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意外と知らない！ フレンチプレスとは？
▶︎前回記事：カフェオレとカフェラテって何が違うの？ 今更聞けないカフェメニューの違い
みなさんは、こちらの器具をご存知ですか？
こちらは「フレンチプレス」と言い、コーヒーにお湯を注ぎ、一定時間浸け込んで抽出する器具です。日本では紅茶用として持っている方もいらっしゃるかもしれませんね。本来は、フランスで開発されたコーヒーを抽出するためのものなんです。コーヒーの粉を入れてお湯を注いだら、決まった時間そのままにしておけばOK！ 忙しい朝も手軽に美味しいコーヒーを味わえる、フレンチプレスでの淹れ方をご紹介します。
【準備するもの】材料・器具・分量
◆準備する材料（1杯分）
・コーヒーの粉（中挽き程度）… 12～13g
・お湯… 160cc
◆準備する器具
・フレンチプレス
・カップ… コーヒーカップやマグカップなどお好きなものをご準備ください
◆あると便利なもの
・計量スプーン… コーヒーの粉を計るのに使用
・ヘラ… コーヒーとお湯をなじませるのに使用
・タイマー… 抽出時間を計るのに使用
フレンチプレスを使ったコーヒーの淹れ方
◆はじめる前にやること
フレンチプレスのガラスポットをあらかじめお湯で温めておくと、抽出時に温度が下がりにくくなります。容器が温まったらお湯を捨てて準備完了です。
◆手順
1. ガラスポットにコーヒー粉を入れる
2. お湯を注ぎ、コーヒー粉の乾いた箇所がなくなるようになじませる
《POINT》ヘラなどを使って丁寧に攪拌することでガス抜きができるため、バランスよく抽出できます。
3. 金網フィルターを下ろさずにふたを被せ、4分程度抽出
《POINT》写真のように、つまみを引き上げている状態に。
4. 上まで上がっているつまみを押し下げ、金網フィルターで濾したら完成！
《POINT》早すぎず・遅すぎず、5秒程度かけて押し下げるのがポイントです。
フレンチプレスのコーヒーをより美味しくするためのコツは？
《コツ1》コーヒー粉のおすすめは中挽き
コーヒーの粉は中挽き程度のものがおすすめです。ペーパーフィルターで抽出するよりもカップの中に微粉が入りやすいため、コーヒー粉の粒度が細かいと濁りやザラつきが目立ってしまう可能性があります。
《コツ2》お湯とコーヒー粉はしっかりなじませる
お湯とコーヒー粉をしっかりなじませましょう。ハンドドリップで抽出する際はコーヒー粉にお湯がいきわたったら少し時間をおいてガス抜きを行うのですが、フレンチプレスではコーヒー粉とお湯をしっかりなじませることでガス抜きを行っています。そうすることでコーヒーの油分までしっかり抽出することができます。
《コツ3》紅茶とコーヒーで器具を分けて
紅茶を淹れるのにフレンチプレスを使用している方はちょっと注意。同じ器具を使うと香りが混ざってしまい、本来の風味が楽しめなくなる可能性があります。できれば紅茶とコーヒーで器具は分けて使用するのがおすすめです。
フレンチプレスの正しい洗い方をチェック！
1. ガラスポットにお水を注ぎ、コーヒー粉を流す
コーヒー粉が残らないよう、先に水で流しておきましょう。この時、コーヒー粉をそのまま排水溝に流さずに不織布等の目が細かい水切りネットを使用するのがおすすめです。また、プレスの熱をお水で下げることで洗いやすくなりますよ！
2. ポットを洗う
コーヒー粉や油分が残ると雑菌繁殖やニオイ残りの原因になってしまいます。中性洗剤でしっかりと洗いましょう。
3. シャフト（つまみ）部分を洗う
シャフト、フィルターは分解して洗うのがおすすめです。
4. 乾燥させる
洗い終わった後はしっかりと水分を拭き取り、乾燥させましょう。コーヒーの水分が残るとニオイが残り、次に抽出したときに新鮮な香りが楽しめなくなるので注意です。
フレンチプレスにおすすめのコーヒー豆は？
フレンチプレスはコーヒー豆の味わいをダイレクトに感じることができるのが特徴です。特定の農園や産地などのストレートコーヒーを選ぶと、コーヒー豆の個性を感じることが出来ておすすめです！
＊ ＊ ＊
いかがでしたか？ ドリップコーヒーとはまた違った、コーヒー豆本来の味わいを感じられるフレンチプレスを活用して、コーヒーをもっと楽しみましょう！
次回は「ミルクと砂糖の正しい使い方」について解説します。
TOP画像／(c)Shutterstock.com
コーヒーをもっと知りたい！
UCCコーヒーアカデミー専任講師 村田果穂
優れた抽出技術を競う「ジャパンブリュワーズカップ2014/2015」にて準優勝した経験を持つ。ほか、世界各国で開催される、もっとも優れたスペシャルティコーヒーの味わいを評価する品評会「カップオブエクセレンス」で国際審査員なども務めるなど、抽出技術はもちろん、優れた味覚・嗅覚の持ち主でもある。
保有資格：UCCコーヒーアドバイザー、（アメリカ）CQI認定Qアラビカグレーダー、（コロンビア）マイルドコーヒークオリティコントロールスペシャリスト、COE国際審査員
