピングの華やかさが映える
「器はシンプルな白で。その代わり、きな粉、黒こしょう、ハチミツと、トッピングは華やかに」(椎名さん)
misaさん|白と黒のコントラストがいい
「ごま、岩塩、ごま油をトッピング。岩塩は広いリム部分にかかるくらい大胆に散らして」(misaさん)
2023年Oggi7月号「いつものごはんがもっと素敵になる! 『三種の器』を集めよう」より
構成/佐々木 恵・酒井亜希子(スタッフ・オン)
再構成/Oggi.jp編集部