「I’m home!」の意味は?
“home”といえば「家」という意味でお馴染みですが、「I’m home!」と言われたらどんな意味かわかりますか?
ご存じの人も多いかもしれませんが、「I’m home!」には「今家にいる」という意味の他、「ただいま、帰ってきたよ」という意味合いも!
では、日本語の決まり文句の「ただいま」と全く同じように使えるのか? と言うと、実は少し違うのです。
前回の記事はこちら>>「I love it!」の意味は? 大好き… じゃないことも?【連載 大人の英語塾】
日本では、家に帰ってきて玄関で家族が出迎えてくれたときなどに、その相手に向かって「ただいま」と言うのが普通ですよね。
ですが英語では、そのようなシーンでは、たとえば「Hi Mom!」のように「Hi」や「Hey」を使うのが一般的。
一方の「I’m home!」は、基本的に家に帰ってきて家族の姿が見えなかったときや、長期間家を空けて久しぶりに帰ってきたときなどに用います。
さて、この「I’m home.」というフレーズですが、そもそも「I’m at home.」ではないのか? という疑問が浮かぶ方もいるのでは。
実は“home”には名詞としての「家」「家庭」という意味がある他、副詞として以下のようにも使われるのです。
・在宅して
ex. 「I stayed home all day.」(1日中家にいた)
・帰って
ex. 「I’ll be home by seven.」(7時までに帰ってきます)
※「I’m home.」もこの用法ですね。
・我が家へ
ex. “go home”, “come home”(帰宅する)
※“home”が副詞として使われていて既に“home”という語の中に“to”の意味合いが含まれるので、“go to home”や“come to home”のように“to”をつける必要はありません。また、 “go home”と“come home”の違いについてですが、 “go”は話し手が聞いている相手から離れていく場合、“come”は話し手が聞き手に近づいていく場合というように使い分けます。
その他、副詞としての“home”には「(野球の)本塁へ」や「ぐさりと」などの意味もあるんですよ!
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今回は、“home”という単語に注目して使い方について簡単にご紹介しました。
では、「I’m home.」ではなく「I’m at home.」はどんな場面で使うのか? については長くなりそうなので、次回ご紹介したいと思います!
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machi
小学生~社会人を対象とした英語教室を運営する英語講師。英検1級/国家資格・通訳案内士/TOEIC 900点以上
生徒のリクエストによっては、数学や化学まで教えることも。○十年前の記憶を引っ張り出し奮闘中。
ただいま周回遅れで韓ドラがブーム! 本当は仕事も家事もせず1日中韓ドラを観てぐ~たら過ごすのが理想。韓国語も習得したい。